表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/57

5 - 2

次の日、

俺は、また京子さんの大学の前でっていた。

・・・と言っても、京子さんを待っていたわけではない、

京子さんは体調たいちょうくずして、

今日は大学を休んでいるからだ、

では、誰を待っているかと言うと・・・来た!


「こんにちは、御門みかど 響矢きょうやくん。」


「おどろきました。

昨日の、今日で、もう名前まで分かったんですか。」


「こう見えてもプロなんでね。」


「プロ?」


俺は、御門くんに名刺めいしを渡した。


「探偵さんですか。」


「ああ、昨日帰ってから、

俺がいた、この似顔絵にがおえを京子さんに見せたら、

すぐに、君のことは分かったよ、

君は、この大学でも有名人らしいからね。」

京子さんが、うっすらとほほめていたのは、

気のせいに違いない・・・チクショウ・・・


「すごいですね!まるで、写真みたいな似顔絵ですね、

それも、探偵のスキルなんですか?」


「これは、俺の特技の一つみたいなもんだな。

それで、今日は、京子さんのあとけていた理由を、

教えてもらえるのかな?」


「ええ、信じてもらえるかは分かりませんが、

お話しましょう。」


俺たちは、近くの公園に移動して、

缶コーヒーを飲みながら、話を始めた。


「ここの公園は、目立たない場所にあるので、

落ち着いて話をするのに、最適なんですよ。」


確かに、昼下がりの公園は、他に人気ひとけがなく、

俺たちの独占状態どうせんじょうたいだ。


「まずは、吉雪よしゆきさんを附けていた理由を、お話する前に、

ぼくのうえを説明させてください。

田中さんは、陰陽師おんみょうじという職業しょくぎょうをご存じですか?」


「陰陽師っていうと、小説や映画で、式神しきがみを使ったり、

悪霊あくりょうはらったりしてる、アレか?」


「そうです。

一般的いっぱんてき認識にんしきとして、それで間違いはありません。

ぼくの家系かけいである御門家みかどけは、

先祖代々(せんぞだいだい)、陰陽師を生業なりわいとしていまして、

ぼくは、祓うほどの力は無いのですが、霊視みることはできるんですよ。」


「つまり・・・」


「ええ、吉雪さんに、良くないもの・・・

それも、結構な力を持ったモノがいています。」


「そういう事だったのか。」


「信じていただけるのですか?

大抵たいていこの手の話をすると、冗談と思われるか、

キャラ作りか?と言われるんですが。」


「まあな、職業柄しょくぎょうがら、相手が本当の話をしているかぐらいは、

分かるからな。」

実際には、真偽の魔法を使っているんだが・・・


「そうなんですか、探偵ってスペックが高いんですね。」


「まあ、みなみな、分かるとは言えんがな。」


とりあえず、御門くんが、京子さんの後を附けていた理由は判明はんめいしたので、

体調を崩して、大学を休んでいる京子さんが心配だと言う、

御門くんと一緒に、お見舞みまいいに行く事とした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ