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エースパイロット

2月、


ついに編成された第七艦隊、


着々と集いしパイロット


若鷹の中に紛れ込んだ古参の鷹とは!?

2月1日、


既にこの前の1月1日から一ヶ月が過ぎようとしていた

この間、こんごう率いる対潜護衛隊はおよそ十五隻撃沈確定、三十隻戦果不明の好成績を叩き出している、

栗田は次期艦長のため矢川と共にこの一連の戦闘で経験を積もうとして奮戦中である


こうして、巡洋戦艦『大森』率いる第七艦隊編入艦隊が大湊基地に到着、

ここに来て、ようやく人員不足が解消された

遠龍の飛行甲板では、あの神さまが結局人の話を聞いてなかったようで、

発着艦関連の部分にも何故か高性能機関砲が取り付けられてることが発覚、

現在はドック内で艦底掃除もかねて取り外し作業も進行中


「全く、山本長官も一言くれればよかったのに、」

矢川が呟くその視線の先には独特の艦体を持つ三隻の軍艦が鎮座していた


「水上機母艦の瑞穂に日進、飛行艇母艦の秋津洲までも貰えるとはなぁ」

資料をめくりまた読み始める


「何々、潜水艦も此方の予算で購入しておいた好きに使え、なお、其方に編入させる潜水艦は、スルクフ(イ-507)にT級の(イ-508~イ-510)、M級も(イ-511~イー514)だ、大切に使ってくれ以上、...本当か?」

目の前に停泊する潜水艦を目を見開いてみる


恐らく、イギリスでもドイツでも取り扱いに困っていたのだろう

T級は流石にお高く付いたそうだ


「...イ-507って、まさか、ローレライとか何とかって言うシステムは付いてないな、流石にあのシステムが付いてたら、化け物だな」

苦笑いしながらその場を立ち去ろうとした途端、


「矢川司令官!!あの潜水艦たちもこの艦隊に配属されるのか!?」

駆け足で興奮気味に近づいて来たのは、松田である


「ま、まぁ、配属されるが、」

心の中では、


ー流石、大艦巨砲主義者だ...


「あの潜水艦隊の指揮官は誰かね!!紹介してくれ!!」

そういえば、

イギリス人やらドイツ人やらは今朝本国に帰ったそうだ


「...分かりました、今募集を掛けていますので、もう暫くお待ちください」

心の中で仕事が増えたと嘆く矢川であった


「し、司令官!!古倉庫の古電話が鳴りっぱなしです!!!」

青ざめた整備員が駆け足で駆けつける


「何!?、あれは電話線が切れてるはずだぞ!?」

もうこの基地のことを把握したんかい、


そうこうしてる内に、その場の全員が駆け足で、倉庫に向かう、


確かに、電話のベルが鳴って居た、

恐る恐る矢川が手を伸ばし、まるで明治時代の様な電話の受話器を取る、


「も、もしも…」

自然に声が震える、


→『もしも?、あ、矢川か?、ここの電話番号探すのに苦労したんじゃぞ~』

懐かしい声がした、


神さまである、


「…何の用ですか?」

遠龍の機関砲が脳裏に浮かぶ矢川


→『なに、追加注文無いかと思ってな、』

この一言に矢川がピーンと思いつく、


「そうですねぇ、先ずは、俺の第七艦隊所属の艦艇を全てエーテルに、あとは、西島、お前の愛機も改装しておこうか?」

メモで走り書きしながら後ろの西島に聞く、


「え‼本当に‼ヤッターッ‼」

あまりの突然な事にその場でピョンピョン跳ねて喜ぶ


「午後の予定があるんだ、何か要望あるか?」

時計を指差し、矢川が聞く


「三十mmと四十mmが有れば十分ですッ‼あとは、お任せしますッ‼」

ヤッターッ‼と叫びながら倉庫を全力疾走で抜け出す西島


「…まぁ、一応、エーテルにお願いします、」

あまりの喜び様に驚く矢川、


→『分かったぞ、じゃあ、一時間後でどうじゃ?、取り扱いの講義はお前がするんじゃぞ』

そう言って、プツリと電話が切れた、


電話が切れた途端に矢川が時計を確認し、駆け足で、何処かへ向かった、


向かった先には、長蛇の列が出来て居り、その先頭の部屋では面接が行われて居た、


ちなみに、面接官は松田がしている


「遅れてすまん、次の方ッ‼どうぞッ‼」

そう言って、机の上のお茶を乾いた口に流し込む、


「何々、野中五郎さん、輸送機志願で………、ナニッ‼」

興奮のあまり、お茶が入った湯飲みを投げ出し、見事に松田にクリーンヒット、


ちなみに、松田は、


「ほぅ、君は戦闘機志願の、冷たぁぁぁぁぁッ‼‼‼」

頭から氷水を被った松田であった、


「松田指揮官、すまんすまん、野中、マジですか?、」

どうしても現實が飲み込めない矢川


「あぁ、マジだぜ!俺達はいつでも本気だ‼」

後ろに複数の男が立って居るが、これが、野中一家なのかと矢川は思った


しかし、今は一人でも多く人材が欲しい、

と、言う訳で、その場で野中一家は全員配属決定した、


「はい、次の方、」

落ち着いて呼ぶのは松田である


「甲木清実さん、水上機志願ですね、(ゴクゴク)、ブハッ‼…ナニッ‼」

またもやエースパイロットが志願している事に驚く松田、

隣の矢川に思いっ切り口の中のお茶を吹っかける、


ちなみに、矢川は、


「なるほど、 飛行艇志願ですかって…汚ッ‼‼」

思わず、背凭れのタオルで顔をふく、


「甲木さん、本当にこの艦隊で良かったんですか?」

矢川に謝り、話を続ける松田


「えぇ、何しろ水上機が沢山ある艦隊なんて見た事が有りませんからなぁ、」

興味津々に窓の外の桟橋を見る、

沢山の水上機と飛行艇は羽を休める怪鳥のごとく、潜水艦はまるでやる事が無い真っ黒の鉄鯨のごとく、停泊して居た、


第七艦隊の航空隊は徐々に形になりだして居る。

作者:いや~、早く寝よう…


遠龍:早く寝ろ、


作者:厳しいねぇ~、


遠龍:では、


作者:また今度ッ‼


遠龍:Have a nice day‼

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