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戦車長

東京湾のこんごうで開かれる極秘会合


矢川が提案する今後の方針とは?


そして、戦車長とは!?

1942年、1月1日、


「や、山本長官、呼んでいない人まで呼んでどうするんですか...」

何しろ、

こんごうの会議室には、あの昭和天皇と東條英機にアドルフ・ヒトラー、ウィンストン・チャーチルにベニート・ムッソリーニと言う

豪華極まりない歴史的重要人物が来ているのだ


「まぁまぁ、俺が呼んだんだ、とにかく、会合を始める、ご覧の通り、この艦は我々の技術、否、今の世界の技術の最高到達点を集めても到底は作れない代物と言うことはお分かりいただけてると思う、さて、矢川君、君の提案を聞こうか、」

そう言って、司会を矢川に渡す


「先ず、工業製品の統一化、男女平等、日本は新型戦車開発と航空機開発を優先、ドイツとイタリアは空母開発を優先、イギリスは艦種問わずに新型艦の開発と新型航空機開発、結論を言えば、各国は新型航空機の開発を急いでほしい、設計図は沢山ある、我々は如何してもこの戦いに勝たねば成らん、アメリカという恐怖を取り除くためにも、」

言い終わると机の引き出しから大量の紙を出す、


「東條さん、これは一一〇㎜個人携帯対戦車弾の設計図です、これで、アメリカの戦車にも勝てるでしょう、ついでに我が艦隊の9㎜機関けん銃弾と96式40mm自動てき弾銃の設計図も渡しておきます、戦車の設計図はこの中から好きなのを選んでください、ドイツは、冬将軍に気を付けてください、兵士には冬装備を充実させるようにお願いします、イタリアは、とにかく、勇気を持って突っ込んでください、ただし、無意味には突っ込まないで下さい、それと、現在我が艦隊には女性パイロットが二人居ります、各国も、総力戦に男子も女子も関係ない、もっぱら、女子に戦艦勤務はきついと思うので、空母、潜水艦、航空隊のいずれかにお願いします」

机の引き出しからは設計図が出るわ出るわの大津波、


二次元ポケットか?


「ふむ、なるほど、このLT-38と悔しいがT-35と言うものとM3中戦車、M4中戦車、M24軽戦車、我が大日本の戦車設計図は全てくれんか?」

東條が、設計図を指差して言う


「いいですよ、コピーしてきますので」

そう言って、設計図の束を両手で持って部屋を出る、


「なるほど、未来を知る者か、面白い」

そう言ってニヤリと笑うのがヒトラー


「確かにな、我々には有難過ぎる人物だよ」

そう言うとポケットから葉巻を取り出して銜えるチャーチル


「俺も頑張らんとなぁ」

そう言うのはムッソリーニである、

史実のヘタリアと言う汚名を返上しようと決心を決める


「東條さん、出来ましたよ」

そう言って、紙の束を持って再び参上した矢川


「おぉ、すまんすまん、」

そう言って受け取ろうとした瞬間、矢川からストップがかかる


「ただし、条件があります、呑めないのならこれはお渡しできません、」

そう言うと、紙の束を机の上にドンと置く


「分かった、聞こうではないか」

丸眼鏡の奥の瞳が真剣に成る


「そちらの陸軍に徴兵された熟練工を除隊させ、工場に戻してやって下さい」

そう言って矢川は深々と頭を下げる


「その条件呑もう、ではこれで、私は技研に行ってくる」

設計図の束を鞄に入れ、興奮気味に部屋を出る


「ヒトラーさんは、ツェッペリン級の就役を出来得るだけ早めにお願いします、ムッソリーニさんには、空母の設計図を渡しておきます、チャーチルさんは、とにかく開発をお願いします」

そう言って、この会合は終わりを告げた、


「矢川よ、どれ程設計図を持って居るかね?」

昭和天皇が呟く


「は、私にとって設計図を見るのと、新聞を読むのは同じなのです、ですから、部屋には沢山の設計図が保管されております」

頭を下げて矢川が緊張しつつ答える


「分かったぞ、ではこれで、山本、面白い話を有難う」

そう言って、昭和天皇は独特の雰囲気を放ちながら部屋を出た


「緊張したか?矢川君?」

山本が無邪気に聞く


「そりゃ、緊張しますよ、」

そう言うと、時計を確認して話題を変える


「山本長官、そちらが保有する戦艦、もしくは巡洋戦艦を一隻頂けないでしょうかね?」

これには山本が度肝を抜かれたらしく、

飲んで居たお茶が口から霧吹き状に出た


「ゲホゲホッ‼なにを言い出すかと思えば、多分、軍令部の奴らはフィリピン沖の機雷源にはまった巡洋戦艦の田束(たつがね)と大森しかよこさんだろう、」

実は、フィリピン攻略艦隊は帰投中に航路を誤りフィリピン沖の機雷源のど真ん中にはまり込んだのだ、

その時に著しく損傷を負ったのが田束と大森だった、

史実で言う十三号型であり、石上型の三番艦と四番艦である


「まぁ、…説得するには十分です……」

つくづく嫌われて居るなぁ、と思う矢川であった


「失礼します、山本長官、お呼びですか!」

そう言って入って来るのは、

史実では謎の反転で有名な栗田健男、


「ハリネズミ見たいな艦ですねぇ、」

日本初の面接と伊勢型戦艦を航空戦艦改造案を出した松田千秋


「あ、松田さん、巡洋戦艦の司令官になりたいですか?」

入って来たばかりの松田に突然問いかける矢川


「…………是非ッ‼」

数テンポ遅れて松田が尊敬の眼差しを矢川に向ける


「栗田さんは…、水雷司令官をお願いしても宜しいでしょうか?」

そう言って、山本の耳にひそひそと話し掛ける


「是非やらして下さい」

綺麗な敬礼を決めて、矢川に答える


「じゃあ、このこんごうの艦長もお願いします、配属艦はこのこんごうと畝傍に北上、大井でどうですか?」

チェックリストにチェックを打って行く矢川


「この上ない幸せです、」

先ほどから敬礼を崩していないが、大丈夫なのか?


「北上と大井は暫くは改装の為に出撃出来ないので、こんごうと畝傍で暫くは我慢して下さい、松田さんは、暫くは我慢、巡洋戦艦が今月中には届きますので、」

一通り説明が終わり、山本と別れて東京湾を出発しようとしたそのとき、


「俺も連れて行って下さいッ‼」

と言う叫び声と共に数人の男が艦橋に入って来た


一人は松葉杖をついている


「あんた、まさか、…」

矢川の顔が驚きの一色になる


「そうです、俺は西住、西住小次郎だ、」


彼が後の第七艦隊特別陸戦隊隊長になる

軍神 西住小次郎、通称、戦車長、



作者:ついに、第七艦隊も賑やかになって来ました!


遠龍:大丈夫なのか?


作者:大丈夫なのだ‼


遠龍:次回は?


作者:懐かしのあの方が登場ですッ‼


遠龍:では、


作者:また今度ッ‼


遠龍:Have a nice day‼

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