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もう一度
君はあの時、言ったよね。
『どうせなら、悲観せずに精一杯生きようと思う。だって、死ぬ時に幸せだったって、言いたいじゃない?』
それを言った3日後、呆気なく君は逝ってしまった。でも、言葉の通りに君は幸せそうに笑っていて。
それを見た周りの方が、涙した。
もっと生きたかったろうに、君は23歳で鼓動を止めた。
君が本当に幸せだったのかは、今になってはもう分からない。
だから、もう一度。今度こそは、自他ともに認める事が出来るくらいに、幸せになって。
これは僕からの、最後のプレゼントだよ。