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みんなで綴る物語  作者: サラサ
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小弐期7

 選挙も無事に終わり、兄姉達は各国から選出されてきた人達に仕事の引き継ぎをして、飛空船へ戻ってきた。


 キ:「ようやく楽になるなー。」

 ウ:「そうだね。」

 ム:「政治は柄じゃないから疲れるわよね。」

 ヤ:「早く終わらせて武闘大会に備えないと。」

 サ:「みんな出るんでしょ?」


「「「「もちろん!!」」」」


 コ:「楽しみにしているのは良いですが、まだ代表を決めて、国民に発表する仕事が残っていますよ?その後の式典の一貫で武闘大会を開催するんですからね?きちんと仕事してくださいね。」


「「分かってる。」」

「「めんどくさい。」」


 コ:「会場警備もありますから、他の会場も回って下さいね。」


 兄姉達が式典開催中の話をしていたので、会場警備を精霊達に任せてみてはどうかと聞いてみた。


 キ:「確かに上から監視してもらえば助かるな。」

 ム:「いつもミズちゃんにばかり頼ってしまって、申し訳無い気持ちがするわ。」


「僕は何もしないから手間もないよ?精霊達にお願いするだけだし。僕も安全に色々見て回りたいから、自分の為みたいなものだし。」


 コ:「いつもすまない。ありがとう。」

 ヤ:「見回り警備しなくていいってこと?」

 ウ:「助かります。」

 サ:「良いの?ありがとう!」




 武闘大会には我の両親も参加する気満々のようで、甲板で鍛練しているようだった。

 仕事の合間に兄姉達も参加しているようだったが、我は家族のレベルについていけないので、参加していなかった。


「ミズっちは武闘大会に出ないの?」

「え?子供も参加できたっけ?」


「子供の部があるとキサラギ様から聞いています。ミズは参加しないのですか?」

「みんな出場する気なの?」


「「もっちろん!でるよ~♪」」

「何でもありだそうなので、魔法の実戦をしてみようかと。」

「えぇ?それはやめた方が...死傷者が出るよ?」


「私もそこまで強い魔法は披露しませんよ。土魔法で転ばせたり、風魔法で投げ飛ばす程度で考えています。」

「そうそう♪」

「三人の誰かと対戦になったら、本気出すけどね~♪」

「えっ?僕も出場することになってるの?」


「エントリーしておきました。」

「気が利くでしょ?」

「みんな一緒♪」

「いつの間に...仕方ない...鍛練してきます。」


 怪我はしたくないので甲板で鍛練に参加した。

 精霊に結界をはってもらえば痛い思いをしなくて済むと思うのだが、三人娘達が何を仕掛けてくるか分からないので、体は鍛えて損は無いだろう。


「ミナツキ、父さんが相手してやるから、全力でかかってこい!」


 目立たないように端で鍛練していたのに、父に見つかってしまった。

 仕方がないので、炎精霊と風精霊にお願いして炎の竜巻を父に向けて放った。

 父は一瞬驚いたような顔をしたが、持っていた剣を何気なく降り下ろしただけで、跡形もなく消し去ってしまった。


「面白いな!他にも何かできるだろ?全力で来い!」

「あっ!ずるい!私も参加するー!」

「おぉ!俺も混ぜてくれ!」


 ムツキ姉さんとキサラギ兄さんにも見つかって、三対一の対戦になってしまった。

 父さんには光精霊を、ムツキ姉さんには炎精霊を、キサラギ兄さんには風精霊を当てて、隙があれば我も参戦するものの全く相手にならず、すぐに転がされてしまった。


 父は、固い岩を簡単に砕くことも出来る光線を、剣で払って光を空に羽返していた。

 姉は、矢のように降る炎を切り伏せて火球は蹴り返していた。

 兄は、竜巻を切り崩し風の結界を蹴破って風精霊を捕まえていた。


「ミナツキ、折角強い精霊達なのに指示を出すお前が弱いと使えないぞ?」

「ミズちゃん、連携技を練習しておくと良いわよ?」

「ミズ、結界は破られる事もあるから、二重三重で防御しろ。」


 武闘大会まではまだ日にちがあるので、鍛練の他に連携の訓練をすることにした。






 鍛練ばかりしているほど暇はではない。

 研究も進めなくてはいけない。


 元汚染大陸の緑地化が大分進んできたので、木を植えて森や林を造ることにしたが、広範囲になるので我が創造し、維持管理を精霊達に任せることにした。


『森精霊、林精霊、後は宜しく。森や林を拡げてもいいけど、邪魔になったら切るから。』

『※※、※※※※』


 レベル1の精霊(小)だとやはり聞き取れないが、了承されたことは分かったので任せることにした。

 土壌が安定するまでもうしばらくかかりそうだ。




 飛空船はしばらく北大陸を回るので、転移装置で中央大陸にやって来た。

 汚染大陸はもう汚染除去したから、呼び名を中央大陸に戻す事にしたが、まだ人間達には内緒なのでそう呼ぶのは我の家族と獣人達だけだ。


「うん。大分緑が増えたね。次は虫と小動物かな?」

「まだ何もないね~?」

「湖とかないの~?」

「空気は良いですね。ピクニックしますか?」


 三人娘達も一緒に来たので大地と空を観察してから、何もない周りを見て言った。


「まだ作物を作るには土地が痩せてるから、先に草食動物を放牧した方がいいかな?」

「そうだね~。」

「馬とか山羊とか牛とか連れてこようか~。」

「兎とかも良いですね。」


「ここは平地で草しか生えてないから、森に行ってみる?」

「う~ん。何もないから、ここで魔法の練習したいかな~?」

「だね~。」

「良いですね。私も思いっきり力を試してみたいです。」


 とりあえず一人づつ試し打ちすることにした。


「いっきまーす♪まずは炎!」


 コノハナが魔力を使うと、竜巻のような炎の柱が五つ出現し、周囲の草地を燃やし尽くした。


「次は私~♪凍っちゃえ~♪」


 サクヤが魔力を使ったようだが、対象が土しかないせいか、霜柱が出来てるだけに見えた。

 失敗したのかと近づくと、しばらくして空から氷柱が降り注いだ。


「あっぶな。先に言ってよ!」

「ごめ~ん。この魔法は初めてだからどうなるか分からないの~。」


 次にイワナガが試す番なので、さらに遠巻きに距離をとってみた。


「そんなに離れなくても大丈夫ですよ?大地よ!」


 イワナガが魔力を使うと大地が揺れて、大きな裂け目がいくつも出来ていた。


「うん。流石だね。まだ色々試すの?僕は森に行くね。」


 近くにいると危険な目にあいそうなので、遠く離れることにした。


「え~?もう行っちゃうの~?」

「まだまだ凄い魔法あるのに~。」

「ミズは魔法は興味無いのですか?」

「う~ん。僕は精霊が全部やってくれるからな~。今のも多分精霊達にお願いすればもっと凄い感じに出来る気がする。」


 三人娘達の試し打ちはまだまだ続きそうだったので、別行動することにした。




『森精霊いるか?』

『※※、※※※※』

『意思疎通出来ないのは面倒だ。レベルを上げるぞ。』

『ありがとうございます。ミズ様。何か御用でしょうか?』


『間伐材はあるか?魔道具の材料に欲しいんだが。』

『まだそれほど木々が育っていないので、もう少し待って下さい。いきなり成長させるにも土地が痩せていて無理があります。』


『そうか。後でここにも肥やしを持ってこさせよう。』

『ありがとうございます。伐採出来るようになったら、人間を連れてくるのですか?私達では木を切れないです。』

『そうか、人間か...元魔人達を連れてくるか、獣人達を連れてくるかしよう。』


『ミズ様。風精霊でも水精霊でも私達光精霊でも木を切ることは可能です。運ぶ事まで考えるなら、風精霊達に任せてみては?』

『ああ。だが、風精霊達を使役し過ぎな気がしていて、余り重要でない軽作業は人間達に任せる方が良いかなと。ただ、この大陸に人間達を連れてこれないから、元魔人達か獣人達になってしまうのだが。』


 元魔人達にお願いするには森は広大過ぎるので、獣人達に移住してもらうことにした。

 元々地上で暮らしていて、環境が元に戻ったら地上に戻ることを前提としていたので、特に問題は無いだろう。

 先発隊として500人程が暮らせる町を森のなかに造ることにした。

 獣人達の進んだ技術を取り入れた町を造るには、我の知らない構造や技術を学ぶ必要があり、すぐに町を造ることは不可能かと思われた。


『ミズ様。我らの悲願である地上の暮らしに戻れるのなら、喜んでお手伝いさせて頂きます。』


 獣人達に連絡を取るとすぐに代表から返事と職人達が送られてきた。


『必要な材料があればその都度連絡してください。作業用の簡易な建物と宿泊できる簡易な建物はすぐに用意します。』

『ありがとうございます。しかし、ここに転移装置を設置しますので、お気遣いなく。大体5日もあれば町が完成すると思います。


 王都の復興も簡単にやってのけた獣人達なら、500人程度の町は5日で完成するらしい。


『整地位はやりましょうか?すぐに出来ますし。』

『本当ですか?整地に3日はかかるので、助かります。すぐに整地できるなら明日中に町は完成するでしょう。』


 町の規模がどれくらいになるか聞いてから、森の一部を切り開き、農地にするだろう町の周囲は土を掘り返して肥料と混ぜ、町になる箇所は地盤を固く固めた。


 早速作業を開始すると言うので、三人娘達の所に戻ることにした。


「あ、ミズっち!」

「おかえり~♪」

「先程、獣人さん達が飛んで行ってたみたいですが、何かありましたか?」

「あぁ、うん。ここの汚染も無くなったから、地上に戻してあげようと思って、まずは町作りからかなって。」


「えっ?ここに町が出来るのですか?しかも獣人さん達が住む町?交易出来ますか?お父様に連絡しなくては。」

「あー。待って!この大陸は禁域だから入れないし、まだ内緒だよ?」

「え~。せっかくのもうけ話なのに~?」

「ね~?」


「今まで通り教会経由で交易してね。ただ流通は今まで以上にしていいから!」

「んー。仕方ありません。交易量を五倍で手を打ちましょう。」

「じゃあ、家の商会は十倍で~♪」


「...どうなるかは分かりませんが、増やすように言ってみます。」

「「よろしく~♪」」

「宜しくお願いしますね?」


 三人娘達に押しきられたので、作業中の獣人達に会いに行き、さらに獣人の国の代表にも連絡を取った。


『まだまだ子供なのに流石商売人の子供達ということでしょうか。こちらは構いませんよ?ミズ様のお身内になられるお方達の後実家の商会ですし、遅かれ早かれでしょうし。』


 当面、町が完成して移住が始まれば食料が足りなくなると思われるので、食料と日用品や雑貨から増やすことにしたらしい。

 また、地下のエリア毎に決まっていた人数制限は、地上に出ることで解除されるので、これからは出産ラッシュになるだろうから、赤ちゃん用品も取り扱って欲しいと言われたので、三人娘達に伝えておいた。

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