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帰還

7月、


実に何ヶ月ぶりに母港に帰還した『第七艦隊』


待ちに待った日常生活、


出撃する第二機動部隊


始動するインド作戦、


果たして、第七艦隊は!?

7月24日、


「久しぶりだ!」

暫く南方方面での生活からか、

青森の寒さは少し身に沁みる


「フワァ~!!あれ全部第七艦隊なんですか!!」

遠龍艦橋の上のマストの見張り台で双眼鏡片手に喜ぶ希


「いや、残念、あれは第二機動部隊だな」

単眼鏡を覗き込み艦影を判別する


「...行きたくねぇ~」

隣で遠龍が頭をかき回す


「大丈夫だ、俺も立ち会うからな」

遠龍の肩を叩き元気付ける


「そうだぞ、おまけに秋津洲まで付いて来るんだからな」

ここでこんごうが転送してきた


「ああ、艦隊で人気ナンバーワンの」

相変わらず単眼鏡を覗き込んでいる


「鹵獲艦の艦魂たちには結構慕われている」

今回の鹵獲艦の引継ぎの為に第二機動部隊はここまで来ていた


おまけに、

捕虜を満載した輸送艦まで数隻付いて来ている


「やっぱり、美しいは正義なんだな」

そう言って座り込み、

三八式の手入れを始める矢川


「矢川、貴様ぁ...。」

説明しなくても分かるが、

こんごうは怖い顔をしている


「うん、美しいよこんごう」

棒読みで青ざめる矢川


「感情がこもっておらん!!成敗!!」

場慣れしているだけはある、

矢川の脳天に鉄拳制裁が直撃した


「痛ぁぁぁぁ...。」

頭から湯気を出すという、

なんとも漫画チックな光景が見張り台を包んでいた


「まぁ、何事かしら?」

そう言って現れたのは『秋津洲』


腰まで伸びたつやのある美しいストレートな黒髪、

百八十は有ろうかという長身にもかかわらず、

スレンダーな体系、

美しく整った顔立ち


余談だが、

現段階で作者が検索をかけて最も似ていたのは『水晶雫』

を成長させた様な感じである


「あ、秋津洲さん、」

そう言うのは、漸く双眼鏡を下ろした希である


「あらまぁ、希さん、湾内の観察ですか?」

笑顔で希に話しかける


「はい!楽しいですよ!一緒に見ません?」

そう言って、矢川の単眼鏡を差し出す


「えぇ、是非」

そう言うと歩み寄り、

湾内の光景を単眼鏡で目に焼き付けていく


「この通りだ、こんごう、機嫌を直してくれ」

こんごうのお膝元で土下座する矢川


「貴様という奴は、仮にも私の艦長を長年勤めてきただろ!」

などなど、こんごうの説教は続く


ここで、

大湊基地の近況状況を説明すると、

先ずは師走爺さんが色々とやってくれたこと、

山本長官の手回しで基地内に追加で『国鉄DB10形ディーゼル機関車』が二輌ほど届いたこと、

ちなみに、師走爺さんは矢川がいない間、地元の企業や修理工場と協力し、

全国へ売り込める、車両の開発を色々やっていたようで、

例えば、(分からなかったら画像検索してみてね)

『レールトラック』

『ベビーレールトラック』

『三重交通デ51改』

『電動貨車(パッと見普通の貨車)』

『なべとろ』


などなど、

ちなみに、売り込めたのは『なべとろ』と『電動貨車』などなど、

結構好評のようで、

地元は現在潤っている。

何やってるんだ、


現在は基地内の路線を使って『試作自動機客車』を試している、

意外と基地では移動手段に重宝されている、


基地を何だと思ってると言ってやりたい所だが、

よしとしよう、なんせ第七艦隊の収入源にもなっているのだから、





「こ、ここの部屋だよな」

やけに震える遠龍


「あぁ、間違いないぞ、」

真剣な表情で見つめる矢川


後ろを見ると、

第七艦隊勢揃いである、


「大丈夫だ、心配するな、私がついている」

そう言ってこんごうが遠龍の肩を叩く、


現在一行は、第二機動部隊所属の『縁鷹』に居るのだ、

縁鷹は、元エンタープライズで、現在は旗艦『連鷹レキシントン』がまだ訓練中のため、

旗艦代理を務めている

連鷹は今も、湾内で訓練をやっていた


「...会わせる顔がねぇや。」

その場にしゃがみこむ遠龍


「だ、大丈夫ですよきっと!!」

畝傍までも励ます側に回るという事態に、


「万が一の場合はこの麻酔弾がある、勇気を出していって来い」

何時に無く柔らかい言葉使いの矢川


「じゃ、俺が行きます、」

そう言って、

鷲塚が扉を開く


「失礼します!!」

現代の若者よ、これが礼儀だ、

と言うぐらい綺麗な敬礼をして部屋に入ろうとするが、


「入ってくんじゃねぇよ!!」

ガタッと飲んでいた紅茶のカップをテーブルに叩きつけ鬼にも負けぬ位の目つきで第七艦隊一行を睨み付ける


「し、しかし、」

思わず引いてしまった鷲塚


「言い訳はいらん!!異論は認めない!!汚らわしいジャップが...」

その手は腰のピストルを確実に握っていた、


「ぉぃ、鷲塚、ここは任せてもらおうか」

細々としたが矢川の耳打ちを鷲塚は確かに聞き取った


「やぁ、お嬢さん、何かお困りのことはありませんかな?」

そう言うといなや、

堂々と部屋に入り込む、


「だから言ったんだ、昔の私そっくりだ」

物陰から見守る遠龍


「よ、寄るな!!出て行け!!ジャップ!!」

握り締められた拳銃が火を吹いた、


その弾丸は、

確実に矢川の額を目指し、

エネルギーの任せるがままに空中を飛躍する、


「ほう、上手いもんだ」

そう言うと、

腰の『ボーチャードピストル』を引き抜き、

その7.65㎜弾を銃口からはじき出す、


するとどうだろう、

たったの0.3秒の間に起こった出来事に一同が唖然となる、

この時丁度、耀鷹ヨークタウン峯鷹ホーネットが転移してきた瞬間でもあったのだ、


コトリと床に何かの物が落ちる音が聞こえたかと思うと、

そこには元は二つの弾丸であった物が転がっていた、


「コラ!!エンター!!また艦内でピストル弾いて!!」

耀鷹が縁鷹に詰め寄る


「ね、姉さんには関係ねぇだろ!!」

明らかに床に転がっている冷たい鉄の物体に動揺を隠せない縁鷹


「お姉ちゃん、もうそんな危ないことはしないでよ、」

峯鷹が心配そうに見つめる、


「おうおう、喧しいやつらだなぁ」

そう言って、

笑って入ってきたのは山口多聞と何とウィリアム・ハルゼーであった、


「おい、縁鷹、君に紹介したい奴が居る、」

そう言うと、

ドアの影に隠れていた遠龍を引きずり出す


「彼女も、エンタープライズだ」

この一言に流石のハルゼーも目を丸くする、


「...まぁ、確かにそっくりだが、あんなデカイ空母が、未来のビッグEなのか、」

ひそかにハルゼーは心の奥にあの空母を指揮してみたいという願望が芽生えた、


「しっかし、山口さん、本当にこの第二機動部隊でよかったのですか?」

矢川が山口に問いかける、


「いいんですよ、第三機動部隊の件もありますから、」

そう言うと手をヒラヒラと宙を舞って見せた、

気にしていないの動作である、


第三機動部隊とは、

第一機動部隊から第四航空戦隊の龍驤を引き抜き、

更にそこに出来立てほやほやの飛鷹型航空母艦が編入され、ラバウルを母港に活躍中だそうだ、

今年の年末に竣工予定の雲龍型航空母艦は第一機動部隊に配備される予定だ、

大鳳は何とか1943年を目処に現在急ピッチかつ慎重に工事中である、


その第三機動部隊の司令官こそ、『角田 覚治』少将である、

この人選は山口の直訴によって実現したものである、


「アメリカの潜水艦乗りが泡を吹いていますよ、きっと」

実際、

史実で言う『カ号観測機』は

対潜用のジャイロコプターになっており、格納庫内に艦上機を蓄えこんだ空母の飛行甲板で運用されているのだ、


「まぁ、あの人のことですから、捕虜になったアメさんたちは必ず鉄拳制裁を受けそうですな」

苦笑いしつつ、

矢川がその光景を思い浮かべる


実際のところ、

この話は本当で、

『貴様らは民間人を殺すのか!!!』の掛け声と共に、

甲板に並んだ捕虜を一人一発のご丁寧な鉄拳をかましている、


「我が国は商船にまで手を出したのか!?」

ハルゼーが目を丸くして此方に聞き返す


「えぇ、この前は隙をつかれて三隻の損害を出しましたから」

そう言って、

写真を差し出す矢川


「...信じられん、国際法を完璧に無視しておる、俺も言えた事ではないがな」

気付くとハルゼーは自分の唇をかみ締めていた、


「まぁ、ところで山口さん、出撃は何時になりそうですか?」

矢川が話題を変えた


「そうですな、連鷹、砂鷹サラトガ、この二隻の訓練もありますんで、この湾には二週間ほど居座りますね」

そう言って、

山口は笑って見せた

その顔は、恐らく搭乗員にとっては、『人殺し多聞丸』と言える表情だった、


















8月6日、


この日、

第二機動部隊は早朝からボイラーを蒸かせていた、


「山口さん、くれぐれも、無茶の無いように」

そう言うと、

矢川は山口に向け手を差し出す、


この二週間、

変わった事は耀鷹型航空母艦の欠点、水中防御が貧弱をバルジ増設で解決、

更に『自動機客車』を師走爺さんは売り出し、全国で高評価を得た、

この潤った予算は後で設立される『第八艦隊』の為に貯蓄中である、

軍令部の阿保野郎が予算を第七と第八で一緒のを仲良く使えと言い出したのだ、


「矢川さん、ご迷惑はかけましたが、私はあのハルゼーとインドでその分を返上してきます、では」

そう言うと、

桟橋に係留されていたハルゼーの待つ内火艇に乗り込み、

旗艦『連鷹』へ向け、白波を立てつつ出撃してく、

湾内の空母群を朝日が照らし出し、海面近くの霧との共演で何とも神秘的な光景を映し出していた


「さて、我々も暇じゃないんだ、準備が整い次第、我々も出撃するぞ、」

そう、

今回のインド作戦には第七艦隊も盛り込まれていた


「第二機動部隊の防空はオーパーツで一安心したんだ、我々もインドを、取り戻すぞ!!」

この年、

インドはイギリスと、フランス、オーストラリア、オランダ、アメリカの陸軍の激戦区となっていた、


「大東亜共栄圏は、もう目の前だ、」

残すは、インドと、ニュージーランドだけであった







作者:久しぶりでーす


遠龍:遅くない?


作者:こ、これには事情が、


遠龍:問答無用!!天誅!!


作者:ぎゃぁあぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!


畝傍:じ、次回、...なんだろう?


遠龍:分からないのかよ...


こんごう:では、また会おう!!

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