表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「突然ですが、貴方は今から魔王です。」  作者: 野菜イタメ
第一部―――・・・「突然ですが、貴方は今から魔王です。」
17/25

(現在編集中)第十七話:「王子救出!! そして……」

〚前回までのあらすじ〛


遂に再開を果たしたボスと寅午。

出会ってはならぬ二人が出会ってしまった今!

誰も、彼らの戦いに水を差すことは一切無用となった。


そんな中、二人の会話に苛立ちを覚えたスラナは会話の横に入る。

しかし、結局はボスに叱られる羽目に・・・


そして、スラナ達に出された指令は「王子を救出せよ」―――ただそれだけだった。

ボスを一人残し、スラナ達は王子救出へ向かうッ!


〘登場キャラ〙


・ボス:二代目魔王。 以前、倒した筈の寅午との因縁に決着をつけている。

・スラナ:魔王秘書。 ボスに叱られてイライラしている。

・ウル:わんわんぉ。 兵士達をなぎ倒しているので楽で良いと思っている。

・クリナ:警備員。 銃器と弓を自在に扱える。

・リナ:魔法使い。 使う魔法は、どれも賢者並みの威力を誇る。

・寅午:この世の恐怖(トラウマ)。 自分を倒したボスと再び戦う。



――――――・・・第十六話:『王子救出!! そして……』

〖ミスラカル城〗


”ドォォォーーーーン!!!”


城内では、激しい爆音と揺れが数秒に一回起きていた。

「な、何だ・・・? この爆音と揺れは・・・?」

ミスラカル城の王子。 ミルハイツは、城内の異変にいち早く・・・っというか、嫌でも気づいた。

「馬鹿な・・・? 私の生存は、既に隠蔽されている筈・・・なのに・・・誰が?」





「うおおおおぉぉぉぉおおお!!!」


一方、スラナ達はと言うと・・・

まだ、目の前に現れては邪魔をする兵士達をなぎ倒していた。


「さ、さっきから本当に凄まじいですね・・・スラナさん」

「本当にね~」

リナは、ちょくちょく後ろを見ながら走っていた

「心配?」

そこへウルが声を掛けてくる。


リナは首を横に振る。

「だいじょうぶ・・・あのひとがまけるなんて・・・ないから」

「でも、心配でしょ? 僕も同じ。」


そう・・・ウルは、今平然とした顔を見せているが・・・心の中では凄くボスの事を心配しているのだ。


「私もですよ・・・。 ボスと面識のある ”あの男”―――」

「うん、只者じゃない感じがした。」

「こわい・・・あのひと・・・」





そんな仲間かぞくから心配を受けているボスは・・・


「ぐほっ!」


苦戦を強いられていた。


【どうしましたか? 以前とは別物ですね、弱いっという意味で】

「ケッ・・・! てめぇもじゃねぇのかぁ~?」

ボスは寅午の戯言を返すかの様に吐く。


(しかし・・・やばいな・・・あいつ、以前より力が上がってやがる。)

(下手をすれば、こっちが敗北する・・・!)


寅午の拳がボスの目の前に飛んでくる。

ボスは、反射的にそれを”避けた”


【ほぅ・・・】

「……ッ!」


(待て・・・何で、まだ”人間を辞めてもいない”状態なのに・・・どうしてあの恐ろしいまでのスピードがある拳をかわせた!?)

(これは・・・”魔王の力”って奴・・・なのか?)


ボスは、拳を握り締める・・・!


(行ける・・・ッ!)





「クッ・・・! こんな時に抜け出せないとは・・・!」


一方、王子の方はと言うと・・・必死に脱走しようとしていた。

しかし、手持ちには何も無ければ・・・どうしようもなかった。


「俺はここだぁぁーーーー!!! 助けでも何でもいい!! 早くここから出て、あいつを止めなくては!」

(誰でも良い、早くここから抜け出し・・・寅午―――あいつを止める為に……!)





「……聞こえた! 微かだが、若く綺麗な男性の声!」


王子の叫びは、微かながら声音が耳に入った。


「本当ですか、スラナさん!」

「えぇ、本当に微かだけど・・・でも、聞こえた!」

「場所は特定できますか?」

「……声の位置からすると、ここからもう少し北の方。 ここに入る前に覚えた正式な位置だとするならば・・・」


「城の一番端・・・!」


確かに・・・スラナの予想は的中していた。

王子が居る位置は、城の一番端・・・誰も入りつかないであろう位置に存在しているのだ!


「急ぎましょう! 早く救出して魔王様の手助けをしないと・・・!」





「クソッ・・・! 早く・・・早く・・・! 誰か気づいてくれッ!!」


王子は、必死にドアを蹴りながら場所をちゃんと特定できる様に音で知らせる。

だが、その行動は王子にも酷く疲労という負担が掛かる作業だった。

しかし・・・! 王子は何度もその作業を繰り返す。

何度も蹴り、何度も蹴り―――


誰でも良い、早く気づいてここから出して欲しい!

そして……寅午。 あいつのしようとしている行動を止めなくては・・・!



”ドオオオオオォォォーーーーン!!!”



外壁が突然爆発を起こし、崩れ落ちる。

辺りは、煙で覆いつくされ何も見えなくなってしまう。


「王子! ここに居るのですか!?」


ふと聞こえる女性の声・・・。


「……ッ! 私はここです! すみません・・・助かった!」


「やりましたね! スラナさん!」

「やっと見つけた~!」


そして、その後ろで聞こえる男性と女性の声・・・女性の方は、まだ幼いであろう声だった。


「とりあえず、早くここから出ましょう!」


王子は、煙を掃いながら声がした方へ歩く・・・。


「〰〰〰〰……ウィンド。」


その時、小さな女の子の声が聞こえた

突風が吹き荒れる。

王子は、突然の風につい目を瞑ってしまった。


しかし、突風のおかげで煙は一気に晴れた。


「大丈夫ですか? 王子・・・」

「あぁ・・・しかし・・・さっきのは……」


王子は、ゆっくりと目を開ける……。


そこで目にしたのは・・・一人は褐色の肌。 もう一人は頭に犬(?)のような耳が・・・男性の方の耳は少しばかり人間の耳とは違っていた。

唯一、”人間”だと判別できたのは・・・後ろでこっそりと立っている少女だけだった。

他のは・・・全て”魔族”の者達だった。


「君達は・・・魔族の・・・?」


「話は後です。 早く魔王を助けに行かないと・・・」

「ま、魔王ッ!?」

スラナの発言に王子は驚いた。

「待ってくれ! 魔王だって!?」

「えぇ、それが何か?」

「悪いが・・・事情を教えてくれ。 頭の中が混乱しているんだ・・・」

「・・・分かりました。 手短ですが・・・ご説明しましょう」


スラナは、これまでの経緯を全て王子に話した。

ボス……二代目魔王が人間である。 人間と魔族の共存の事。 その為に王子を救出しにきたという事も・・・

そして……ボスは因縁のある寅午と今も戦っている事を・・・


「そうか……すまない、失礼な事を言ってしまったな」

「いいえ、まだ人間と魔族は共存の関係にあらず・・・」

「あぁ、この一件が解決したら・・・共存への協力をしよう」


「よぉ~し! これで、魔王様を助けれるぞ~!」

「そうですね! 早く行きましょう!」

「……えぇ!」


スラナ達は、王子を連れてボスの下へと急いで向かった・・・!

〚あとがき〛


どうも、零式です。


うん、ごめん。

前回、「長く書けるように努力する」とか言っときながら全然出来てなかったね。

本当にスマンかった。 マジでスマンかった。 ダーク式♂お仕置きタイムだけは・・・お仕置きだけはぁ・・・


……さて、この作品も本当に残りわずか・・・

尺の短さがあれだが、DonDon最後まで来ているぜよ・・・。


次回は、いよいよボスと寅午の本気マジバトル!!

ぶっちゃけ戦闘シーン+うp主がやりたいだけの部分てんこ盛りです。


次回は、本気でつまらん回になるかーもねー♪

(こんな時、BGMさんさえ居てくれれば・・・。)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ