対峙
「えっ? なんだこりゃ」
リュカが乗ってきた馬車の中を覗き、デューイは思わず声を上げた。
「女と、犬と猫? ええっ? この馬車で合ってる?」
「合ってますよ。早く乗って下さい。ジフリーは、御者の隣で道案内を頼む。逃げたり、わざと時間をかけたりしようとするなよ」
「わかっている」
そう言うと、ジフリーはシェリンを短く抱きしめてから、御者の隣に座った。
そして最後に、ニックにメモを渡して指示を出したリュカが乗り込むと、馬車は暗い夜道を走り出した。
「えーと? ところで」
しばらく経ち、誰も何も言わないので、デューイが言葉を発する。
「こちらの女性はどなたかな? ああ、失礼。私はデューイ・ディガル。近衛騎士団の団長だ」
「カミーユです。リリーの、身内みたいな者でね。これはわたしの猫のルウ」
「あれ? リュカの所のリリーちゃんじゃないのか。見分けがつかなかった」
「ルウは、リリーの母親なんですよ」
「あーなるほど。そりゃあ似てるはずだ。それにしても、猫も人も同じ名前だと、ちょっとややっこしいよなぁ、どっちの話か分からなくなる。」
「フフ、まあ、同じようなもんですよ」
そんな事を言って笑うカミーユ。
「まあ、わたしの事はお気になさらず」
その言葉に、素性を聞かれたくないカミーユの気持ちに気づいたリュカは、『着くまでの間に、どう動くか決めておきましょう』と話を振った。
「今向かっているのは、例の娼館だろう?」
「はい。おそらくリリーはそこだと思われます。どのような状態かわからないので、まずは私一人で中に入ってみます」
「いや、それは危険じゃないか?」
「ですが、貴族の客も多いようなので、近衛騎士団長がいきなり入っていけば大騒ぎになるかと。その点私は、そこの女主人と懇意にしているエヴァンの兄ですし」
「あー、確かに。じゃあ、何か騒ぎが起きたり、戻りが遅い場合はすぐ行けるよう待機していよう」
「お願いします」
そうして、打ち合わせもできた頃、馬車は古い屋敷へ続く小道の前に停まった。
馬車の扉を叩き、ジフリーが上半身を中に入れる。
「この道を入ってすぐだが、このまま行っていいのか?」
「最初は、私一人が中に入る。馬車の中を検められず、待機させておくことは可能なのか?」
「馬車の待機場所は広いし、不審な動きをしなければ大丈夫だと思う。でも、万が一の事もある、リズやその女はどこかに降ろした方が……」
「わたしは一緒に行くよ」
「わたしも、大丈夫」
「……ということだ、そのまま行ってくれ」
「……わかった」
馬車は再度動き出し、次に停まった所でリュカは自分で馬車の扉を開け、サッと降りた。
「どなた様でしょうか!」
警護の男が、慌てたようにやって来る。
「リュカ・ベルナルドだ。弟のエヴァン・コールドウェイの招待を受けてやって来た」
手にしているランプを掲げてリュカの顔を確認し、男は頭を下げる。
「失礼致しました。恐れ入りますが、今すぐ確認しますので、あちらで少々お待ち下さい」
男に案内されて屋敷の中に入ったリュカを、燕尾服の男が迎える。
「これはこれは、ようこそおいで下さいました。少々こちらでお待ちください」
そう言われ、しばらくそこで待っていると、
「お待たせ致しまして申し訳ございません。主人の確認が取れましたので、ご案内致します。お持ちの剣は、こちらで預からせて頂きます。それと、この仮面を着けていただけますか? 当館の決まりでございます」
目元を隠す銀の仮面を渡され、リュカはそれに従った。
仮面を着け奥に進むと、広間では大勢の男女がダンスに興じていた。
華やかな音楽の演奏に、笑い声。酒と、香水、おしろい粉、煙草の匂い。
『あら? どなたかしら……』
『あの髪の色、もしかして……』
『ベルナルド卿じゃないか?』
そんな囁きも聞こえてきたが、リュカは前だけを見て進んで行った。
「こちらです、どうぞ」
しばらく歩き、案内された部屋の大きな扉が開かれた。
中は贅を尽くした調度品が置かれた応接間だったが、
「リリー!」
「リュカ様!」
素晴らしい家具や絵やシャンデリアも一切目に入らず、リュカは、床に座り込んでいるリリーだけを見つめた。
「大丈夫か、リリー!」
すぐさま駆け寄ろうとしたが、
「おっと兄上、ちょっと待って下さいよ」
ソファーから立ち上り、エヴァンがリュカの肩を掴んで引き止めた。
「まずはここの女主人である、マダム・アドニアに挨拶をしていただかないと」
その言葉に、金色の髪に、紫の瞳、蜘蛛の巣模様をあしらった豪華なドレスを身にまとった美女が立ち上がった。
「ようこそ、ベルナルド伯爵様。わたくしがこの館の主、マダム・アドニアです」
妖艶な笑みを浮かべ、挨拶をする。
「エヴァン様には、とても良くしていただいていておりますの。ベルナルド伯爵様とも、今後、いい関係を築きたいと思っておりますわ」
「……人の大切な女性を誘拐しておいて、いい関係も何もないと思うが」
その言葉に、プレシラとエヴァンは顔を見合わせて笑う。
「いやー、だって兄上、ここの事をだいぶ調べているようだったので。秘密にしてもらうには、これが一番確実かな、と思ったんですよ。それにしても、よくここがわかりましたね。驚きましたよ。どこから聞き出したんです?」
「…………」
「秘密ですか。まあ、いいですよ。恐らく、ジフリー・コッティあたりでしょう? あいつ、全然役に立たなかったなぁ。あ! ちょっとちょっと、兄上、勝手な真似は困りますよ」
そんな声に耳を貸さず、大股で部屋を移動し、リュカはリリーの横に片膝を付いた。
「大丈夫か、リリー」
「はい。すいません、リュカ様。勝手に出かけてこんな事に……」
「気にするな、リリーが無事ならそれでいい」
両肩を掴んで立ち上がらせると、そのまま庇うように肩を抱いた。
「マダム・アドニアに尋ねる。ここは、届けを出していない娼館だな? ここ数年発見された、蝶の焼印を押された女性の遺体、あれは、ここで働かされていた者達なのだろう?」
「ええ、そうですわ」
プレシラはあっさりと認めた。
「でも、わたくし達が殺したんじゃありませんよ? お客様のご趣味が高じた結果、お相手していた者が亡くなってしまった、ただの『事故』ですわ」
「そうそう。残念な事故ですよ。こちらとしても、商品を殺されるのは困るんですけど、なんせ、高貴なお方なんで何も言えないんですよ。それに、払いの方もだいぶ色を付けて下さるんでね、まあ、しかたないかと……」
悪びれる風もなく話す二人に、リュカは厳しい表情になる。
「エヴァンお前、一体何をしてるんだ!」
「何って……まあ、なんて言いますか……家業、とでも言えばいいんでしょうかね。元々ここを始めたのは、義父のコールドウェイ侯爵なんですよ。マダム・アドニアに頼まれて。ねえ、マダム?」
「ええ。わたくしの養父は、孤児院から引き取った子供を育てて、自分がつくった高級娼館で働かせていたんです。侯爵様はその時のお客様でした」
眉を顰めるリュカに、リリーは小声で、彼女がマグノリア孤児院の出身で現院長のプレシラだと伝える。
「養父の悪事がバレて娼館が無くなった後、わたくし、その時の御縁で侯爵様にお願いをして、この『蝶の館』を創って頂いたんです。届けこそ出していませんけど、ここは王都一、素晴らしい娼館ですわ。選りすぐりの美しい男女を集めて、お客様は貴族や大商人で、他国の王族や、貴賓のおもてなしとしても使われているんです。この国にとって必要な、重要な場所なんですよ?」
「最近義父は臥せっているので、間もなく私が侯爵となり、この娼館の経営者となるわけですよ」
「……昨日、お前を待つ間に見舞ったが、ずっと眠られたままだった……」
「あー、そうですね、もうじきでしょうね。薬が、いい感じに効いているようですし」
さりげなく言い、クスクスと笑うエヴァン。
それを聞き、リュカは溜息をついた。
「昔から、変わらないな。お前はいつも、悪戯や悪さをした事を黙っていられない性格だった。隠しておけばいいものを、叱られる事よりも、自分がやったということ誇示したいという欲求の方が勝つのだな」
「なっ……」
リュカの言葉に、顔を赤らめるエヴァン。
「兄上こそ! いつもそうやって冷静に振舞って、自分はなんでもわかっているというような顔をして! 小さいころからずっとそうだ! 知っていましたか!? 母上は兄上の事、子供らしくなくて可愛げが無いと言っていた。父上だって兄上の事、跡取りとては優秀だけれど、面白味がないと言っていたし、メイド達だって、俺の方が可愛いと言っていた。俺は兄上よりもずっと、みんなに好かれていた!」
「そんな事、小さい頃から知っている! お前は明るくて、甘え上手で、みんなに好かれていた。悪戯をしても、自分の仕業だとつい言ってしまうようなところも、愛嬌があって憎めない、可愛い、と言われていた。そうできない私は、お前がうらやましかった。だが、今のお前はなんだ! 義父に薬を盛った事を得意げに話すなんて! なぜなんだ! なぜこんな事を」
「あんたのせいだよ!」
エヴァンの叫びが、リュカの言葉を遮った。
「家でも学園でも城でも、俺は出来のいいあんたと比べられてばかりだった。リュカの弟は、リュカの弟なら、リュカの弟なのに……。そうじゃない! 俺はエヴァンだ! エヴァン・ベルナルドだ! 『リュカ・ベルナルドの弟』じゃない!」
髪を振り乱し、感情的に喚いたエヴァンだったが、上目使いにリュカを睨んだ後、クスクスと笑い出した。
「……だから俺は、兄上が欲しいもの、全部とってやった。父上や、母上、それに、オリヴィア」
リュカの、表情が変わる。
「そう、オリヴィアも、兄上じゃなくて俺の事が好きだったんだ」
リュカが動揺したことに満足し、エヴァンは勝ち誇ったように言った。
「兄上が会いに来ている時に、違う部屋で俺と逢っていた事だってあった。そういう事に鈍感なあんたは、気が付かなかったでしょう? すぐ近くで自分の婚約者が、他の男に抱かれているなんて!」
「……ならどうして、オリヴィアと結婚しなかった」
「どうしてって……たいして美人でもないし、別に、好きでもなかったからですよ。兄上の婚約者だから手を出しただけの事。それに、伯爵家を継ぐ兄上より上の身分になりたかったから、オリヴィアとなんて最初っから単なるお遊びでしたよ」
「エヴァン……お前、なんて事を……」
そんな二人の会話を、リリーはハラハラしながら聞いていた。
『お願い、ミッシェル君の事は言わないで!』
しかし、その願いは叶わなかった。
「ねえ兄上、兄上が可愛がっているミッシェル。あの子ですけど」
心底楽しそうに、ニタニタと笑うエヴァンに、リリーはカッとなった。
「リュカ様! もうエヴァン様の言う事なんて」
「あの子ねえ、俺の子なんですよ!」
リリーの声を打ち消し、大きな声でエヴァンは言った。
「あの子のあの髪ねぇ、祖母にあたる母上に似たわけじゃないんですよ。俺! 俺に似たんですよ」
「…………」
勝ち誇ったように言ったエヴァンに、リュカは何も返さず、ただ黙って見つめるだけだ。
「……え? もしかして兄上、知っていたんですか?」
問われ、『ああ』と答えたリュカを、リリーは驚いて見上げた。
『リュカ様、知ってて……』
「あ……あはっ! これは傑作だ! 兄上、自分の子供じゃないって知ってたんですか! え? いつ気付いたんです!?」
「……オリヴィア本人から、結婚の前に聞いた。私達はそれまで、子供が出来るような事をしていなかったのだから、誤魔化す事などできないと思ったのだろう。それにオリヴィアは、お前の事を信じていた。ちゃんと話をつけるから結婚しようと言ってくれたと、そう話していた。懐妊がわかりお前に話したが、その後連絡が無い、何か聞いていないかと、私の所にやって来た。『不誠実な事をして申し訳ない、エヴァンの事を愛してしまった、婚約を破棄して欲しい』彼女は泣きながら、私にそう言った。エヴァンの言う通り、私はその時まで、オリヴィアとお前が付き合っているなんて、全く知らなかったんだ」
リュカは、『幼い頃からの婚約者なのに』と、絞り出すかのように言った。
「私は婚約者として、オリヴィアの事を大切にしてきたつもりだった。その時オリヴィアに、『わたしを妹のように扱って、女としては見てくれなかった』と言われるまで、全く疑問も持たず過ごしていた。それこそが、私の大きな過ちだったんだ。だから私は、オリヴィアの願いを叶えてやろうと思った。婚約を破棄し、エヴァンとの結婚を祝福しようと。だが!」
一度言葉を切り、リュカはエヴァンを睨んだ。
「お前はその時既に、侯爵令嬢との結婚を決めていた! どうして自分の子供を身ごもったオリヴィアを捨てた!? さっき言っていた、私より高い身分になる為か!?」
「ええ、そうですよ? 勿論」
悪びれず、平然とエヴァンは答えた。
「あの時は焦りましたよ。せっかく侯爵の娘をものにしたのに、オリヴィアのせいで台無しになるところだったんですから。……で、兄上は、文句も言わずに結婚したんですか。父上やオリヴィアの実家や、俺にも言わず!? 自分の子供じゃないってわかっていたのに!? ああ、あれですか? とりあえず、ベルナルドの血は流れているからいいって、そういう……。さすがは兄上! ベルナルド侯爵家の為には、自分の感情は後回しですか」
「まあ! ご立派ですこと!」
大袈裟にそう言い、手を叩くプレシラ。
「でもねぇ、そういうのって、女としてはどうかしら。結局はお家の為でしょう? 自分の事はどうでもいいって言われているのと同じだと思うけれど……。ああ、だからオリヴィアは、結婚した後もエヴァン様との関係を続けていたのね」
「はっ?」
思わず反応し、リリーは声を上げてしまった。
「なっ……そんな事っ……」
リリーは、半泣き状態だった。
『もう、もう止めてほしい。これ以上リュカ様を傷つけないでほしい。もしそれが本当の事だとしても、もう……』
そんなリリーの気持ちが伝わったのか。
「大丈夫」
そう囁き、リュカはリリーの肩を抱く手に力を込めた。
「お前との関係が続いていたとは知らなかった。そしてそれは、そんな事にも気づかずにいた私が招いた事だろう。私は長い間、オリヴィアとどう接していいか、わからなかったのだから」
リュカは、低い声で言った。
「妊娠中も、出産後も、オリヴィアの精神状態は不安定だった。特に私が一緒の時は気分が沈み込むらしく、話しかければ返事はしたが、目を合わせようとしなかった。急ぐことは無い、少しずつ溝を埋めていけばいい。そう思い、あまり彼女と向き合わないまま何年もそのままにしてしまった」
辛そうに話すリュカに、リリーはしがみついた。
『リュカ様は悪くない! しかたがなかったのよ!』
しかし、エヴァンとプレシラは、愉快でしょうがないようだった。
「あらあら、立派な近衛騎士団のベルナルド伯爵様が、自分の妻さえ思うようにできないなんてねぇ」
「しかたがないさ。兄上はお堅くて、女性の扱いに慣れていないから。どおりでいつまでもオリヴィアが、俺にドレスのボタンを外させるわけだ」
そう言い品無く笑うエヴァンを、リリーはキッと睨んだ。
「あなた! わたしが愛しているのはリュカ様だけだから、エヴァン様なんて絶対嫌って言った時、『お前もそういう事いうのか』って怒ったわよね!? オリヴィア様にも、そう言われて拒否されたんでしょう!?」
「…………」
スッと真顔になり、睨みかえしてくるエヴァン。
「オリヴィア様はきっと後悔したのよ。あなたの言う事は偽りだらけで、心が無いって気が付いて。だからあなたを拒絶したのよ!」
「……ふん、単に兄上に、二人目の子供をもうけようと言われたから、という理由だったよ。どちらの子か、わからなくならないようにだろう?」
「そんなんじゃないわよ、きっと。オリヴィア様は、そりゃあ、最初の頃はあなたの華やかさとか、調子のいい態度に騙されたかもしれないけど、リュカ様とちゃんと向き合って、リュカ様の優しさとか誠実さに気づいて、あなたとの事を後悔したんだわ! だから拒絶したのよ!」
「煩い! 黙れ! 本当にお前はムカつく女だなあ!」
そう言うと、おもむろにエヴァンは近づき、リリーの腕を引いた。
「やっ!」
「離せエヴァン!」
慌ててリュカが二人の間に入ろうとしたが、
「離すのは、兄上の方ですよ。これ、見えるでしょう?」
リリーの首元に当てた短剣を、リュカに見せる。
「刺しますよ? 脅しじゃなく、本当に。嫌なら離して下さい。……そうそう、それでいいんですよ」
リュカの手からリリーを奪い、近くにいた男に『連れてって、客に出す準備をさせろ』と渡す。
「うるさい女は抜きで、話をしようじゃありませんか」
『やだ! 離して!』と騒ぐリリーが連れ出され、静かになった部屋で、エヴァンが言う。
「……結局のところ、兄上はどうしたいですか? ここを潰す? 遊んでいる客達を曝す? 娼婦を殺した人間を裁く? ……いずれにせよ、あの女を救いたかったら、諦めてもらいたいんですよね」
「…………」
「大体、犯人を裁こうったって、無理ですよ。身分が高すぎますからね。それより、我々の仲間になりませんか? まあ、オリヴィアの事は、悪かったと思いますよ。でも、もう過去の事ですし、あんな美人の恋人ができたのですから、結果的に良かったじゃないですか。過去に囚われず、今の事を大切にした方がいいですよ。……兄上の返答次第では、見たくないものを、見なくちゃいけなくなるかもしれませんよ」
「…………」
「あーあー、頑固で嫌になる。」
無言で睨むリュカに、エヴァンが大きな溜息をついたとき、
「失礼致します。男爵令嬢の準備が整いました」
先ほど、男爵令嬢を連れて行った男が報告に来た。
「そう。じゃあ、行ってみようかしら」
そう言って、プレシラはエヴァンを見た。
「ねえエヴァン様、お兄様にも見て頂いたらいいんじゃないかしら。そうすれば、考えも変わるかもしれないし」
「マダムは優しいねぇ。痛い目にあってからの方が、手っ取り早いと思うが……まあいいだろう。兄上、マダムに感謝して下さいね。兄上の返答次第であの女がどうなるか、男爵令嬢を見て、よく考えたらいいですよ」
三人は応接間を出て、大広間へと向かった。




