表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三神物語  作者: 桃姫
7/14

7話:強さとは

 私が旅に出てから五十一年。時空間暦で言う百三年。私は、管理局に戻ってきた。

「お帰りなさい。隊長」

白城が迎えてくれた。大分態度も軟化している。

「ただいま。白城」

「どうでした?旅は」

「う~ん、まずまずかしら。白城は大分強くなったみたいね。もう、深紅より強いと思うわよ」

それに関しては、おそらく事実だろう。

「そうですか……。やはりまだ、植野二門には届いていないんですね」

「……う~ん。強いって言葉だけど。あなたは、何を基準にしている?」

「えっと、戦って勝てるかどうかでは?」

「じゃあ、例えば、ハルカがボロボロの状態で戦ってあなたが勝ったら、それはあなたのほうが強い?」

「いえ、それは対等な状況ではありませんから」

ふむ、やはり。

「じゃあ、もし、対等な状態で戦って、偶然、災害が起こって、ハルカが死んだら?」

「それは、自分がとどめをさしたものではありません」

「それでも勝ちは勝ちよね。どちらが強いか。勝ったほうが強いなら、あなたが強いかしら」

「つまり、隊長。貴女は、場合によって勝てることもある。勝負は、ようは運であるってことを言いたいのですか?」

「そういうこと」

まあ、最も、私のように、規格外の運ですら届かない相手が居ることがあるかもしれないけれどね。

「では、聞き返しますけど、例えば、象と蟻が戦った場合、運でも勝てないと思うのですが、それは」

あらら、思ってたことを聞かれちゃったよ。

「確かに、そういうこともあるわ。そうね。子供と貴女が戦った場合、どちらが強いかしら」

「それは、無論、自分です」

「そうかもね。でも、その子が、強力な、世界ひとつ滅ぼせるような爆弾を持って居たらどうかしら。攻撃する前に、道連れドカン」

私は、手でジェスチャーを交えながら説明する。

「象と蟻も同じ。蟻の中には毒をもつ蟻も居るの。象が潰した蟻が飛び散らした毒を像が喰らえば、象も御陀仏」

「ですが、それは、相討ちでは?」

「そうね……」

そう、相討ちだ。それは、意味のないこと。だけど、私の場合は……。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ