EXTRA編 そのままでコンテニュー?
「…………」
「おやおや、どうされたのですか? お話は最終話を向かえてしまったから、物語はもう閉じられてしまったんですよ。もしかして道に迷われたのですかね? ふふっ。それはいかにもマヌケなアナタ様らしいですね。ですがこれ以上何もありませんので、とっとと家に帰って下さいね」
「…………」
「えっ? 『確かに物語は最終話を迎えたけど、まだ『完結』になっていないから本当は終わりじゃないだろ』ですか? これはこれはまさかそこに気付いてしまわれるとは……。どうやらワタシはあなた様を安く見積もっていたようですね。ふふっ……ですがこれ以上何もありませんからね!」
「……あまりしつこい人は嫌われますよ」
「……………………」
『そろそろお遊びは終わりにして『あな嫁』本編を開始しますか?』
『はい』←
『いいえ』
・・・
・・
・
「きゃー誰か助けてっ!!」
「うわぁっ!! 何だ今の悲鳴はっ!?」
自室のベットで寝ていたオレは女の人が助けを呼ぶ叫び声で目が覚めた。近所で火事でもあったのか、もしくは交通事故でもあったのかもしれない。オレはパジャマのまま一階まで急ぎ駆け下りるとすぐさま玄関のドアを開け放った。するとそこは……。
「おい……なんだよ、この世界は……」
その光景を見てオレは呆然としてしまう。そこは確かにオレが住む世界だった。だが周りの家々がまるで爆発でもあったかのように抉られ取られ、到るところで黒い煙と炎が上がっていた。そして見える範囲すべての窓ガラスが粉々に割れ、道路一面には夥しいほどの真っ赤な液体がぶちまけられている。
「これは……血なのか? うっ……」
指で掬い擦り匂いを嗅ぐと血の匂いである鉄の強烈な臭いによって途端に気分が悪くなってしまう。まさか諸外国がミサイルでも撃って攻め入って来たのかもしれないと一瞬思ってしまったが、道路に蹲るソイツの姿を見て「ああ、違うんだな……」と確信してしまった。
ガリガリッ……グチャッ……グチャッ。そんな不気味な音を立てながらソイツはオレに背を向けて何かを食べていた。
「…………おい、オマエ」
その食べているモノの光景が信じられず、間違ってソイツに声をかけてしまったのだ。
「これは失敗したな……」そう声をかけてすぐにそんな後悔をしてしまう。何故なら、ソイツは先程まで人だったモノの腕を齧っていたから……。
ソイツはオレの声に反応して振り向くと口に入れた食べかけのモノを地面に吐き出すと様子を窺っているのか、無言のままオレの方をじっと見ていた。
「…………」
ソイツの体は全身黒とも灰色とも思えないような不気味な色付きをしている。目も赤く、口元は先程食べていたモノのせいで真っ赤になり、何か細長い腸のようなものが垂れ下がっていた。左手には剣とも槍ともいえぬ刃先が鋭利な武器を持ち、それを使い人を解体していたのかもしれない。
「ひぃっ」
いきなりの出来事と人だったモノ、そして夥しい血や内臓がそこら中の地面に散らばり思考が追いつかない。その恐怖から逃れようと後退りすると地面に尻餅をついてしまった。
「(何だよこれ何だよこれ何だよこれ……一体、何なんだよコレは!?!?!?)」
「…………」
そう思ってたのも束の間、いつの間にかソイツはオレに向かい無言のまま歩いて来ていた。
オレは瞬間的に「このままでは食われる!?」っと思い、踵を返すと無様にも這い蹲る格好のまま転げるように逃げ出した。
(チクショーここは異世界じゃなくて現実世界なんだぞ!! 何でこんなことに!?)
そんなことを思いながら無我夢中で走っていると街のどこ風景も先程と似たような廃墟になっており、そして人の姿が見えない代わりにあの化け物が何十体も徘徊しながら餌となる人間を探しているようだ。
オレは物陰に隠れ息を殺してあの化け物に見つからないよう、宛てもなく街を彷徨い歩いていた。そして周りの建物よりも一際大きい建物に辿り着く。
「はぁはぁ、はぁはぁ。こ、ここは……学校か?」
どうやらいつの間にか俺が通う学校へと辿り着いてしまったらしい。そこでオレは今朝目覚める前の出来事を思い出した。
「確か、あの異世界から帰ってきたオレは1年間休学した後に……静音さんに逢えたんだよな?」
そう静音さんは最初と同じく桜の花びら舞い散る入学式の朝、天音と葵ちゃん役だというドラゴンと死神を引き連れオレの前に姿を現したのだった。だがそこからの記憶がまったく無かったのだ。
「あの後一体どうなっちまったんだよ? もしかしてまたどこかで死んじまったのかよ?」
記憶の混濁に付け加え状況がさっぱりと分からず、そもそもここが本当に現実世界なのか、それともあの夢と同じく異世界なのか、その判断すらできずにいた。
「静音さん……そ、そうだよ静音さんだよ! あのクソメイドを見つけないと!!」
きっとこの事情を知っているはずであろう静音さんを見つけるのがこの状況を打開する唯一の道だと気付き、彼女を探すことにした。
「…………」
だがしかし、オレは目の前を阻まれ進む事ができなかった。
「あ゛あ、あ……」
運悪くちょうど目の前にあの化け物が姿を現したのだ。ソイツから逃れるためすぐさま振り返って逃げようとしたのだが、背後からも化け物は目前まで迫っていたのだ。
「チクショーっ!!」
何十体もの化け物に道を塞がれもはや逃げ場なく、まるで意図して追い立てられるように学校の門を通る。その際異世界への門が開き、どこかへ転移されないか! っと期待していたが生憎とそう都合良くはいかず、迫り来る化け物達の恐怖から逃れようとしたが腰が抜け逃げられない。
「なんだよ、こっち来るなよ!? どっかあっち行けってば!!」
追い払うように左右に激しく手を振るが、そんなものは何の気休めにもならない。
(オレはさっきの女の人のようにコイツらに食われちまうのか!? これは夢だ! 異世界だ! こんなのが現実世界にあるわけねぇんだよ!! また頭打って夢でも見ているんだろ? 早く早く目を覚ましやがれってんだ!!)
「…………」
だが無常にも何も起こらず、ただただ化け物達がオレを食さんとばかりに血だらけの口を大きく開け、剣を構え今にも襲い掛かって来ようとしている。
「天音! 葵ちゃん! もきゅ子にジズさん! そして……静音さんオレを助けてくれっ!!」
オレは危機迫る命の危険を前に力の限り仲間の名前を呼んだ。
「お兄様、地面に伏せてください!」
「っ!?」
そんな怒鳴るような声が聞こえ、オレはほぼ反射的に地面へと伏せた。
ビュンビュンビュン。オレの背後の暗闇から無数の矢が飛んで来くると化け物達の体へと当たる。だが威力が足りないのか、体には当たるのだが一本も刺さらず跳ね返されてしまった。
「今ですわお兄様、早くこちらへ!!」
オレを呼ぶ懐かしい声が背後から聞こえ地面を転がるように振り返ると、そこには懐かしい葵ちゃんの姿があったのだ。オレは思わず「想いが通じての天の助けだ!!」っと、喜び葵ちゃんの元へ駆け寄ろうとする。
「あ、葵ちゃん!! オレを助けに来てくれたのか!?」
「お兄さ……ま。ごふっ」
だがしかし、何故か葵ちゃんの胸が赤く染まっていた。いや、違う胸から剣が生えていたのだ。それは……あの化け物が持っていた鋭い剣だった。
「…………」
いつの間にか化け物が葵ちゃんの背後に忍び寄り背中から剣を突き刺したのだ。
「葵ちゃんっ!!」
葵ちゃんの体は剣で貫かれそのまま抜かれず持ち上げられてしまう。
「あ゛ああ……あああああ」
だがオレはその光景を見て思考が停止してしまい、動けない。
「…………」
そしてその化け物は葵ちゃんを串刺し持ち上げたまま、オレの方へと音も無くゆっくりっと歩んで来る。
「お……さ……ま……たす……て」
そしてオレの目の前まで化け物が来ると葵ちゃんはまだ意識があるのか、刺されながらも必死に手を伸ばしオレへと助けを求めていた。
「(コク……コクコクコクコク)」
オレは言われるがまま震える体を押さえ付け何度も頷きながら、右手を伸ばして葵ちゃんの手を握ろうとしたその瞬間!
「アナタ様ダメです! その手を取ってはいけません!! 神々のいかずち!」
謎の詠唱が聞こえたかと思うと突如として暗闇から稲妻のようなモノが現れ、オレの目の前にいる化け物に襲い掛かる。
「おいおい、まだ生きているのか? はぁぁぁぁっ……たあぁーっ!!」
ブゥン。今度は掛け声の後に剣筋のような残像が見え、そしてオレの目の前に居た魔物は葵ちゃんごと斬り捨てられてしまった。
「あ、葵ちゃん!! 葵ちゃん葵ちゃん葵ちゃん……」
返り血を大量に浴びながらも俺は狂ったように上下にと分断されてしまった葵ちゃんの体を必死に集めようとしていた。
「アナタ様、危険です!!」
「ふぇっ?」
その声が聞こえると同時に俺は何かに左腕ごと引っ張られ、自力で立ち上がらせられてしまった。一瞬何が起こったのか分からず、呆けた返事をしてその人達に視線を移す。
「……あ、あれ? ……天音…………静音さん!?」
それは着ている服が所々ボロボロで、しかも体中傷だらけになっている静音さんと天音の姿だった。
「そもそもどうしてアナタ様がこの現実世界にいるのですか!! 私はちゃんと別の世界に送っ……」
「お兄さーん、み~つけた♪」
静音さんは俺の体に爪が食い込むほど掴み掛かり怒鳴ったまさにそのとき、子供のように明るくどこか聞き覚えがある声が聞こえてきたのだ。
「どこだ!? どこに居るのだ!!」
天音が索敵するように必死に声の主を探す。そこでふとオレを呼ぶ声が間近でした。
「お兄様……」
「えっ!? あ、葵……ちゃ……ん?」
オレは一瞬誰に呼ばれているのか分からなかった。何故ならオレのことを『お兄様』と呼ぶのは一人しか心当たりがなかったからだ。しかもその子は……既に……。そして声のする方を振り向いてしまった。
「きゃははははははははははっ」
「ひぃっ!?」
上半身だけの葵ちゃんだったモノが口を開き、オレを見て狂ったように笑っていたのだ。一体それが何なのかすらオレには理解できない。
「天音お姉様……痛いですよ……何でワタクシをお斬りになったのですかぁ……きゃはははははははっ」
それは葵ちゃんの声で……まるで呪詛のように地獄の底から這い出る悪霊のような暗く重い言葉を言い放ち、再び狂い笑っている。
「何だよこれ何だよこれ何だよこれ……」
オレはその言葉を繰り返すだけで精一杯だった。そうしなければ自我を、心を、感情を、そして……
「いい加減、その姿を現したらどうなのですか!!」
「…………」
そう静音さんが叫ぶとその声はピタリッと止んでしまう。
「……なぁ~んだ。バレちゃってたのか♪ でもいつ静音さんにバレちゃったのかなぁ?」
その声は次第に澄み切ったな音へとなっていく。
「ワタシは最初から知ってましたよ! 貴女が『敵』であることを……」
「何のことだよ? さっきからバレるとか……敵とかさ……」
オレだけが蚊帳の外でイマイチ状況が理解できない。
「あっ、も~う君ちょっと邪魔だよ! これじゃあボクが通れないでしょ、よっと!」
スッ……ドサッ。音もなく近くに居たバケモノが縦に綺麗に斬られ、地面に転がる。それと同時についにその声の主が現われたのだった。
「コンニチハお兄さ~ん♪」
「ジャスミン!?」
そこに現われたのはなんとジャスミンだった。
「ジャスミンが何故ここに!?」そんな風に疑問に思っているとオレに向かって静音さんが叫んだ。
「アナタ様離れてください! 彼女は危険です!!」
「はぁっ? じゃ、ジャスミンが……危険って……」
聞き返す前に静音さんがオレとジャスミンの間に割り込み、こんな事を口にした。
「彼女がすべての元凶なんですよ!」
「す、すべての……元凶って……」
静音さんが何を言っているか理解できなかった。だがそんな言葉を肯定するようにジャスミンが口を開いた。
「うん。そうだよ♪ み~んなボクが仕組んだことなんだよお兄さん♪ だってだって……ニンゲンなんか生きてる価値ないもんね♪ だからさ悪いけどお兄さん……死んでくれないかな?」
ジャスミンは一切悪びれもせず、そんな恐ろしい言葉を口にしていた。
「彼女はエルフ族の長なんです! 異世界よりこの現実世界へと門を開き、こちら世界にそこに倒れている悪魔や魔物を呼び寄せ世界を征服するつもりなんです!!」
「エルフ族!? 門!? 魔物を呼び寄せて……世界を征服するだって!?」
ジャスミンと静音さんが口にした言葉が理解できず、一瞬二人に担がれたかと思ったが全然そんな事は無かった。それは確実に死んだはずの葵ちゃんがまるでスライムのように溶け出すと、再び元の葵ちゃんの形となりジャスミンの傍に寄り添っていたのだ。
「葵ちゃん!?」
「いいや、あれは葵なんかではない! そもそも私に双子の妹などいなかったのだ!! いるのはそこにいる双子の姉である静音だけだ。あれは……あの葵は作られた存在で傀儡なのだ!! 私と静音、そしてもきゅ子とジズでこのおかしくなってしまった世界を救っていたのだ。それもずっと……ずっとっ!!」
天音はまるで迷いを振り切るかのようにそう叫んだ。
「へっへ~っ。なかなか良い設定だったでしょ? お兄さん達だって上手く騙された口じゃないのかな?」
「せ、設定って……」
オレは息を飲んでジャスミンの言葉を聞き、そして静音さんの方を向いた。
「ええ、そうですよ。葵お嬢様なんていなかったんです。あれはワタシを監視するための傀儡だったんです!」
「静音さんを監視って……」
そこでオレは断片的ながらもようやく状況を整理することができた。そしてこれまで疑問だった出来事がパズルのように繋がろうとしていた。
静音さんが時々誰にも聞かれぬよう小声でオレを心配するしてくれたこと、そしてオレを殺す際とても悲しそうにしていたこと、静音さんの過去で一切葵ちゃんには触れられなかったこと、葵ちゃんの職業が武道家にも関わらず挿絵では弓を装備していたこと、そして何よりメインヒロインになりたかったあの魔女っ子さんを殺した矢と影の人物、それとジャスミンの酒場の暖炉の上に古めかしい弓矢が飾られていたこと……などなど。今にして思えば色々と矛盾や疑問点、そして不審で何かがおかしいのだと気付くべきだったのだ。
そしてオレはジャスミンにこんな質問をしてみた。
「ジャスミンは何で俺達を……いや、人間を殺したいんだ? 世界を征服してどうするつもりなんだよ?」
答えてくれるか分からなかったが、そんな事を聞いてみた。
「そうだね。当然疑問に思っちゃうよね……。ニンゲンはさ、醜い生き物だよね。他の動物の住処を奪い、食べ物を奪い、そして最後にはその命までも奪い食らう。それは何も生きてる動物に限ったことじゃないよね? 森や川や海や山なんかの自然……それこそ世界中にあるモノすべてを手にしたかのように振る舞い、まるで自分達が神か何かになったみたいになってるんだもん。しかも同じ種族である自分達でさえも互いに争い、奪い合っている。ほんと笑っちゃうよね? ボクはさ……そんな醜いニンゲン達に対して恨みを持つモノの代表として粛清したいんだよ。そしてニンゲンがいなくなった後にはみんなが伸び伸びと生きていける……そんな世界を望んでいるんだ……たぶんだけどね。だからさ……死んでくれないかな、お兄さん?」
「あ、あ、あ……」
ジャスミンの口調はとても穏やかなのだが、その言葉には怨みや悲しみが込められていた。そして地面に落ちていた剣を拾い上げると、一歩一歩オレのほうへと近づいてくる。
(まさかまさか、ジャスミンが敵だったなんて……)
オレはいきなりの展開に混乱していた。
そして自分が殺されてしまうとの恐怖心から逃げ出そうとするのだが、何故かジャスミンから目を逸らすことができずに体がその場から一歩も動かせずにいると、どこからともなく声が聞こえてきて頭の中を色々な考えが駆け巡っていった。
20日以内に魔王を倒さなければ、魔王軍が現実世界へと来て世界を征服する……。
結局、オレはその期限を守れなかった。だから魔王軍が現実世界へと来た。
こっちの世界が夢の中で、あっちの異世界が現実世界なんだよな? なら早く元の世界に帰らなきゃ……。
オレは自分が作者なのにも関わらず、不用意にもそう願ってしまった。
(だから本来なら作られた異世界が、夢の世界が、現実のものとなってしまった……そういうことなのか? だとしたら、全部……全部、オレのせい? オレが願っちまったから、こんなことになったっていうのかよ?)
「じゃあね、お兄さん♪ ……っ!?」
「兄さん、危ないでっせ! ぼわぁ!」
「おわっ!!」
いつの間にかすぐ目の前までジャスミンが迫り、剣を振り上げオレの頭上をカチ割るように振り下げようとしたまさにそのとき、突如として背後から謎の炎が吐き出され彼女を包み込み、辛うじて助かることができた。
「久しぶりでんな~、兄さん。あっ、ちゃんと姫さんもおりまっせ~」
「もきゅ!」
「じ、ジズさんっ!? それともきゅ子!?」
そうオレを助けてくれたのは、なんとジズさんともきゅ子だった。どうやら天音の言ったとおり、力を合わせて悪魔と呼ばれる敵を倒し続けていたのかもしれない。見ればジズさんの体は所々鱗が剥がれ落ち、もきゅ子も体全体がススだらけに汚れ傷だらけだった。
「主様よ。何を迷うておるのじゃ! 世界を救うにはアヤツを倒す他ないじゃろうに!」
「これを受け取れっ!」
「サタナキア! 天音! っ!? これ、は……っ!?」
「ふふっ。妾がいれば、あのジャスミンを倒せるのじゃぞ」
そうオレに問いかけてきたのは、なんと天音が右手に持っていた魔王を唯一倒せる聖剣フラガラッハに封印されし、魔神サタナキアだった。そして天音はその剣を俺の方へと放り投げた。俺がそれを右手で受け取ると、剣が眩いばかりの光を放ち始めたのだ。
「これって、もしかして……」
「か~っかっかっかっ。どうやら主様も驚いておるようじゃのぉ~。これは聖剣が本来の主の元へと戻り、妾が真の力を取り戻したからなのじゃよ。さぁ世界を救うため、諸悪の根源であるジャスミンを……いや真の魔王を妾と共に倒すのじゃ!!」
剣を持った瞬間、本当に俺が主なのか、どう扱えば良いのかを意識的に、また呼吸をするように無意識的に理解してしまう。
「これならいける……」
そう確信を持った俺は一歩前に出て、倒すべき魔王のジャスミンと対峙する。
「にゃっははっ。お兄さん、ボクと殺ろうっての? 無理じゃないかなぁ~。あはっ♪」
「ジャスミン、いや真の魔王めっ! 覚悟しろよ……はあああああぁぁぁぁぁっ!!」
そして覚悟を決めた俺は嘲笑っているジャスミンに向かって駆け走りながら、聖剣フラガラッハの刃を振り下ろすのだった……。
『あな嫁 Unlimited resurrection at the end of the world.』(仮)へと続く
色々な事情により物語が半端に終わってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。続編はどうでしょうね。書かないというよりかは、物語を描けない……が、正しいかもですね。
元々あな嫁は構想段階というか、第1話を書き始めるその前に、既に最後まで描いてありました。だから第1章までで伏線が5割、残りの章でもう5割の配分になりますね。
もちろんすべてノープロットです。プロットは大まかなあらすじ、私のは完全なあらすじ。だからノープロットと言い張る← (アナログでもデジタルでも、そもそもネタを書き出したこともないですしね)
そして本当は100万文字x3部作の予定でしたが、色々な事情により断念することになりました。一応あな嫁の続編というか、それは「ただいま人畜無害な魔王様募集中!」になり、静音さんが魔王になった経緯や伏線の回収(武器屋でワンドに語りかけ涙するシーン、魔王城での幼馴染の話など)、そしてジャスミンが人間を怨むようになってしまったきっかけ等々を盛り込む予定でしたが、こちらも事情によりです。……察してくださいませ。
また途中途中に色々なネタをぶち込んではいますが、試行錯誤という意味合いも兼ねていました。それが後の「悪魔deレストラン」へと繋がったりもしています。というか、登場人物ほぼ一緒ですよね^^
またあな嫁の他にも「シロ先生」「悪レス」「没落貴族」「売れ担」……などなど、わりと幅広い作品がありますので、お読みいただければ幸いです^^
そしてまだウェブには出していませんが公募の作品もありますので、落ちたらこちらへも掲載予定です。面白いかどうかはさておき、アレこそ私の作品における集大成かもしれません。妹が日本の首相に選ばれてしまうというお話。
最後になりましたが、またどこかの作品でお会いしましょうね^^
もきゅもきゅ♪(*>ω<人)三(人>ω<*)もきゅもきゅ♪




