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【抑えの切り札】(俣彦『短編ぼくのまち』)

プロ野球の世界に置きまして

『勝利の方程式』

と言う言葉が登場してから

20数年の時を経ようとしております。


先発~セットアッパー~クローザ-

と繋ぎまして勝利を修める継投策のことを

評された言葉なのでありますが


実際のところどうなのかな?

と振り返ってみますと


3点差あって登場しましたクローザーが

2点を失い

更に三塁までランナーを進められたけれども

なんとか後続を退けて・・・


とか


退けて・・・なら

まだ良いのでありますが

引っ繰り返されたりすることも

無きにしもあらず・・・。


これが昔でしたら

9回を迎える頃には

テレビ中継終わっておりましたので

早くても夜のスポーツニュース。

翌朝の朝刊で

と言いました

全て終わったあと知らされるだけでありましたので


(仕方ないな・・・)


で終わったのでありましたが


最初から最後まで中継して頂けましたり、

インターネットなど駆使することによりまして

1球毎の経過をライブで知ることが出来る体制が整ったこともありまして


100セーブを超える大物クローザーでありましても

(・・・昔ほど讃えては貰うことの出来ない)

時代になりつつあります。


(盤石である時期のほうが実際は短いのでありますが)


俗に言われております

『勝利の方程式』に該当する投手が登場する場面は基本。


勝ってはおりますが

接戦の場面であります。


加えて

残りのイニングが少なくなっておりますので

相手ベンチも

惜しげも無く最善の手を打って来る場面でもあります。


野球には時間制限

と言うモノがありませんし、

(サヨナラ負けする以外)

3つのアウトを取るまでは延々と続くルールであります。

特にクローザーが登場する場面になりますと

味方の攻撃回数が残っていないことも多々ありますので


(・・・勝ってはいるんだけど

・・・勝っているような気分になれない)

中、

特にネットの一球速報になりますと

何かあった場面であればある程

(・・・更新が遅くなる)

ため


(試合終わったの?終わらないの?)

(勝ったの?それとも敗れたの?)


の疑心暗鬼が積りに積もりまして

クローザーの投手を素直に誉めることが出来なくなってしまっているかた。

いらっしゃるのかもしれません。


見ようによっては


攻め(リードし)てはいるのだけれども

実は背後に大きな川を背負っているため

目の前の城を奪えなければ自軍が瓦解してしまう。


あるいは


城を取り囲み

あとは兵糧尽きるの待つばかりだったけれども

予期せぬところから

後詰めの兵士がやって来た。


もしくは


相手本陣近くまで攻め込んでは見たけれど

実は相手の計略で

四方八方から伏兵が躍り出て来た。


そんな難しい場面なのにも関わらず

自軍に残っているのは

今の盤面に並べられている手駒だけ・・・。


(実際は、リードして最終回を迎えているのでありますが

ゲームセットのコールを聞くまでは・・・)

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