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◇ ◇ ◇
――熱い――
まるで身体が太陽の中核部分にでもなったかのように熱い――
ウィンドウショッピングをして、帰ろうとした途中のこと、私は意識を失った。覚えているのは倒れる寸前に黒い不完全な形状の靄のような何かが私にぶつかったこと。しかも、それは一瞬のことで回避は不可能だった。そして、それがぶつかったと同時に、身体の奥深くで、ガスが充満した部屋に火を入れたかのように大規模な爆発のようなものがあり、それと共に高熱が全身を覆い尽くした。
――ごめん…――
そんな声が聞こえたような気がする。
――でも、あなたがいけないの…――
さらに、今度ははっきりとそんな言葉が聞こえた。それは幼さの中にも邪気があるようなそんな感じの声だった。
――「あなたは……、誰…?」――
私は意識が朦朧とする中心の中でそう呟いた。
――解っているはずよ…――
声が淡々とそう告げた。
――このまま消えてしまえばよかったのに…――
――「どういうこと…?」――
――…あなたはいなえればよかったのよ…――
――「……」――
徐々に再び意識が遠ざかるのを感じる。まるで底無し沼に沈むようにゆっくりと、でも着実に、意識が深遠へと落ちていく。
――そのまま、永久に……――
声はかなり暗かった。そして、それを最後に私は意識を失った。




