表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「突然ですが、貴方は今から魔王です。」  作者: 野菜イタメ
第一部―――・・・「突然ですが、貴方は今から魔王です。」
9/25

(現在編集中)第九話:「対.異国からの放浪者 中編」

〘前回までのあらすじ〙


―――新たに仲間に加わった『リナ』

そんなリナとボスは仲が良く、共に読書をする仲でもあった。


そんな中――― 『魔法大教科』 という賢者ぐらいでしか理解できないという一番難しい本を

平然と読んでいる二人にスラナは驚かされていた……


一方その頃。

ウルとクリナは警備の仕事をしていた。

だが、ボスの圧倒的なる力に恐れのけたのか……中々侵入者の一人も来ずに居た。


色々と暇な二人だったが……そこへ一人の戦士がやってくる。


当然、警備を任された二人は戦士に静止し引き返す様に忠告する。

だが……戦士は、その言葉も聞かずに二人に襲い掛かる。


戦いが始まり、城から激しい戦いの音が鳴り響く。

それに気づいたボス達は、素早くエントランスへと向かった。


そして、たどり着いたボス達は戦闘に備えるが―――


「ここは俺に任せろ。」


その一言を言い残し、ボスは少女戦士との対決へと向かう。



〘登場人物〙


・ボス:今回もウル戦と同様に……人外になります。


・スラナ:今回は、さすがに見る事しか出来ない。


・ウル:少女戦士の攻撃を何とかかわしていたので無傷。


・クリナ:同じく、攻撃をガードしながら戦闘していたので無傷。


・リナ:奴隷だった少女。 魔法とボスに興味がある。



〘舞台〙


【魔王城:エントランス】


前回と同様のステージである。



――――――・・・第八話:『対.異国からの放浪者 中編』


======〚魔王城:エントランス〛======



「構えることは無い、さっさと来るが良い。」

「……倒す。」

二人の戦いが始まった。


ボスは、次々と攻撃を繰り出すも……少女戦士はアッサリと攻撃を防御する。

(ふむ……ちと不味いか―――)

少女に多少、 警戒を持ったボスは一旦距離をとった。

「逃がしはしない。」

だが、 少女戦士が接近してきて距離を大きく詰められる。

「おっと……!」

ガキィン!

ボスは触手を盾に変え―――少女戦士が繰り出す攻撃から身を防いだ。


「甘いな。」

相手の隙を見切ったボスは、 蹴りを一発入れる。

蹴りは見事ヒットし、 少女戦士は怯みを見せた……!

「隙を見せたな。」

ボスは、 『この時を待っていたッ!』 と言わんばかりの笑みで

怯んでいる少女戦士に向かって走り出す。

「―――……ッ!」

しかし、 間一髪。

ボスの攻撃を、 少女戦士はギリギリで回避した!


「ちっ……駄目か。」

(だが……少しずつだが、徐々に こちらが有利な状況へ風向きが移動してきている―――)

少女戦士は、 尽かさずボスに向かって攻撃を仕掛けてきた。

「おっと……!」

(―――っと、言っても相手のスピードは俺より多少ながら速い……)

ボスは、 もう一度 相手の好きを見切り……攻撃を仕掛けた!

今度の攻撃は見事にヒットした……!

相手の素早さを遅くする為に太ももを攻撃したが、 狙い通り。

少女戦士の動きが先ほどよりスローになってきていた。

「痛むか? やはり、生身の人間でも痛みはあるもんだよなぁ~……」

少女戦士は、 ボスをキッと睨みつけた。

「ほほぅ……まだ私に挑む意欲と力を備えていたか、人間。」

(俺も人間だけどな。)

「……殺す。」

少女戦士は、 剣を構える―――

「良かろう、ここまで私と張り合えた事を褒めてやるぞ。」

「その例として……私の本気を少しばかり見せて差し上げよう。」

何かもう……ボスは若干ノリノリ気味だった。


ボスの戦闘を見ていた四人……

「魔王様、すっごぉ~い……」

「あれこそ、我ら魔族の王に相応しき戦いか……」

「いえ、魔王の本気はこれだけではありません。」

「てか……”あれが本気な訳が無い。”」


「えっ?」

「えっ?」


スラナの言葉に二人はびっくりした。

「わたしもおもう……まだよゆうあるかお……」


”人間、 一時的解除。 人外へと移行する。”


シュルルルルルル!!!

スラナとリナが言った言葉に嘘は無かった。

ボスの腕に付いている触手達が一つに集まり……一つの刀に形を変えた!

「―――……ッ!?」

当然、 何も知らない少女戦士は驚きの顔を見せた。

「もう自棄だ、殺されても文句を言うなよ?」


斬ッ!!


刀が少女戦士の体を切り裂いた―――!

「がふっ……!」

先ほどから無表情でいた少女戦士の顔に苦痛と驚きの顔が現れる……!

ボスは、 相手に休ませる暇は与えなかった。

すぐさま少女戦士に接近し、 切り裂く

その斬撃は、 大きく―――そして重かった。

少女戦士の体が、マリオネット人形の様に面白いぐらいに吹き飛んでいった!


「あ、あれは!?」

「す、凄い……!」

驚いている二人の隣で、スラナは苦い顔をしながらボスの戦う姿を見ていた。

スラナは今でも覚えている……。 あの時のボスの目を―――


そう……以前、 寅午という名の者の欠片で暴走してしまったウルとの戦いの時に見せた目。

何時もは真っ黒で綺麗な瞳をしている彼の目が―――血や炎のような赤。 そんな目の色に変わっていた。

「知っているのですか? スラナさん。」

クリナは、 スラナの異変に すぐ気づき話を聞こうとした……

だが、 スラナの口からは何も出てこなかった。

それよか、その光景に何か知らずの恐怖で体が少しばかり震えていた……


「―――どうした、反撃はせぬのか? 意外と腰抜けなのだな。」


斬ッ斬ッ斬ッ!!!


ボスは目にも留まらぬ速度で移動し、次々と少女戦士の肉体を切り刻む……!

真っ赤な血が床に散りばめられる……

「君には、心底がっかりされたな。 残念だよ。」


瞬切。


相手を切り刻む刀の速度が倍加され……

少女戦士の全体がボロ雑巾へと変わり果てていくが如く切り刻んだ。


ボスの目が赤く―――鈍く光る。

その目には……何も感情が無い。


”ただ人を殺す。”


それしか残っていない目だった―――


もはや、ボスの勝利は確定したかに思えた……だがッ!

ガキィンッ!!!

何と―――! あれだけの攻撃の中、 少女戦士はたった一度の防御だけで

ボスが繰り出す連続攻撃の動きを封じたのだ……!

「ほぅ……薄々は気づいていたが、殆どの攻撃を その剣で防いでいたか……見事見事。」


「……えっ?」

ボスから出された発言に三人は驚いた。

しかし、 リナだけは分かっていた。

あれだけの攻撃を浴びせていたのにも関わらず……肉体へのダメージが、 そんなに酷くない事に―――

そう……少女戦士は、 ギリギリの所で殆どの斬撃を防いでいたのだ!


「だが、一応はダメージがあるのだろ? ん?」

少女戦士は距離を取り、構えた。

だが……先ほどのガードをしていても通ってしまった攻撃のダメージが体に響いたのか……

膝をついてしまい、息を切らし始めた。

「幾らダメージを防いでいたとしても、入っているモノは入っているんだ……」

「肉体的には疲労と痛みが来ているのではないか?」

確かに……ボスの言うとおりだった。

少女戦士の体は、 ボロボロで……殆ど斬撃を防いだ剣も今にも折れそうな状態にあった。

さらに体が小柄な故―――あれだけの重い一撃一撃を体ごと必死に防いだのだから

肉体が悲鳴を上げている……足も太ももへのダメージがあってか、上手く動けない状態に……


「引け、無理に深追いすることは無い。 さっさと元の居場所へと帰るが良い。」

ボスは、 撤退の言葉を少女戦士に投げつける。

「…………殺さないと……殺さないと……」

少女戦士は、 これ以上 動けない体を無理に動かして立ち上がる。

「小童めが……その年で死に行きたいと言うのか?」

ボスの体が、 一瞬にして少女戦士の目の前へと到達する。


一線。


ボスの一刀が、 少女戦士が持っていた剣は砕き……少女戦士はもはや動くことが出来ぬ体を地面にそのまま倒した。

そして……刀を一度振り、こう言った。

「残念だったな。 我が触手は伝説の金属―――”オリハルコン”よりも硬く丈夫に出来ている。」

「貴様の軟い剣などでは、我が触手の一本でさえも切れぬ。」

触手は解かれ、ボスの腕に戻っていった。


戦いを終えたボスは皆の下へ戻ろうとした……その時であった!


ズンッ!!


ボスの全身に強大な殺気と気迫が圧し掛かるッ!

「―――なっ!? この……気配は……!」


【おやおやおやおやァ……】

【駄目ですよ~ボス、よそ見しちゃ~】


ボスの背中から衝撃と痛みが伝わり、倒れて込む……

そして、 そこに立っていたのは―――


何と、先ほど倒した筈の少女戦士だった。


だが―――彼女の顔は先ほどとは異なり、 狐の様にニタニタと笑っていた……。

それは、 倒れているボスをあざ笑うかの様に見ていた。


少女戦士の体の一部から、 真っ赤な炎のようなオーラらしき物体が燃え上がるように出していた。


「お前……寅午……! やっぱり生きていたのだなッ……!」

【えぇ、おかげ様でね~……】

寅午は、 ボスの体を踏みつける。

「がはっ!」

【貴方と―――もう一人の奴のせいで、私の体は見事にバラバラ……】

【危うく、死んでしまってこの世あの世と全てから消える所でしたよ?】

寅午は、 さらに踏みつけた足でボスの体を踏みにじる……

「ぐあ……うがぁぁ……!」

ボスから悲痛な叫びが聞こえる。

【痛かったんですよ? マジで。】


寅午は、強く踏みつける。


【本当に】


踏みつける。


【お前の】


踏みつける。


【せいでなッ!!!】


最後に思いっきりボスの体を踏みつけた。


「ぐあああああッ!!!」

ボスは、 悲痛な顔を見せ……悲鳴がエントランス全体に響く

「止めろッ!」

バァンッ!!

クリナは、 背中に装備していた猟銃で寅午を撃った。

弾丸は見事、 寅午の心臓部へと命中した。

しかし―――

【あんたのせいなんだからさ~……】

寅午は心臓が無いのか……? 段々とボスを痛め続ける。


【今度は、あんたが死んでよ?】


寅午の足が、ボスの頭を踏み潰そうとした。

三人は、 何とかして寅午を止めに行こうとした!

だが―――体が動かないッ!!

(もう駄目のなのか……!)

三人は諦めかけていた……その時だった!!


突然……! 寅午の腹部に巨大なトゲが突き刺さり、 寅午は壁に貼り付けられる。

三人は驚き、 トゲが飛んできた方を見た。

そこには―――両手を前に出し、 自分でも何が起きたのか分からない顔をして棒立ちをしている『リナ』の姿が・・・

「リ……ナ……?」

ボスの言葉にハッと我に戻ったスラナは、 急いで二人にボスの回収を命令した。

「魔王様!大丈夫ですか!?」

「はははっ……これが大丈夫に見えるか……? ゲホッ!」

ボスの口から血が出る。

どうやら、 先ほどの踏みつけにより内臓部分を破壊されてしまったらしい。

「すぐに治療室へ……!」

スラナは、 治療の準備の為に先に城の中へと戻る。

クリナとウルはボスの肩を持ち、 ゆっくりと城の中へと戻る。

「待て……リナは……リナは、 どうするんだ?」

ボスの言葉にリナは、 ボスの方を振り向いて言った。


「だいじょうぶ……こんどは、 わたしがたすけるばん……」


「……すぐに戻るから、 何とか持ちこたえてくれよ―――」

リナの言葉にボスは納得したのか……そう言い残して一旦、 城の中へと戻っていった。

ガラガラガラ……

瓦礫が崩れて、 中から寅午が起き上がってきた。

腹部に空いた穴は、とっくに塞がっていた。

【ふぅ……まったく、痛いじゃないか~……お嬢さん。】

【あんたも、死にますか? それも一生分の”トラウマ”を背負って死にますか?】

「……それは、あなたがうけるモノ。」


寅午とリナの戦いが、始まった。


〘▼ ふしぎなあとがき かかされて〙


(0w0)<ドォウモォ レイシィキィディス!

⁅翻訳:どうも、零式です。⁆


はい、つーわけでね。

第八話です。


ラストのシーンのリナがカッコイイと思うんだ。

さて……次回は、リナ活躍回です。

カッコカワイイ場面になると良いな~……(例の漫画の意味では、ありません。)


色々と編集していってるのですが……

未だに最新話が更新できないと言うね……

本当にマジでサーセンww


次回の編集が終了次第、更新の作業へと取り掛かります。

それまでお待ちを……


そして、ここで重要な謝罪のお知らせ。

昨夜、編集ついでに小説情報の編集をして驚きのモノが……


感想の部分、チェックが(ユーザーのみ)の部分をチェックしてた……!


Oh Shit! 自分Fuck You♂

本当にごめんなさい、感想できなかった人!

マジですみませんでした!(焼き土下座)


急いでチェックを(制限なし)の部分に変更。

ちゃんと見ておくべきだった……!私のドジッ!


……つーわけで、次回も楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくどうぞ~(・◇・)ノシ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ