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接触

いよいよ、


大東亜戦争にその身を投じた矢川の活躍が始まる


大日本は勝利をつかめるのか!?


ここ、飛行甲板は朝から騒がしかった


「諸子十年養うは、一日これ用いんが為なり、」

飛行甲板で訓辞をするのは翔鶴艦長の『城島高次』大佐である


「攻撃準備整いました長官、」

そう言うと後ろに居る『南雲忠一』中将が居た


「...分かった、源田中佐、発艦させようか」

そう言って、艦橋に戻ろうとしたが、


「...草鹿少将、少し天気が荒れそうだが、やるのか?」

上がりかけたその足をまた飛行甲板に戻し、

源田の直ぐ横の『草鹿龍之介』少将に問いかける


「仕方ありません、もう、走り出してしまったのですから」

凛とした態度で南雲に向きかえる


「...分かった、私は艦橋に先に上がってるよ」

そう言うとラッタルを上がっていった


「ふむ、天気が思ったより早く崩れそうだ」

確かに、海面が先ほどよりも大きな波を立て始めていた


しかし、あまりにも早い

天気がそう簡単にこの短時間で崩れる物なのか


「一体何なんだ、不自然すぎるぞ」

次の瞬間、大きな波が翔鶴を揺らす


すると、ラッタルが不規則な音を立てる


「長官!!航空隊の発動機が相次いで故障を起こしています!!!」

青ざめた顔をして荒い息で草鹿が報告する


「エライ事に成りやがった...、これが、天変地異か...!!」

大粒の雨を搾り出す漆黒の入道雲を南雲が睨みつけた次の瞬間、


五匹の龍、

否、五本の(いかづち)が海面に叩きつけられ飛沫と大波を作り出す


「ック、...!?、霧か!?」

何と先ほどまでまるでこの艦隊を獲物に見立てて襲い掛かってきた悪天候がまるで夢のように消え去っていた、

代わりに、しつこく纏わり付く濃霧があたり一面を漂っていた


「各艦の所在確認しろ!!発光信号でだ!!!」

焦りを感じた南雲の背中を悪い予感がする汗が流れる


「は!!既に全艦の所在を確認、空母は瑞鶴以下蒼龍、飛龍、鳳翔、龍驤を全て確認、巡洋戦艦金剛型も全て確認、戦艦大和型も全て確認、駆逐艦をも全て確認、全艦健全です!!」

報告の紙を南雲に渡す通信員


「...一体、」

動揺のためか、はたまた恐怖のためなのか、瞳が小刻みに震える


「長官、見張りより報告です、不明艦を五隻確認したそうです」

居たって冷静に見える源田だが、声があからさまに震えていた


「不明艦、だとぉ...」

目を見開き、既に血の気が失せた顔を南雲は重々しく上げる


「攻撃隊は!!?」

草鹿が伝声管に向かって叫ぶ


『駄目です、発動機が何かに取り付かれた様にうんともすんとも言いません』

絶望的な返事が返ってきた


「長官!!戦艦部隊に先行させましょう!!」

源田が声を張り上げる


「駄目だ!発光信号で武装解除を要請しろ!!」

何としても穏便に事を済ませたい南雲、


「不明艦より発光信号!!『我、交戦ノ意思ハ無イ、其方ノ代表ト会談ガシタイ、』以上です!」

伝声管が声の振動により小刻みに震える


「長官!!これは敵の罠です!!今すぐこの海域を離れましょう!!」

草鹿が南雲の目の前に出る


「...いや、敵なら何故攻撃してこない、会談してやろうじゃないか」

何時もの弱気な南雲ではなかった、

その目は燃えていた、まるで、新しい玩具を見つけた子供のように


「では、我々も行かせてください!」

源田と草鹿が艦橋を出ようとする南雲の前に立ちふさがる


「...後悔だけはするなよ?」

確かめるように聞く


「分かっています」

短くも、簡潔な返事である



一方、翔鶴の舷側には、

真っ黒なコートを着た謎の人物が複合艇で翔鶴に近づいて居た


「うわ~、やっぱりデカイな、しかし、これを攀じ登らんとな」

そう言うと、複合艇の縄を翔鶴の突起物につなぎ、背中に掛けてある追加装備をした『JNG-90』を飛行甲板に向けてかまえる、


「こう言う進入方法って、カリオストロで無かったけなぁ?」

そう言って、引き金を引いた


パンと言う火薬が炸裂する音と共に銃口の先から細い糸のようなものが飛び出す


「ん?、よし、上手く引っ掛かった様だ」

ポケットから手袋を取り出し、ワイヤーを上り始める



その頃、飛行甲板では、


「...今、発砲音しなかったか!?」

南雲が辺りを見回す


「えぇ、はっきりとしました」

腰のけん銃にゆっくりと手を伸ばす草鹿


「物騒な真似はやめろ、自艦だぞ!?」

南雲が牽制する


「しかし!!」

そう言いかけた途端、源田は背中に気配を感じた


「誰だ!!」

草鹿が拳銃を構え殺気を放つ


「おっと、脅かせましたか?大日本帝國海戦隊の矢川だ」

そう言うと、両手を上に上げる矢川


「...矢川さん、貴方は何のためにここに来たんだね?」

南雲が静かにはっきりと尋ねた


「多くは言えません、唯、大日本帝國の為に来たことは確かだ」

そう答える矢川、

すると、


「如何してもはっきり言わないのか」

二人の参謀が銃口をこちらに向けている


「自分も事を穏便に進めたいんでねぇ」

そう言うと、手を下ろし、コートを広げる


見えたのは、ロケット花火ずらりならぬ銃器がずらりと並んでいた


「!!、見たことも無い銃だ...!」

あまりの光景に持っていたけん銃を落とす草鹿


「...で、我々にはどうしろと」

南雲が真実に迫る


「回航員を何名かお願いします、それと、今回の攻撃を中止してもらいたい」

この言葉にその場の甲板員、整備員、草鹿と源田が言葉には言い表せない殺気を放つ


「...分かった、回航員は此方で手配する、しかし、何故今回の攻撃まで中止しなければならない?」

南雲が冷静に核心に迫ろうとしていた


「...宣戦布告の遅れ、アメリカの陰謀、後者が大日本やその同盟国を狙っています」

淡々と語る矢川


「なるほど、中止したら中止したで訓練が出来るし、乗員の練度が上がる、どうだ?源田中佐?」

南雲が振り返り源田に尋ねる


「え、えぇ、まぁ、しかし、山本長官にはどう説明するんですか?」

突然のことに戸惑いながらも答える源田


「コイツが説明を付けてくれる!」

そう言うと、矢川の肩を叩く


「え!?、ちょ...」

言いかけた途端、耳元に南雲が囁き掛ける


「君が言い出しっぺだろうが」

悪魔のささやきだ


「...分かりました、回航員は操艦が上手い奴をお願いします」

と、突然霧が晴れ始めた、

十二月の北太平洋では珍しく波が穏やかに成っていた


「あれが、不明艦たちか」

そこには、戦艦大和よりもでかい巨体を浮かべる一隻の空母とそれを守る二隻の対空艦、

そして、何かを満載した揚陸艇が二隻いた


「そうです、彼女たちが、大日本を、世界を変えて見せます!!」

朝日がようやく昇り始めたように、

そのオレンジ色の光が彼女たちを照らし出す


「これが!!第七艦隊なんです!!!」

その場の全員が、

朝日に照らし出される不明艦に釘付けに成っていた


12月8日、

世界が変わろうとしていた



作者:はっきり言おう、次回はいきなり飛んで17日~23日、本土での話しに成ります!


遠龍:出番無かったのはどうしてだ?


作者:これには諸事情が...


遠龍:次回こそ絶対だぞ!


作者:肝に銘じておきます!!


遠龍:では、


作者:また今度!!!


遠龍:Have a nice day!!

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