幼女先輩に手を振った結果
某経済新聞で新聞奨学生をしています。
今日、私は港区のある区域で夕刊を配っていました。
15:00頃でしょうか。私がスーパーカブをニュートラルにして、赤信号の前で待っていました。反対車線へと渡るためです。
私はシートに座り、ぼけっとしていました。
すると、いつのまにかママさんに手を引かれたツインテールの幼女大先輩がいらっしゃったのです。もう片方の手には赤い傘を持っていました。
五歳くらいでしょうか。背は、身長178cmの私の腰元に及ばないくらいでした。
しかし、私はこう思いました。
(あまりじろじろ見ると失礼だし、ママさんに不審がられても嫌だし)
というわけで、一目見るに留めておいたわけです。
ところがどっこい。
欠伸を一つした私は、下方からの視線を感じました。
幼女大先輩が私をじーーーーーーっと見つめるではありませんか。
もう私の脳内はパニックです。
しかし、無視をするのも忍びありません。
私はニコリと笑って手を振りました。
ああ、やってしまった。これでそっぽ向かれたり泣かれたら、私の豆腐ハートはあっという間に砕かれてしまう。
ですが、そんな心配は杞憂でした。この幼女大先輩は天使だったのです!
屈託のない笑みで私に微笑むと、傘を持った手で応えてくれました。
イッツァミラクルですよ。
まあ、しかし嬉しくも恥ずかしくなった私は、青になった信号を確認して横断歩道をカブを押して走り始めたんです。
ああ、さらば、見知らぬ幼女大先輩。ずっとそのままの君でいておくれ。
私はちょっと元気になったので、残りの配達を頑張ろうと思ったのですが、ここでアクシデント。
「ちょっと、何で走るの!?」
どうやら先ほどの幼女大先輩のママさんの焦り声のようでした。
私はまさかと思い振り返りました。
ツインテール幼女大先輩が、めっちゃ嬉しそうに私を追いかけていたのです。
ファッ!? ナンデ!?
なにより――
可 愛 す ぎ る。
これには私もびっくり。ママさんも申し訳なさそうに私を見ていました。
でもあえて言わせてください。
ツインテール幼女大先輩は正義でした!!
皆さんも、勇気と優しさをもって幼女に手を振ってみてはいかがでしょう。
もしかしたら元気をもらえるかもしれないですよ。
まあ、下手したら手錠を貰うことになりかねないですけどね☆