第46話 オマエらどんだけなんだよ……
バサッバサッ……。「がるるるるっ」
前回までのあらすじ!!
静音さんがそこらで迷子になっていた他称『子犬』は、なんとドラゴンの子供だったのだ! ……おいおいマジかよ。っと思っていたのも束の間、空にはその『もきゅ子(仮)』とやらをお迎えに来たのか、すっごく大きいドラゴンがオレの頭上で旋回し今まさに捕食しようしているのだった……
「こ、これはさすがにヤバイんでないのかい、ねぇ静音さんや?…… 下手すりゃオレ達食べられちゃうよ」
「あ~そうかもしれませんね。何でも作者の方が『ここ10年くらい色んなジャンルで捕食ブームだし……『あな嫁』にも入れとこ♪』っと考えたらしく、ネットの力をフル利用してオール版権フリーの画を挿絵として起用したようです。もちろん商用としてもOKな上に、詳細の記載すらしなくても良いのは楽なものです。ほんと良い時代になったものですねぇ~♪」
などと静音さんは目を細め良い顔をしながら、相変わらず本文中でネタバラシをしやがってる。
「(この作品は本当にいいのかこれで? すべての画がフリー素材じゃねぇかよ!! 読者も絵が描けるヤツがいたら是非とも描いてやれよ!!)」
※ただいま、カワイイもきゅ子(赤いドラゴンの子供)の絵を募集しております(ぺこりっ) by作者
「がああああああっっ!!!!!」
そんなフリー素材だかのドラゴンが呼応するように「俺にも出番を寄こせ」と言わんばかりに吠え威嚇してくる。
「主人公であるオレですらまだ絵がないってのに!! 何でドラゴンとかヒロインには絵が付いてるんだよ!! あと魔神サタナキアにもっ!!」
オレは力の限り不平不満を本文中に吐き出し、作者に改善するように要求した。
「もきゅぅ~(うるうる)」
「アナタ様、新キャラ(仲間になる予定)のもきゅ子も絵がないのですよ!! 可哀想だとは思わないのですか!!」
もきゅ子(仮)はそのつぶらな目をうるうるとさせ、読者に絵を強請り、静音さんはオレを責め立てていた。
「そんなの知らねえよっ!! オレじゃなくて作者か読者にでも頼めやっ!!」
「既に頼んでおりますが見つからない……えっ? ピッタリのがたった今見つかった?」
「もきゅっ♪」
「お~これは何とも可愛らしい『もきゅ子』そのものですね!」
「きゅ~っ♪」
静音さんともきゅ子(確定)はとても喜んでいた。
※ガチでこれを書きながら10分くらい頑張って探しました by作者
「ま、マジかよ。どんだけコイツのこと大切にしてやがんだよ……」
オレは自分には挿絵どころか名前さえないことに絶望とも諦めとも取れるほど肩を落としながら落胆してしまう。
「ままアナタ様……きっとそのうち出来ますよ♪ ね、もきゅ子もそう思いますよねぇ~♪」
「きゅ~っきゅっ♪ (ぽんぽん)」
「……」
子供ドラゴンにまで、頭ぽんぽんされて慰められてるオレって一体……O刀乙。
オレはショックから漢字と英語で構成された絵文字すら使い始めていた。
「があああああああっ!!!!! ぼわっ!」
話がまったく進まないことに腹を立てたのか、はたまた自ら出番を作りたかったのか頭上のドラゴンが吠え、そして口から大量の炎をオレがいる地上へと吐き出してきた。
「あっち! あちちっ!! 馬鹿じゃねぇのかオマエっ!! まだオマエの出番は先だろうに!! フライングしてんじゃねぇよ!!」
「がるるるるっ」
オレは頭上を旋回しているバカでっかいドラゴンに対して苦言をする。
「あ~、どうも出番が少ないことにご不満のようですね。あとセリフもほとんど使いまわしなので、そこいら辺にも雇用業務の改善を要求したいそうですよ」
「きゅっ!」
静音さんともきゅ子はアイツの言葉を理解したかのように、そんな解説してくれた。
「だからそんなの知らねぇって!! オマエも不満があるならオレに言わず火なんて吹かないで、直接作者に言いやがれよ! あと火吹くのは仕事だったのかよ! 時給いくらだよ! あと誰に雇われてんだよ!?」
オレは五段活用ツッコミを入れるが、そこは悲しいかな『地上オレ、空中ドラゴン』というシチュエーションな為、空振りに終わってしまうのだった。
「誰ってそりゃ、作者の方でしょ。アナタ様も面白いことを仰るのですね~(笑)」
「きゅきゅきゅっ(笑)」
「相変わらずオレは馬鹿されるオチ担当なのね……」
新キャラのもきゅ子にまで馬鹿にされる運命なのかよ……。
「があああああっ!! ぼわっ!」
オレはまたしても空中にいるドラゴンから炎のプレゼントを受けてしまう。
「あちちっ! マジで燃えんだろ!! まだ文句あんのかよ!!」
制服がチリチリと嫌な音を立てコゲていた。オレはと言うと、髪の毛だけを死守していたのだった。何故なら漫画やアニメとかだとオチ《・・》として、パンチパーマとかになってしまう事を危惧していたからだ。
「え~っと、何々……『挿絵だけでなく、オレにも名前寄越しやがれ』……だそうです」
「(コクコク)」
静音さんがまたもやドラゴンの言葉を訳してくれた。
「ほんとにそう喋ってんのかよ。オレにはただ唸ったり、火吹いたりしてるだけにしか見えねぇんだけどさ」
オレにはドラゴンの言葉が解からず、静音さんの翻訳を疑ってしまう。だがもきゅ子も「名前大切だよね~」と言うように頷いていた。
「マジかよ! このシーンだけのちょい役モブモンスターのクセに挿絵だけじゃ飽き足らず、名前まで要求してんのかよ!? 主人公のオレだって名前ねぇんだから、もう適当に『ワイバーン』とかで良いんじゃねぇのか!」
「がるるるるるっ!!」
ワイバーンでは不満なのか、唸りながらに抗議しているようだ。
「え~っと、何々……『そんな安易な名前じゃ嫌だ! カッコイイ名前が欲しい!』……ですって」
「オマエらどんだけなんだよ……」
読者からカッコイイ名前を募集しつつ、お話は第47話へとつづく




