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矢川司令捜索戦!! 後編

木々が鬱蒼と生茂る森の中を、

一両の固定砲の戦車が猛スピードで後退する


間もなくその乗員の視界に仲間の陣地が見えてくる、

そこには、試作と名前が付けられた戦車が何両も要る茂みが目に飛び込む、

そのうちの、独特の砲塔を持つ戦車の横に、

野球で言えば滑り込みでホームベースに帰ってきたかのように、

ブレーキをかけ、戦車が慣性の法則で後ろに傾きながらも、滑り込みでその戦車の横に停車する


「軍曹!偵察任務完了しました!」

車両を降り、

野戦簡易設営食堂に駆け込む、

トタンと木材とランプ、それにドイツから輸入したフィールドキッチンがその食堂を形成する、


「おう、どうだった?それと早く食え」

まさにゴリラといわれても仕方が無い筋肉質の男がそこには居た、


「M4戦車の大群ですよ、ざっと三十は有りますね」

そう言って、

帽子を脱ぐと、尋常ではない量の黒髪が姿を表す、


そう、女である


「その方がやりがいがあるんだよ」

元々シチューを作る鍋がフィールドキッチンにはあったので今は海軍のまねをして『陸軍カレー』を口に頬張る、


「愈々、メリケン野郎が本腰を入れてきたか」

「違うと思います、近くの塹壕に矢川さんとその参謀さんを見かけましたから」

「...それヤバくないか?」

「ヤバいと思いますね。」


ここで、

漸く事の重大さに双方が気が付く


「ほ、歩兵は居たか!」

「いえ、居ませんでした!」

「よし!歩兵はここに残って飯を食え!戦車要員行くぞ!!」

残ったカレーを喉に流し込み、

食べ終わった皿を隣の歩兵員に任せる


「全車出撃!!」

この声が合図となって、

森の中を、エンジンの音で満たしていく








M4戦車隊、


「へへへ、相手はヤガワだ!!遠慮は要らねぇ!!俺たち合衆国の力を見せ付けてやれ!!」

「「「「「「「イエッサー!!!!!!」」」」」」」


この戦いで、本国より届いた最新の戦車を使用している、

誰もが士気旺盛である、

同軸機関銃、車載機銃が唸りを上げ、戦車砲が砲弾を塹壕へ配達する、

まさに量である


「隊長!!ジョージです!!そこの木の下!!」

「誰か助けに行け!!」

数人の救助隊が真っ直ぐ木の根元に向かって走っていく


「まだまだだぞ、俺達がどれだけ苦しんだか」

そう呟く隊長の目は、

何処か狂気染みていた、







塹壕、


「ック~!!奴等遠慮を知らんのか!!振動が傷にしみるんだがな!!」

寝そべってる矢川の体には着弾した砲弾の衝撃がもろにその傷を甚振る


「う~、耳が痛いです」

砲弾が近くに着弾すれば例え塹壕でも衝撃は食らう


「クッソ!!手榴弾投げる暇もねぇぜ!!」

髭面の隊長が耳を押さえ込んで愚痴を言う


煉瓦が砕ける音がする、

恐らく車載機銃やら同軸機銃やらが命中しているのであろう、


「隊長!!何故3人だけのこの部隊を編成したんですか!!もっと多くても良かったじゃないですか!!」

隊員が文句を言う


「仕方ねぇだろ!!多いと動きずれぇんだよ!!それぐらい理解しろ!!!」

「喧嘩するな!!塹壕の外へ蹴りだすぞ!!」

「この!!俺のスパゲッティ食っておきながら!!」

「うっるっせぇ!!黙らんか!!!こんな状況でスパゲッティがどうとかこうとかの話じゃねぇだろ!!」

「お前ら喧嘩するな!同じ部隊だろうに、」

「「「怪我人は黙ってろ!!!」」」

「いい加減にしてください!手榴弾持たせて突撃させますよ!?」

「「「はい!!!」」」

希の鶴の一声?で塹壕は再び静けさを取り戻す


と、次の瞬間、

塹壕の近くで何かの爆発音がしたと同時に、

M4の砲塔が塹壕の頭上を飛び越えた


「何だ何だ!!?同士討ちか?」

塹壕の全員が頭の上にはてなマークを浮かべる







????戦車隊


「弾込めぃ!!早くしろ!!急げ!!撃ち方始!!テェェ!!!」

双眼鏡を片手にオープントップの砲塔の中に呼びかける


「未だ込めておりません!」

「早くしろ!!試作戦車と女子戦車隊だからってなめられて堪るか!!」


通称『郷力戦車小隊』こと『女子第一戦車隊(小隊)』

隊長の『郷力ごうりき はじめ』と戦車長の『魚住うおずみ まこと』以外は何と全て新卒で訓練が終わったばかりの大和撫子達である

その郷力は実の階級は少尉であり、軍曹は渾名である、他にも『鬼軍曹』や『熱血軍曹』とも呼ばれている

魚住はあの師走爺さんの旧友でもある、年齢は御年72歳、

常にゴーグルとヘルメットを愛用しており、

鼻の下にはふさふさの髭も生やしているが、腕は確かである

渾名は『じぃさん』


特徴は、もうお分かりかもしれないが、

矢川からはゴリラといわれたほどのマッチョである、


「メリケンよ、今回は殆どの戦力を投じているんだ、無事には帰さんぞ!」

なお、

今回の郷力戦車小隊の投入戦力は、

日本版ヘッツァーといわれた『試製五式4.7㎝自走砲』

激戦区で破損放棄された『九九式八糎高射砲』と、同じく破損放棄された米軍の『M3 3インチ高射砲』の車体を改造した『試製動力付対戦車高射砲』

小隊の火力を支える『試製五式十五糎自走砲』

更に海軍からも許可を取り実験配備した『海軍十二糎自走砲(長砲身型)』の防盾型砲塔付き、

これも海軍からの許可を取った『短十二糎自走砲』

矢川がKV-2の図面を流用した小隊最大口径の『短二十糎自走砲』

そして、矢川が図面を引いた『連装自走駆逐砲』である、


連装自走駆逐砲は旋回砲塔を持った自走砲であり、

正面から見て右側に『三式12cm高射砲』左側に『八八式七糎野戦高射砲』を装備、

砲塔は真上から見れば台形の形をしており、底辺が正面にあたる、

さらに、オープントップだが、正面装甲は追加の装甲と合わせて二百mmの重装甲である、

側面は勿論『紙装甲』


これらの車両のほかに歩兵支援の為の『九八式軽戦車』と『九五式軽戦車』

更に『一式装甲兵車』に『九八式装甲運搬車』、連装自走駆逐砲の砲弾運搬専用に海軍から許可を取り改造した『特四式内火艇』、

歩兵およそ三十名も全員女子であり、武装は矢川が推進した『一〇〇式機関短銃』だ、


勿論だが、

機関は全て『師走発動機』である


話が滅茶無茶苦茶ずれた、


「メリケン野郎が腰を抜かしているぞ!これはチャンスだ!!撃って撃って撃ちまくれ!!」

横に居た二十糎が丁度唸りを上げ、

M4をまた一両葬り去る


ちなみに二十糎自走砲は試験的に装填装置を搭載しているため女子でも運用可能であり、発射速度も速い


次々に撃破されて行くアメリカの戦車隊、

すると、横から突然隠れていたM4が姿を現す


「軍曹!!右!!」

「わかっとる!!」

ちなみに、連装自走駆逐砲には旋回用の機構は無く、手動である、

唯でさえ大きな砲塔に正面の重装甲、更に二本の主砲、とてもではないが女子だけでは無理がある

しかし、この男にかかればなんとも無い


「ヌウウウウゥゥゥゥゥゥッ!!!!!」

唸り声を上げて、

郷力は砲身を抱えその場で砲身を砲塔内部で引っ張りまわすようにして砲塔を旋回させる


まるで電動機構があったかのようなスムーズかつ速い旋回である


「テェェ!!!」

八八式七糎野戦高射砲が唸りを上げ後退し、

M4の正面装甲を至近距離で貫通する


「軍曹!!左にもう一両!!」

振り返ってみると、

M4が今まさに引き金を引き掛けており、

照準はどうやら当の昔に付いたようだ


激しい機関音が聞こえたと同時に視界がさえぎられる、

もう一度確認すると目に前には小隊最大口径の二十糎が砲塔の背をこちらに向けていた

と、同時に閃光を確認、爆発音がまた一つ耳に入ってきた


「ふぅ~、助かった!あと何両だ!」

「あと十五両有ります!!」

「えー、何それ、未だ半分なの?」

「はい」

「...よし、矢川さんをはよ救助するぞ!!空いてる車両は!!」

「試製五式4.7㎝自走砲です!!」

「塹壕に横付けしろ!!」


くぼみに隠れていた試製五式4.7㎝自走砲がその師走発動機の機動力で塹壕に向かう


「矢川さん!速く!!」

担架を抱えたイタリア兵が戦車の後方に飛び乗り、

続いて希が飛び乗る、

まるでタンクデサントを満載した戦車のようにも見える


「摑まってて下さい!急後退します」

ガッタンとギアが入れ替わる音がすると、

戦車は全速後退を始める


「追え追え!!逃がすなーッ!!」

それでも米軍の戦車は執拗に追いかけてくるので全車一斉掃射で黙らせる


「このままイギリス軍陣地に向かいます、」

無線機からの郷力の指示を聞き、

全車一路イギリス軍宿営地に向かう、


ここに、

アメリカ軍は敗北を記した







作者:どうだったでしょうか?試製五式4.7㎝自走砲なんてマニアックな物出したけど、大丈夫かな?


遠龍:知らん


作者:大丈夫だと信じて、次回は久々の海戦やろうかな?


遠龍:では、


作者:また今度!!


遠龍:Have a nice day!

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