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6 - 5

ラスベガスに着いた俺たちは、

まずホテルを借りて、

社長には、ここで待機してもらう事にした。


「英語できないのに、大丈夫なの?」


「とりあえず、ジャネットは日本語が分かるから、

捕まえて、ここに連れてくるよ。」


「了解。」


ジャネットはカジノに居るようなので、

スーツに着替えて出かけることにする、

この、スーツは俺の部屋に置いてあったので、

俺が、異世界に行って行方不明になっていた時に、

親が、成人式用に作ったんだろう。

(泣ける話だぜ。)


カジノを探すと、

ジャネットが、ルーレット台に居るのを見つけたので、

俺も正面の席に腰掛けた。


ジャネットは、楽しんでいると言うよりも、

憂さを晴らしているようで、機嫌が悪そうだ、

俺は、ジャネットと逆目にはって、

3回立て続けて的中させた。

(もちろん、魔法を使ってだが・・・)


ジャネットは、こちらの方をキッ!とにらんできた。


「ちょっと、付き合ってもらって良いか?」


日本語で話しかけると、

ジャネットは少し意外そうな顔をしながら、

「ええ。」と返事を返した。


カジノのカウンターバーへと、移動した俺たちは、

カクテルを注文してから、話し始める、

「もう、私には関わらない約束よ!」


「何か、勘違いをしてないか?」


「とぼけないで!

さっきカジノで、ちからを使ってたじゃない!」


ちからって、これの事か?」

俺は、ジャネットが持っている、

ドライマティーニのグラスから、

オリーブの実を浮かび上がらせた。


「やっぱり、やつらの仲間なのね!」


「君が、言っている『やつら』が誰を指すか分からないが、

俺は違うぜ。」


「あいつらの他にも、ちからを使える者が居るの・・・?」


(どうやら、誘拐グループには、

超能力らしきちからを使う者が居るらしい。)


「俺が、何者か説明するから、

仲間の居るホテルに、一緒に来て貰えるか?」


「ええ、どうせ逃げられない事だし、良いわよ。」


俺は、ジャネットを連れて、

社長が待つホテルへと向かった。


「ただいま~。」


「おかえり。」


「あなた達、いったい何者なの?」


俺たちを出迎えた社長は、

どう見ても一般人なので、

ジャネットとしては、正体を掴みかねて、

戸惑っているようだ。


「俺たちは、こういう者さ。」

俺は、探偵事務所の名刺を差し出した。


「日本の探偵事務所・・・?」


「ああ、そうだ、

行方不明になった、城ヶ崎博士を探して、

アメリカに来たって訳さ。」


「でも、どうやって、ここまで・・・

ああ、あなたのちからは、

さっきのだけじゃ無いって事ね。」


「ああ、さすがスパイのプロだな、

頭の回転が速いようだ。」


「城ヶ崎博士には、悪いことをしたけど、

私も、やつらに脅されていたから、仕方が無かったのよ。」


「ああ、その辺の事情も含めて話してもらえるか?

はっきり言わせてもらえば、

相手に、どんな能力を持つ者が居るとしても、

俺、以上のやつなんて居ないから。」


「どう言う事?」


社長が訪ねてきたので、

「誘拐グループには、超能力者が居るらしいんだ。」と教えると、


「ああ、超能力ぐらいじゃね・・・」と納得したようだ。


「超能力ぐらいって、あなた達、いったい・・・」


「試した訳じゃ無いけど、

たぶん、俺は地球最強だぜ。」



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