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ポンコツ魔法使いと私の・・・(仮)  作者: Anichi-Impact
第3章: 「試される絆
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第1話: 「魔法の師匠」

星川凌が魔法をコントロールするための試練を乗り越える日がやってきた。彼の力は依然として暴走することがあり、その度に彼は自分を責め続けていた。私も彼を支えたいと思っていたが、彼が抱える問題は私だけでは解決できないことを痛感していた。


そんなある日、凌が「助けを求めるべきだ」と決心した。彼が言うには、過去に魔法の使い方を教えてくれた師匠がいるらしい。その師匠に再び会いに行き、魔法を制御するための修行を受けることが必要だと考えていたのだ。


「師匠って、どんな人なの?」私は星川君に尋ねた。


彼は少し眉をひそめ、遠くを見るような目をして答えた。「かなり厳しい人だよ。でも、僕の力を理解してくれてる唯一の人でもある。だから、きっと僕を助けてくれると思うんだ」


私たちは学校が終わった後、師匠が住んでいるという場所に向かった。学校の近くから少し離れた静かな山のふもとにあるというその家は、昔ながらの古い屋敷のような佇まいだった。門をくぐると、緑豊かな庭が広がり、静寂に包まれていた。


「ここが師匠の家だよ」と、凌が静かに言った。


私は少し緊張しながらも、その家の門をくぐった。中に入ると、年配の男性が待っていた。背筋をピンと伸ばし、冷静で鋭い目をしたその男性こそ、凌の師匠であった。


「久しぶりだな、凌」と、師匠は低く静かな声で言った。


「お久しぶりです、師匠。今日はお願いがあって来ました」凌は深く頭を下げた。


師匠は少しだけ頷き、私の方に目を向けた。「その子は誰だ?」


「僕の友達の桜井美希です。彼女も僕の修行に同行したいと言っています」凌は真剣な表情で答えた。


「同行だと?」師匠は眉をひそめ、私をじっと見つめた。「魔法の修行は簡単なものではない。力を制御することがどれほど難しいか、お前たちは理解しているのか?」


私は少し緊張しながらも、凌を支えたい気持ちが強く、はっきりと答えた。「わかっています。それでも、星川君の力になりたいんです。彼が苦しんでいるところを見ているだけではいられません」


師匠は私の言葉に驚いた様子だったが、すぐに表情を引き締め、ゆっくりと頷いた。「なるほど。では、お前も試練を受ける覚悟があるということだな。凌、お前も心の準備はできているのか?」


「はい、師匠。僕は魔法をコントロールできるようになりたい。それができるなら、どんな修行でも受けます」凌は強い意志を込めた声で答えた。


師匠は再び頷き、私たちを屋敷の中へと案内した。


屋敷の中は静かで、どこか冷たい空気が漂っていた。師匠は私たちを広い修行場に案内し、そこには古びた道具や書物が並んでいた。魔法に関する知識や力がここに集約されているのだろうと感じた。


「ここでお前たちには、心と魔法のバランスを学んでもらう。魔法はただ力を振るうものではなく、感情や意志が強く関わってくる。凌、お前は自分の感情が不安定だからこそ、魔法が暴走している。その感情を制御することが、お前の課題だ」


「わかりました、師匠」凌は真剣な顔で答えた。


「桜井、お前もここで凌と共に修行をするという覚悟があるなら、凌が感情を乱す時にはすぐに気づき、彼を落ち着かせる役割を果たすことだ。お前の存在が凌にとってどれだけ大きな意味を持つか、理解するんだ」


私は緊張しながらも頷いた。「はい、わかりました」


こうして、星川凌の修行が本格的に始まった。彼の師匠は厳しく、修行は想像以上に過酷だった。しかし、私は彼を支え、共にこの試練を乗り越える決意を固めた。凌が魔法をコントロールできる日まで、私は彼と一緒に戦うことを誓ったのだ。

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