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悪魔召喚プログラム その4

ゴブリンナイトが金属でできた金庫を両手に抱えて戻っきた。

当然鍵がかかっており、その鍵がどこにあるのか俺はしらない。


「ソフィース、鍵を知らないか?」


「スをつけんじゃねぇです!

ソフィーは最近ここに連れてこられたばかりですから、その辺のことはよく知らねぇです。」


「仕方ない。ゴブリンナイトよ、この金庫の扉だけを切れるか?

中のものに傷がつかないようにしてほしい。」


ゴブリンナイトは了解したと言わんばかりに頭を一度下げ、振り上げた大剣で金庫の扉をうまく一刀両断した。

金庫の下の床にも穴が空いてしまったが、俺の家ではないので特に気にしない。


金庫の中には大量の金貨や銀貨、金の延べ棒が入っていた。


「すごい!大金ですぅ!

これで遊んで暮らせるです!」


「誰がだ?」


「チーノと……ソフィー…」


(この金貨や銀貨がとれくらいの価値があるかはわからんが、しばらくは金に困ることはないだろう)


金貨や銀貨、金の延べ棒をソフィーが空間の歪みに収納した後、次に何が必要か俺は考えた。


「明日の朝にはここを出発するぞ。

水と食料をゴブリンナイトに探させよう。ソフィー、そのボックスにはあとどれくらい物が入るんだ?」


「まだまだ入るです。でもぉ、食べ物を中に入れなくないですぅ。服が汚れるです。」


「なん…だと…!」


「食べ物は馬車にでもぶち込めばいいです。」


「じゃあ、お前は馬を操れるのか?」


「できねぇですぅ。」


(なんてやつだ…どこに主に物申す荷物持ちがいるんだ…ここにいるんだがな)


「しかたない。 ゴブリンナイトよ、水と食料、あと馬車を探してこい。

馬はいらん…食いたけば食うがいい。」


ゴブリンナイトは少しやる気をだしたように部屋の外へ出て行った。あいつらも食事をするのだろうか…ゲートの中の暮らしぶりは知らんが。


「馬がねえのに、どうやって馬車を動かすですか?」


「ゴブリンたちに引かせればよいではないか。」


「普通、術者の魔力が切れると召喚したモンスターは元いたところに還っていくです。

馬車で移動中にチーノの魔力が切れたら身動きが取れなくなるですよ?」


「俺からは魔力を感じないんだろ?

だったら俺は魔力を使わずに召喚してることになる。

それにゴブリンが急に消えることは今までなかったぞ。」


「にわかには信じれねえですぅ。」


(どういう仕組みで召喚できてるのか俺にもよくわからないんだけどな。)




「出発の準備はゴブリンに任せて、俺たちはもう寝よう。」


「この部屋はイヤですぅ。」


さっきまで豚野郎にいいようにされていたソフィーにとってはこの部屋には一秒もいたくはないだろう。


「下の階に客人用の部屋があったはずだ。そこで一泊するとしよう。」


下の階には大小の部屋があり、ベットがひとつの一人用部屋やベットが2つある二人用の部屋、キングサイズのベットがひとつある部屋もあった。


「ではソフィーはこの部屋で寝るです。」


「一緒の部屋で寝るべきだろう。逃げられるかもしれんしな。」


「逃げねぇですよ! 一人で寝るのが怖いっていうならソフィーが一緒に寝てやってもいいですけどぉ?」


整った顔立ちでドヤ顔をされても不思議と腹が立たない。

これが可愛い子の特権というやつなのだろうか。


「うむ。是非ともお願いしたい。」


「えっ?!」


「一緒に寝てくれるんだろ? 心強いぞ。」


「…しかたねぇですね、ソフィーの隣で安心して寝やがれです!」






俺とソフィーはキングサイズのベットがある部屋を選び、そこで一泊することにした。


「布団がふかふかですぅ~」


ベットメイキングされ整ったベットにダイブしたソフィーが、掛け布団を抱きしめながら気持ちよさそうにしている。


「なにをしている。早く寝るぞ。」


「あと10分~」


このベットはトランポリンが十分できるくらい広く、ソフィーがうつ伏せになっているベットの部分は3割くらいである。


したがって、俺はソフィーと少し離れたところからベットに入り掛け布団で体を包み込み、目を閉じる。


しばらくするとソフィーもベットに潜り込んできた。


「今日は助けてくれてありがとです。

これからもよろしくです。」


「ああ、よろしくな…ソフィー 。」














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