幼児期1
ステータス機能が使えるようになった。
目で見る機能のため、視力に左右される。
伝い歩きができるようになった頃に大分周りが見えるようになった。
狩人仲間達と山から山へ移動しつつ魔物狩りする両親のレベルは父が47、母が48だった。
我が母に付けた加護はステータスで確認できなかった。
人や獣が付けた加護なら見えるらしい。
他の狩人も近くを通る際にステータスを見させてもらった。
15~35レベルで両親よりも強い狩人はいないようだった。
「ミズちゃん、こっちおいでー」
「ミズ、こっちだ」
今日も両親がどっちに来るか競争している。
父は明るい茶髪で青い瞳の人間で、狩人仲間の中では高身長である。
ステータスを見れば職業が剣士になっていた。
母は金髪で薄い青色の瞳の人間で、小柄である。
ステータスを見るとこちらは職業が薬師となっていた。
剣士???薬師???
ステータスの職業と実際の職業は違うようだ。
自分のステータスを確認すると、職業は幼児となっていた。
幼児って職業として成り立たない気がする。
また人に問うことにした。
「ステータスの職業は適性職業なので、実際は違う職業に就いている場合も多いです。」
「レベルは本人の経験値で、職業が適性職業と一致していると経験値が二倍に増えます。」
「ミズ様はまだお小さくて、本来なら職業補正がかからないのですが、経験値二倍にするために職業は現状を反映する仕様になっています。」
「これならどんな職業になっても経験値二倍です。」
...やはり過保護な気がする。