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みんなで綴る物語  作者: サラサ
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年中期1

春になった。

学問所には高等教育を行う高等クラス、中等教育を行う中等クラス、初等教育を行う初等クラスがある。

学ぶ目安としては、5~10歳が初等クラス、11~16歳が中等クラス、17~22歳が高等クラスになり、それぞれ6年づつ学ぶ。

各クラスの学ぶ過程はF級から始まり、E級D級C級B級A級と進む。

進級の判定は、一年間一定の成績を出すか、進級試験に合格することで次の級に進む。

特別優秀な人間の場合、S級が開設されるが、この町では今までに一人もでていないそうだ。


我は4歳となったがまだ初等クラスF級だ。

ヤヨイ姉さんが13歳で高等クラスF級に編入した。

キサラギ兄さんは14歳で高等クラスC級、ウツキ兄さんとサツキ姉さんはそれぞれ12歳11歳で中等クラスC級である。


我も進級試験を受けることにした。

読み書き計算は完璧なので、後は体力試験だけが問題だった。

前に【ステータス】で腕力を上げたので、腕力だけなら10歳程度と同様だが、短距離走と長距離走の試験が問題だ。

前に使ったスペシャルポイントがまだ余っているから、脚力と持久力に割り当てることにした。

これで10歳程度の体力になったはず。


...無事に進級試験に合格した。

...S級になってしまった。

...またやり過ぎてしまったようだ。


初等クラスに初めて新設されたS級の為に、獣人が先生としてやって来た。

獣人は念話ができるから、我としてもありがたかった。

クラスの一番端で一対一の個別授業が始まっていた。

鷲の頭をした鳥型の獣人だった。

鷲先生は我の事を知らなかったらしく、挨拶を普通にした後に念話をしたら、大変驚いていた。

簡単に事情を説明し、授業を始めてもらった。

今日は世界情勢についての授業だった。

四つの大陸の気候や特産、12ヵ国の所在地や国家体型、使用されている言語や文字の違いなど、大雑把に説明された。

明日からは細かく歴史を勉強しつつ解説してくれるそうだ。

今まで見えていた世界は一大陸の一国でしかなかったので、いきなり視野が広がった感じがした。

明日からまた楽しみが増えた。


「158経験値獲得」

「次のレベルまであと152です。」


経験値も入った。

今日もいい日だった。

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