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#10 ゴミ捨ての時間を守らない奴はしかし地獄行く
麗美と蘭子は吸血鬼の姉妹である。
生活の保障と引き換えに国家への協力を要求された2人は、社会に紛れて人を喰らう無法の吸血鬼たちと長年戦ってきた。
その結果、吸血鬼による犯罪は激減し、姉妹の仕事はもっぱら自宅警備と宅配受取になった。
この物語は、そんな哀れな吸血鬼姉妹のどちらかといえば綺麗ずきな姉、麗美と、
かたづけだいきらいな妹、蘭子と、
実は世話好きっぽい対吸血鬼班の刑事であるジローの壮絶な戦いを記した短篇集である。
深夜、ジローの部屋に忍び込んだのは、姉の麗美。
ジローが寝ていることを確認すると、彼女は玄関の扉を開けっ放しにし、ジローの部屋に次々と謎の袋を運び込む。
そして袋の1つに紙を貼り、彼女は静かに部屋を出た。
朝。
目を覚ましたジローが発見したのは、大量のゴミ袋だった。
「んんなんじゃこりゃーーーーーーーーーっ!!??」
絶叫がさわやかな朝に響きわたる。
ジローは袋のひとつに貼られている紙を発見し、目を凝らす。
『燃えるゴミは8時ちょうどに出してね♪』
そう、書かれていた。
頑張って出しました。