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悪魔召喚プログラム その3

「名前を言ってなかったです。ソフィア・リーナスですぅ。

あの豚野郎から助けてもらった恩もあるし、ソフィーと呼ばせてやってもいいですよっ!」


俺に背中を向けて喋りながら下着をはいている小娘が、生意気な口調で何か言っている。


(背中を向けて着替えるとはサービス精神に欠けるのではないか?)


「…ソフィースか…変な名前だな。」


「誰れがソフィースですか!


勝手に名前を縮めるなですぅ!」


ソフィーは少し怒ったようにこっちを向いて睨んできた。


「ほう…意外と胸はあるな。もう少ししっかり見せてくれないか?」


「この変態、油断も隙もあったもんじゃねぇですぅ…」


「こっちを向いて着替えて欲しいものだが、自重しよう。

俺の名前は…そうだな、ペペロンチーノだ。ペペロンチーノ・カルペチーノ!」


「絶対嘘ですぅ。」


「これは真名というものだ。俺は今日生まれ変わったようなものだしな。

今まで使っていた名前など、どうでもよいのだよ。」


「よくわからんですけど、まあいいですっ

チーノさんはダークエルフに少し似てますけどぉ、ダークエルフなんですかぁ?」


「俺はダークエルフなのか?

ダークエルフ、悪くない響きだな。

フフフ…ファーァハッハァー!」


「ひぃ!

急に大声出すなですぅ!

鏡でも見てほくそ笑んでろですぅ。」


ソフィーは空間の歪みに手を突っ込んで可愛らしい手鏡を俺に渡してくれた。

着替えはまだ途中で下着姿のまま手渡してくれたので内心ガッツポーズした。

顔に出てるかもしれないが。


(下着くらいなら見せてあげるですよ。

感謝しろですぅ。)




ソフィーから渡された手鏡で自分の顔を確認する。


(っ! これは悪魔と呼ばれても仕方ないな。)


エルフのように尖ったミミに、真っ赤な両目、淡い黒色の肌にはびっしりと文字のタトゥーが施されていた。


「なーに自分の顔見て驚いてやがるですか。」


「お前は俺の顔を見て怖がらないのか?」


「そりゃ、怖かったですよ。でもダークエルフっぽいところもありますし、親近感が湧いたですから。」


「親近感だと? お前はニンゲンじゃないのか?」


「ソフィーはニンゲンみたいな下等生物じゃねぇです。

そうですね、ソフィーの耳を見せてやるです。」


ソフィーが艶のあるロングヘアを耳にかけるように上げると、エルフのような尖った耳が見えた。


「実はソフィー、エルフなのです!」


(エルフ…人間よりも美形なイメージが俺の中であったが、間違ってはいなかったぞ!)


「あれ? 反応が薄いですぅ…

まあニンゲンより弱いエルフなんてソフィーくらいですから、ソフィーをエルフだと信じるのは難しいかもしれんですね。」


「そんなにエルフは強いのか?」


「当たり前ですぅ!

さっきの動きを見てましたが、最低レベルのエルフでもチーノは勝てないと思うです。

チーノの見た目はダークエルフっぽいところもありますけど、ダークエルフと比べたら弱っちいです!」


「ソフィースになら勝てそうだけどな。」


「ソフィーにスをつけるんじゃねぇです!

ソフィーはエルフの歴史の中でも一番弱いみたいですから…ニンゲンごときに捕まっていいようにされてたですぅ…」


「魔法でなんとかできなかったのか?」


「ソフィーは攻撃魔法使えないですから、抵抗できなかったですぅ…」


「召喚魔法もか?」


「召喚魔法は難しいですからソフィーにはむりです!」


「フフフッ…なら俺の召喚魔法を見せてやろう…」


「寝ごとは寝て言えです!

チーノからは魔力を全く感じないです。召喚魔法ができる訳ないですぅ。」


「まあ見ていろ。

第一ゲートオープン! ゴブリンナイトよ出てこい!」


『第一ゲート開キマス ゴブリンナイトLevel200 放出シマス』




ペペロンチーノの言葉が放たれ床の上から神殿の門が出現してきた。


門が開くと屈強な体に大剣と大盾を両手に持った亜人、ゴブリンナイトが中から姿を現した。


「んなっばかなっ!

さらにこのゴブリン、今まで見てきたどのゴブリンより強そうですぅ!」


「一体だけじゃないぞ?

ゴブリンナイトたちよもっと出てこい!」


門からゴブリンナイトがぞろぞろと出てくる。

殺した傭兵をゴブリンナイトにしておいたので、かなりの数を門の中に入れていたはずだ。


「そのくらいでいいだろう。

ゴブリンナイトよ、この屋敷にある金を見つけ出しここへ持ってこい!」


そう言うと、ゴブリンナイトは薄暗い部屋から出て行った。


「とんでもねぇやつですぅ。

悪逆非道ですが、あの豚野郎は死んじまったことですし、この館のものは私たちの物ですっ!」


「私たちだと?」


「…チーノのものですぅ…」




















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