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何事もなく、普通に振舞えただろうか? アッキーの家から帰る途中、何度もそう自問する。しかし、答えは判然としない。でも、確実な収穫のようなものがあったことだけは事実だ。
「…アッキーはやっぱ…」
別に再確認する必要なんてなかった。いや、する必要すらなかったのだ。ただ、私が勝手に掻き乱されただけだ。でも、これで諦めがちゃんと付くだろう。その点においては、あの夢も悪くはなかったと思う。
「…っ」
不意に一筋の水滴が頬を伝った。それが関の崩壊を合図だったかのように、次々と零れ始める。私は急いで近くの路地に入り、そこで号泣した。私は何を期待していたのだろうか? 二人が結ばれていること…は、頭が理解し望んでいただろう。でも、心は違ったのだ。たぶん、アッキーが自分に振り向いてくれるのでは…なんて有り得ない想いを望んでいた。この涙は心が諦めをつけたことの証拠だと思うし、二人が順調に進んでいることへの喜びなのかもしれない。




