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追放されたギルドの書記ですが、落ちこぼれスキル《転写》が覚醒して何でも《コピー》出来るようになったので、魔法を極めることにしました  作者: 遥風 かずら
漆頁:属性石との関わり

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148.オーグリスとの決着


「ヌシさまっ! 腕に”注意”でーす!!」


「――むっ!?」


 俺よりも頭上側で待機しているレッテから、オーグリスの動きが知らされる。

 オーグリスには既に何発か魔法を与えているが、致命傷を負わせるほどにはなっていない。


 レッテに譲るといった感じで、弱らせているといった感じだ。


「ゴアアアアガッ――!!」


「おおっと、当たってたまるか」


 オーグリスの視界は既に無く、居所が分からない虫を振り払うような攻撃しか出来ない状態だ。

 しかし猛烈な勢いで、俺を捕まえようとしている。


「ゴガァッ!!」


「――漆黒の《テバッドブレス》でもがき苦しめ!」


 召喚士から放たれたティアマトからは、石化を付与することが出来るドラゴンブレスをコピー済みだ。

 それを編集し、攻撃が命中した敵に対し飛び散る火片(かへん)として技変化をさせた。


「ギィガアァァア――!?」


 どうやら成功したようだ。

 オーグリスは顔のあちこちにまぶされた火片を、何度も自分の手で取り除こうと足掻いている。

 

「今だ、レッテ!!」

「ガウゥッ! ヌシさま、避けて!」


 地上部分に近い所からレッテが鋭い爪を露わにさせて、貫通攻撃を仕掛けた。

 オーグリスの体は固いものだったが、超スピードで突っ切って行く。


「よ、よし! いいぞ、レッテ」


「ガウッ!! 《リードル・インパクト》!!」


 火片をまともに浴びた上、それに気を取られているオーグリスは防御力が大幅に減少している。

 その結果、レッテからの貫通攻撃はオーグリスを完全に貫いていた。


「――ガ……ガアガァァァァーーーー!!」


 やったか。

 奴は自分がどんな状態になったのか分からないまま、地下の一番奥底に落ちて行く。


 しばらくして、ズウウウンッという大岩が落ちたような音が響いて来る。


「ヌシさまっ! レッテ、やりましたでーす!!」

「そのようだ。よしっ! このまま地下に降下しよう」

「ヌシさま、レッテを抱えてくださーい」

「そ、そうだね」


 地底にはレシスとルールイとリウが待機しているが、回復しただろうか。

 こちらはレッテを抱えながら、地底に降下を始めた。


 それにしても狼のモフり度は、中々なものがある。


「ヌシさま、撫でてくださいー」

「――み、耳でいいんだね?」

「はいでーす!」


 モフりながらレッテが放った”固有技”を思い出すと、彼女の技は連携専用のような感じに思えた。

 そうなると今後の戦い方が、何となくはっきりしてきた気がする。


 後は地上に戻った時にどうするべきかだな。

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