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3 - 2

まず、良典くんと仲が良かった子に話を聞くことにした。

「君は吉田くん?

俺は、田中っていうんだけど、剣持良典くんのご両親に頼まれて、

あの事件を調べているんだよ、少し話を聞かせてもらえるかな?」


「あ、あの~、先生に話しちゃいけないって言われてるんだけど・・・」


「大丈夫だよ、学校からは剣持さんが許可を得ているし、

君から聞いたとは絶対言わないと約束するから。」

本当は、学校が指定したカウンセラー立ち合いの元でってことだが、

学校側の人間の前で本当の話が聞けるとは思えないからな・・・

 

「それじゃ・・・少しなら・・・。」


吉田くんの話では、イジメの中心人物は3人で、

親が県会議員と、PTA会長と、大会社重役をやっていて、

大人の前では良い子を演じているが、

子供同士では、かなり高圧的に振る舞っているようだ、

吉田くんは、「良典くんに味方すると、

自分もイジメられるかも知れなくて、助けられなかった。」と、

涙ながらに話してくれた。


(これで、イジメをしていた子供は目星めぼしがついたな、

あとは、良典くんが自殺を決意した決定的な要因よういんの確認と、

消えた遺書の謎だな。)

そう、良典くんは遺書を残していたのだが、それが発見されていないのだ。


「山岡先生、K&T探偵事務所の田中一郎という者ですが、

少し話を聞かせていただけますか?」

俺は、良典くんの担任だった山岡やまおか まこと先生から話を聞くことにした。


「ああ、朝の会議で教頭先生がおっしゃっていた方ですね、

ご協力するように言われていますので、良いですよ。」


「それでは・・・

・・・ご協力ありがとうございました。」

俺は、とおり一辺倒いっぺんとうなことを聞いてから、

最後に握手を求めた。


「いえ、あまり お力になれなくてすみません。」


握手した瞬間に、精神魔法で記憶を読み取った。

(やはり、お前か! じゅうぶん参考さんこうになったさ、

おかげでバラバラだったピースがそろったよ。

さて、良典くんの無念を、どうやって晴らすかな・・・)



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