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6   ここから始める異世界生活

「ここ、ダンジョンの中なんですよね? こんな所にテント張って、壊されたりしないんですか?」


 カズさんに連れて来られたのは階段(?)を1つ上がった近くにあるテントの中だった。

 ちなみに例の♂達はその場に置いてきている。♂達には先に帰ると近くの土に書き置きしてあるから大丈夫なんだそう。


「ここは第2層の6階、安全地帯だからな。モンスターの出ない場所なんだよ。そんでまだ5階のボス倒してここに着いたの俺らだけだから、使い放題ってわけだ」


 へえ、やっぱり強いんだ。


「凄いですね。カズさん、ここ一帯で一番強いってことですか?」

「ああ。まあ辺境のド田舎だけどな」


 そう自信ありげに語るカズさん。

 ここから本題だとばかりにテント内の椅子に座り、口を開いた。


「匿うって言っても、どうするつもりだ?」


 まあ、そうなるわな。

 俺が少し考える素振りを見せると、カズさんは続ける。


「俺たちは第2層の攻略を目標にして今回潜ってる。あと14階、2,3ヶ月はこのダンジョンに居座るぞ? ワタルを送る為に1階まで戻ることもできるが、事実その時間が惜しい。ただただこのテントに居続けるのもいいが、俺らにもさほど余裕はないからあまりいい待遇は期待しない方がいいと思う。他の奴がくるのも少し先の話だろうしな」


 俺は考える素振りさえしたが、実際さほど考えていない。


「俺を……連れて行ってください。荷物持ちでもなんでも構いません。逃げ足はカズさん達ほどではないでしょうが、少し自信があります」


 俺がそう言えば、カズさんもまたこうなると分かっていたように頷いた。


「よし分かった。キリアに掘られんなよ?」


 キリアというのはあのホモか。なんでそんなに名前カッコいいんですかねぇ……


「ありがとナス!」


 あ、口癖が……


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