10 畏怖
「まあ、ワタルが落ち込んでるのは置いといて、その畏怖ってのはなんだ? 聞いたことねえぞ」
置いとくのか!? 本人なのに?
そんな調子でキルアさんに少し怒る。
「そういや知らねえな」
「僕も聞かないなぁ」
カズさんとレータさんが続く。
他の人が何も答えないのは、知識がこの二人に片寄っているからだろうか。
「とりあえず使ってみようよ。レータなら状態異常に耐性あるし」
「僕? まあ、普通に考えたらそうなるけど……それじゃあ、使ってみてくれる? 多分念じるだけで使えるから」
「あ、はい。了解です」
使うの俺ですけど!? なんて意見もあったが、レータさんに比べれば別にどうってことないし、マトルさんへの反論は心の中に留める。
『畏怖』
その瞬間、レータさんが倒れた。
「多分、恐怖の強化版みたいな感じかな? それにしても、これは、強力…………」
言った後にレータさんが倒れた。
気を失う直前まで仲間のための情報をなんて……!
とりあえず俺の憧れが決定した。
それにしても、一応私は役に立つようです。
やったぜ。
お久しぶりです。
この度は更新がずっと止まっていて、申し訳ありませんでした。
とりあえず、今後週一くらいのペースで上げていこうと思います。
今後も拙作を読んでいただけると幸いです。
よろしくおねがいします。