出会いは、突然に編
主に主人公である僕と、自称座敷童子の少女によってストーリーが進行して行きます。ほのぼのと勧めたいなと思っているので、話が急展開する話が好きな人には、オススメいたしません。
1. どこにでもある家庭のどこにでもいるような平凡な高校一年生がいた。
家族は、父親と母親そして妹と一緒に一軒屋でくらしていた。
その高校生は、中学の頃から周りに馴染めずいつも孤立して1人で本を読んだりしていた。
学力は、中の下で国語と日本史だけが得意だった。
2. そんなある日の夏休みの前日の終業式後の事だった。
いつものように家に帰って自分の部屋で僕は、寝ていた。
そんな時、「ねえねえ」といきなり聞こえた。
妹が帰っていてさっきのは、空耳だと思って寝ようとしたら、また近くでその声が聞こえた。
今度は、大きく聞こえた。
「ねえねえ」はっとなって起き上がると、目の前に白いワンピースを着た自分と歳が変わらないくらいの少女が、そこでこっちをやや怒り気味に見ていた。
「出たッ」と身構えると少女は、「ふうっ」と溜息混じりにガッカリしていた。
そして少女は、「幽霊じゃないし」と言った。
僕は、悪いなと思って謝ったら少女は、やっと許してくれたのかニコッとして自己紹介をしだした。
「私は、座敷童子の真里、今日からあなたの部屋で暮らすからよろしく」と小悪魔っぽく言ったので、どっちみち座敷童子なんかいと突っ込みたくなったが、それ以上に僕の部屋で暮らすと言ってきたのが驚きだった。
今日まで女友達1人、彼女1人すらいたことが無に等しいからだった。真里は、「座敷童子だしあなた以外の人間には、バレないから大丈夫」と言ってきたから僕は、早口に「バレなきゃいいじゃなくて、女友達が1度たりともできた試しないし、自分にはとてもじゃないけど刺激が強いと」と言って足早に部屋を出ていった。
部屋に1人残された真里は、「何よアイツっ」とカンカンになってベットで怒りを晴らすためか、勢いよく入って「最悪だ」と枕に頭をゴシゴシさせていた。
3. その頃僕は、1人でとぼとぼとと人気の無い所をただ単にどこへ行く訳でも無いのに歩いていた。
その時に僕の頭の中で「何で僕みたいな駄目な奴にあんな可愛い娘が一緒の部屋で暮らすんだろ?」とか「何で僕は、あんなになって怒って出てしまったのだろうか??」と冷静になって色々な事を考えていた。
そして何で怒って出たのかと後悔しながら、暑くなってきたので自販機でジュースを買って勢いよく飲みほすと、「家に帰って謝ろう」と小言を吐きながら帰って行った。
帰る時に、たまたま親から言われた門限を思い出して早く帰らないとまずいと全力疾走しながら帰り出した。
4.
家では、真里が若干落ち着いてきたのかベットで体操座りの体制で枕を抱いて考え事をしていた。
その時頭の中では、「何であんな風に怒って行っちゃうの」とか「座敷童子だから1つ屋根の下に居てもいいじゃない」と考えてたら時間が経つので、思い切って聞きに行くことにした。
5.
その時僕は、家から100メートルぐらいの所の信号で「まだ青信号だから間に合う」と猛ダッシュで渡り切ろうとした時、いきなりトラックが猛スピードでこちらに曲がって来た。
僕は、もう避けれないと諦めかけた時に頭の中でフラッシュバックで両親が出てきて、妹がきて真里が出てきたときに「もう謝る事ができない」と思って目を瞑っていた。
でも次の瞬間何かに勢いよく引っ張られて間一髪トラックから避ける事ができた。
瞑っていた目を開けると何とそこには、真里がいた。
真里は、見慣れない箒を持って「心配かけさせやがって」と泣き気味に言ってきた。
僕は、頭の中で何かふんぎれたのか、真里にさっきの事とを全て詫びて、僕がさっきから気になってしょうがない箒の事について聞いたら「これは、友達の魔女から誕生日に貰った」と真里は、照れくさそうに言った。
僕は、座敷童子に魔女その他には何がいるのだろうかと、思った。
6.
こうして僕と真里の不思議な同居生活が始まる訳だが、前途多難な事も待ち受けている訳だがまだその時の僕は、知らない。
よくぞ私の書いた小説を選んで、あまつさえそれを読んで下さったので、感無量の気分です。もし宜しければ、お手柔らかに意見やアドバイス、リクエストなどがありましたら、気軽にお教え下さい。どうぞこれからもよろしくお願い致します。