表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/57

7 - 2

「この写真の人物なんだけど・・・」


「なる程・・・大丈夫、分かるみたいだから地図を出してくれるか。」


「ええ、ちょっと待ってね。」


姫花がテーブルの上に日本地図を広げた。


「う~んと、大体この辺りに居るみたいだなぁ・・・」


「山形県の山沿いの方ね、

やっぱり故郷近辺に居るのは間違いなさそうね。」


「そうだな、あとは近くに行かないと分からないから、

いつもの様に、取り敢えず俺が先行して行ってくるよ。」


「分かったわ。」


一郎は、今回は山形県と遠出になるので、

自宅に帰って数日分の着替えなどをリュックに詰め込んだ、

現金は、結構な金額がアイテムボックスに入れてあるので、

銀行から下ろしてくる必要は無いだろう。


電車での移動が好きな一郎は、

余程の急ぎでは無い限り電車を利用する、

超特急や特急、急行など地方ごとに微妙に違っているので楽しみだった。


今回も、山形新幹線を利用して、そこからは在来線を乗り継いで、

やや最寄と言える駅まで行った。


そこからは、一日数本というバスの利用となるので、

バスが来るまで近くの飲食店で食事を摂る事にした。


驚いた事に、目的地の村はかなり閉鎖的なようで、

バスで数時間掛かるとはいえ、村の事を知っている人が皆無だった。


時間になったのでバスに乗って、村に一番近いバス停を目指す、

近いと言ってもネットで検索して一番近かっただけなので、

そこから山道を歩いて2時間も掛かるらしい。


喉が渇いたので、バス停がある村の雑貨屋でジュースを購入がてら、

店の小母ちゃんに村の事を聞いてみた。


「あんた、あの村に行くのかい!?

悪い事は言わないから、止めた方が良いよ。」


「何でですか?」


「あの村の連中は普通じゃ無いんだよ。」


「と言いますと?」


「この前、詐欺事件でニュースに出てた、ナンたらって男が居たろ、

あの人が、数百年振りに、あの村から出て来た村人なんだよ。」


「え?どう言う事ですか?」


「そのままの意味だよ、あの村の人間は学校を卒業すると、

あの村から出て来なくなるのさ。」


「そんなんで生活できるんですかね?」


「出来ているんだろうよ、なにせ私の曾爺さんの頃から、

そうだってんだから。」


「そんな昔からなんですか、そりゃ筋金入りですね。」


「それに変わった人が多いらしいよ。」


「変わったとは?」


「災害が起きるのが前もって分かるとか、無くした物の場所が分かるとかね。」


「ああ、占い師みたいな人ですね、

でも、そんな人、どこの村にも一人ぐらい居るんじゃないですか?」


「一人ならね、でも、あの村の連中は皆なんだ・・・」


「え?」


「村人全員が変な能力を持っているんだよ。」


「そんな事あるんですか、良く今まで話題にならなかったですね。」


「そりゃ、記事にしようと考える記者や、

テレビ局の人とかが村を訪ねた事もあったさ。」


「何で、未だに知られて居ないんですか?」


「記事にしようと思った連中が、皆、変死したからだよ。」


「まさかぁ、村の連中に暗殺でもされたって言うんですか?」


「いや、皆、自然死らしいけど、報道しようとした関係者全部だよ!?

この辺の報道関係者じゃ、あの村には関わらないのが常識さ。」


「そりゃ、凄いですね。」


「だから、あんたも若いんだから、

いたずらに命を縮めるんじゃないよ。」


「いえ、俺は報道関係者って訳じゃ無くて、

地方の民俗学を勉強してるんですけど、

この辺で有名な昔話とか、ありますか?」


「おや、そうなのかい、なら良いけど・・・

昔話かい?そう言えば、あの村には嘘か真か知らないけど、

昔から言われている事があってね、

何でも、あの村の連中は大昔に、流れ星に乗ってやって来たって言うのさ。」


「それは、興味深い話ですね。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ