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6 - 7

まず俺たちは、ジャネットの家族の安全から確保する事にして、

家族が暮らすサンフランシスコへと向かった。


監視してるヤツらに見つかると不味いから、

ジャネットは、この辺に隠れていてくれ。


「分かったわ。」


俺は、社長と一緒に観光客を装って、

ジャネットの実家の周囲を見回って見た。


「居た、居た、車が2台で見張ってるな。」


「どうするの?」


「こうする。」


俺が魔法を使うと、2台の車が突然、消え去った。


「あの車は、どこに行ったの?」


「アマゾンの奥地に、ご招待しといた、

運が良ければ、生きて帰れるんじゃないか。」


「そう、月とかじゃないだけ、親切なのかしら?」

姫花も、少し一郎の影響を受け始めているようだ。


ジャネットを呼んで、姫花にボディガードを務めてもらい、

一郎から連絡が入るまで、どこかのホテルにでも避難して貰う事にした。


「んじゃ、行ってくるわ。」


「一応、気を付けてね。」


「政府関係の施設に、忍び込むのに一応って・・・」


「田中くんには、大統領の寝室でも同じだと思いますよ。」


「それ程なのね・・・」



一郎はステルス魔法を掛けて、空を飛びながら、

目的地であるエリア51を目指して、

エリアに入る前に、一応、光学警報装置対策として、

空間魔法も使って、自分の周りの空間を繋げて、

赤外線などが、自分を素通りするようにした。


「これで、大丈夫かな。」


ジャネットから、建物の位置と形状を聞いてあったので、

目的の建物は、すぐに見つかった。


「そんじゃ、お邪魔しま~す。」

一郎は、探知魔法で人が居ない部屋を探して、

壁を通り抜けた。


「え~と、城ヶ崎博士の気配は・・・

お~、お約束な事に、地下に居るな。」


一郎は、監視カメラや監視員をスルーしながら、

地下にある、博士が監禁されている部屋を目指してゆく。


博士の部屋の前まで着くと、部屋の中に博士以外にも反応があるので、

中の様子を覗き見てみた。

(う~ん、英語で何か話してるな、

俺、英語分からないから、思考を直接読めば分かるかな?)


『どうですか、博士、我々に協力していただけるように、

考えていただけましたか?』


『ふん!私の研究は、たくさんの人々に役立てて貰おうと考えた物だ、

一部の人間のみが独占して良い物ではない!』


『今回、博士が発表された研究は、我々が長い事進めてきた研究に、

酷似しています、やっと実用化の目途が立った物を、

一般に広められては、我々のアドバンテージが不意になるのでね、

どうか、考え直していただけませんか?』


『なんと、言われようと私に協力する気は無い!』


『そう言えば、博士には可愛らしい、お嬢さんが居られましたな。』


『何!光に何かしたら許さんぞ!』


『いえ、博士が協力的になるように、

お嬢さんも、こちらに、ご招待しようかと思いましてね。』


(これで、こいつらがクロって確認できたな。)


一郎は壁を通り抜けて、姿を現した。

「博士、お迎えに上がりました。」


「むっ、誰だね君は、今、どうやって入って来たんだ?」


『お前は何者だ!今、どこから現れた!』


「え~と、俺は政府の秘密情報員で、

ただいま、極秘裏に博士の救出作戦を展開中なのです。」

俺は探偵と言っても信じて貰えないと思ったので、

あらかじめ考えて置いた設定を話した。


『私の質問に答えないつもりか、

良いだろう直接お前の脳に聞けば分かる事だからな!』


(ほう、こいつがジャネットが言っていた、脳を覗くってヤツか、

いいぜ大サービスしてやるよ!)


一郎は自分の記憶を100万倍に増幅して、送り込んでやった。


『ぐぁっ!』ドサッ!


「うわっ!気持ち悪っ!」


男は目、鼻、耳、口から血を噴き出して倒れ込んだ、

膨大な情報量によって、脳がパンクしたようだ。


「彼は、どうしたんだね?」


「分不相応な能力を使って自滅したようです。」


「なるほどな、やはり能力の開発には、加減が必要と言う事か・・・」


「では、博士行きましょう。」


「君は、本当に政府の者かね?」


「何故ですか?」


「それほど、優秀には見えんでね。」


「助ける気が無くなるから、黙ってて下さい。」

一郎は、博士を魔法で眠らせて、担いで脱出する事にした。


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