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「突然ですが、貴方は今から魔王です。」  作者: 野菜イタメ
第一部―――・・・「突然ですが、貴方は今から魔王です。」
14/25

(現在編集中)第十四話:「悪があれば、善もある。」

〘前回までのあらすじ〙


リナの魔法により、ミスラカル城へ戻された勇者達

そこで待っていたのは地獄だった・・・。


国王……寅午は勇者に「自分の一部」として、”腕の部分”を取り付かせる。


そして勇者は・・・腕が剣や槍などの武器に自在に変形できる能力を身につける・・・。



その頃・・・ボス達は、以前にボスが街へ出かけた際に手にした情報・・・

前王子の存在である。


王子が、もし生きているのであるのならば・・・

魔族と人間は手を取り合うようになるだろうとスラナは予想する。


そして、「王子救出大作戦」が開始された。



まず、ボス達は人間達の所へ向かうべく・・・戦場の境界線へと足を踏み入れる

そこで兵士達に事情を説明する。


そして兵士達から敬礼をされ、ボスも敬礼し返し立ち去ろうとすると・・・

そこに勇者を先頭にした人間の部隊が奇襲にやってくる!


ボスは、なんとか人間軍を倒し勇者を残すまで追い詰めるが・・・

なんとッ! 勇者は笑いだしたと思いきや、突然身体がグニャグニャに変形していくではないか・・・!


そして勇者の体が変形していき現れた男……寅午。


ボスと寅午との対決となる。


戦いの中。

寅午は己の体をバラバラに解体し、魔力を込めて生きながらえたという推理を見事に当てたボス。


虎午は、己の体を解体したデメリットが発生したのか・・・以前よりも全能力が低下していた。


そこを見事に衝いたボス!!

見事、寅午を倒したのであった!


そして・・・ボスが消えていく寅午に吐いた台詞・・・



「待ってろ。今から本体であるお前の頭……取りに行くからよ。」



ボス達は、人間達の領域へ足を踏み入れるのであった。



〘登場キャラ〙


・ボス:二代目魔王。人間だが、何故か魔王にされてしまう。


・スラナ:魔王秘書。しっかりした性格だが、まだまだ未熟な所がある。


・ウル:ワーウルフの少女。明るく元気な性格で、何故か魚好き。


・イグナス・クリナ:元 人族(ジンゾク)攻撃(コウゲキ)部隊(ブタイ)隊長(タイチョウ)。現在は城の見張り役。


・リナ:元奴隷少女。幼き身体をしているが膨大な魔力を備えており、賢者レベルの書文をあっさり解読してしまう。



・寅午:ボスと因縁がある敵。一度死に掛けるが、自らの身体をバラバラに解体し魔力を込めて生きながらえる。



〘舞台〙


【ニンスク街】


再び戻ってきた街中・・・


そういえば・・・スラナ達の活躍を、全然披露していないと気づき

今回は、スラナ達の活躍回とさせて頂きます。


……実は・・・このニンスク街編。

あと、もう一話分残してます・・・。



――――――――・・・第十三話:『悪があれば、善もある。』

――――ここはニンスク街・・・。


ここでは、毎日と言って良いほどの悪事が起こっている

ボス達は、それぞれ変装して潜入していた・・・。


「よし・・・何とか、溶け込んでいるな。」


「魔王、それは良いんですが・・・」


「何だ?」


「この姿は如何なものかと・・・」



ボスの姿は、前回同様にアサシンコスチューム


スラナの姿は、メルティブラッドのリーズ=バイフェのコスチューム


ウルの姿は、Fate/stay nightの遠坂 凛のコスチューム


クリナの姿は、Wonderful Worldのリュウザのコスチューム


リナの姿は、Tales of Gracesのソフィのコスチューム



まさにコミケ会場にでも行くかのようなコスチュームであった。


「魔王様~何処から、こんな服装を?」


「ウル、そこん所を気にしたら負けだぜ?」


「負けなんですか。」


「そうですとも。」


ボスはキリッと真顔で答える。


「わたしのは、ちょっとかわいい・・・」


「あぁ、良く似合ってるぞ。」


「……ありがと。」


リナは、少し頬が赤くなりながら礼を言った。


「私に関しては何故(ナニユエ)ポニーテールなのですか?」


「スラナの場合は、そのコスチュームがぴったりなんだよ」

(まぁ・・・最初はシオン=エルトナムのコスチュームにしようか悩んだが・・・)

「その為、ポニーテールにしなくちゃならなくてな」


「理由がいまいち理解できませんが・・・まぁいいでしょう。」


「私の場合は、スラナさん達と豪く異なった格好ですが・・・」


「あぁ、最初は別の服装も考えたが・・・クリナはすっきりした服装が似合いそうでな」

(学ランだと、この世界には違和感すぎるしな・・・)

「スタンダードな服装だろ?」


「まぁ、動きやすいから良いですが・・・」


「じゃあ、次は私ですね。」


「ウルの場合は、随分と悩んだが、そのコスチュームにしたよ。」

(本当は色々とあったが、どれも雰囲気に合わない奴ばっかりだっただよね~・・・)


「・・・っで、魔王はアサシンの格好ですか」


「えっ? アサシンって、この世界にも存在するの?」


「えぇ、隠密任務や色々と・・・」


「あぁ~・・・」

(この前見た、同じく似た服を着ていた人はアサシンだったんだ・・・)


「それにしても……ここは、空気が少し重いですね・・・。」


「気をつけろ、ここニンスク街は『悪が詰まった街』だからな」


「……ここ、あんまりすきじゃない・・・」


リナがボソッと呟く

その顔色は少し悪かった・・・。


(そうか・・・確か、ここには……)

「リナ。なるべく俺の傍に居ろ。」


「……うん・・・。」


「しかし……先ほどからちょくちょくと見ますが……」


「あぁ・・・ここでは、盗み、誘拐、奴隷商人、カジノ・・・色々と人間の悪い面が表に出ているんだ、この街は……」


「人間の悪い面・・・」


「さぁ、長居は無用だ。行くぞ」


「了解。」


ボス達が先へ進もうとした。

その時であった・・・


「きゃあああああああ!!」


何処かで悲鳴が聞こえた


「何だ、今の悲鳴は!?」


「けっこう近くからでしたね」


「どうするの?」


「助けに行くぞ。」


ボスは、声がした方へ向かっていった。


「あっ! 魔王様! お待ちを!」


スラナ達は、ボスの後を追いかけにいった。



ボスは、駆けつけると……そこには、数人の男達が一人の女性を浚おうとしていた。

しかも、もう一人居る男には一人の男の子が・・・


「へへへっ! この女うっぱらって、一儲けだぜぇ!」


「止めてッ!」


「姉ちゃんを放せッ!!」


「うるせぇ! 大人しく俺達の金になりなッ!!」


男の子は、必死の抵抗をするも空しく・・・口を塞がれてしまう。


「ケント!!」


「さぁ、俺達と来い!」



「せーの・・・」



”凹めッ!!”



そこへ、ボスの一撃が女性を捕まえていた男の顔面に見事ヒットした。


男は壁にぶつかり意識を失った。


「な、何だてめぇは・・・!!」


他の男達は、一瞬の出来事に動揺していた。


「俺か? 俺は・・・」



「二代目魔王だ。」



「何だと!?」


「こんの野郎がッ!!」


一人の男がボスに向かい攻撃を仕掛ける・・・だがッ!


ガキィンッ!!


一つの剣が割り込む!


「まったく……魔王様、まだ敵陣の手前辺りですぞ?」


「あぁ、悪いなクリナ。」


「今度は何だッ!?」


男は、クリナから距離を離す。


「やれやれ……お前の様なゲスが、この世に存在するとは・・・我ながら呆れる。」


「こんの・・・! 舐めるんじゃねぇぇぇ!!」


男は、剣を振るい落とす。


しかし、クリナは一瞬にして姿を消す!!


「何ッ!?」


「後ろだ。”薄ノロ”」


男は振り向こうとするが、時すでに遅し!


クリナの連続切りが男の身体を切り刻むッ!!


「ふぅ・・・。」



「な、な・・・何なんだお前らぁぁぁぁぁ!!」


もう一人の男が襲い掛かってきた。

だが、これも・・・


「させません。」


何と!

乱入してきたスラナは、男のナイフを指一本で受け止めた・・・!


そして、そのまま片方の拳で、男の腹部を思いっきり殴った。


(藍染?)


ボスは、その光景を見て・・・昔、漫画で見た。

藍染という人物を思い出す。


「はぁ・・・どうして、こうも人間はもろく、弱いのでしょうかね~・・・」


「まぁ、それが人間というモノだと思うぞ?」


「魔王、一応あなたも人間でしょ?」


「うん、まぁ・・・そうだな。」



「こんのやろう・・・!」


男は、背中に背負っていた斧を取り出す。


「殺してやるぅぅぅぅぅ!!!」


「させないよ!」


そこへ、ウルも到着し乱入する。


「そう何度も乱入されて倒されてたまるかッ!!」


男は、物凄い勢いで斧を振り下ろす。


だが、ウルは物凄いスピードでかわした。


「へっへーん、凄いでしょ?」


「なっ・・・!?」


「てりゃあああぁぁ!!」


ウルのキックが、男の顔面に直撃し・・・そのまま地面に倒れこみ、意識を失う。


「ブイッ!」


ウルはボス達に向かって、Vサインをする。



「ぐおおおおおお!!!」


その後ろで、男がウルに向かって攻撃しようとしている!


「おい! ウル、後ろッ!!」


「ふぇ?」


「死ねええぇぇぇぇ!!!」


ボォォォーーーーーン!!!


男の身体が爆発した!


「きをつけて・・・」


リナが魔法で攻撃したようだ。


「ごめんね~ありがとう! リナちゃん」


ウルは、リナにお礼を言う。



「な・・・何だ!? お前らは・・・!?」


最後に残った男の子を捕まえていた男が脅えながら質問してくる。


「俺達か? 俺達は・・・」


ボスの触手が、木刀の形に変形する。



「魔王一家だッ!!」



ボスの強烈な一刀が男を吹き飛ばした!


男の子も一緒に吹き飛ばされてしまう。


「ケント!!」


しかし、落ちてくる男の子をボスは無事キャッチする。


男は、そのまま地面に叩きつけられる。



「どうも、ありがとうございました・・・」


「いえいえ、ただ単に当然の事をしたまでですから」


「……あの・・・先ほど言っていた”魔王”とは・・・?」


「それはただの戯言です。」


スラナが話しに入ってくる。


「まぁ・・・そんなもんですわ。」


「そうですか・・・」


「家はどちらですか? 宜しければ、そこまでお送りしますよ?」


「いえ、そこまで親切にされなくても大丈夫ですよ・・・」


女性は、何やら必死に断る。


「そうですか? なら・・・これで失礼しますが・・・」


「はい・・・それでは・・・」


弟を背負った女性は、そのまま去っていった。


「…………後を追うぞ。」


「やっぱりですね……了解です。」


ボス達は、女性の後をこっそりと追いかけた……。



そして、人気がまったく無い路地裏へたどり着く……


「何で、こんな所に……」


「魔王、あそこを……」


スラナが指差す方に、先ほどの女性がこそこそと何やら周りを見ていた。


ボス達は、バレないように物陰に隠れて気配を消す……。


そして、女性は壁の一部を押すと……


カチンッ!


目の前の壁から鍵が外れる音がする……。


そして、そのまま壁を押すと・・・何と、壁がドアのように開いたのだ……!


女性は、ドアにこそこそと周りを確認しながらドアの向こうへ進んでいった。


バタン……。


そして、壁のドアが閉まり・・・再びロックが掛かる。



ボス達は、物陰から出てきて先ほどの壁の前に集まる。


「隠し扉とは……」

(忍者屋敷?)


「人間の技術も舐めたものじゃありませんね……」


「どうするの・・・?」


「う~ん……さっき見たとおりに壁を押してみるか」


ボスは、先ほど女性がやった様に壁の一部を押す。


すると、先ほどと同じ様に壁のロックが外れる音がする。


「よし、行くか。」


「了解。」


ボス達は、ドアの向こうへと進んでいった。



ドアの向こうは不思議な所だった。


あっちこっちでネジや歯車が回り、機械がプシュプシュと音を立てながら蒸気を吐き出す。


「な、何だ……ここは……?」


「妙に息苦しいですね……」


「見てください、道の先に もう一つドアが・・・」


クリナが指差す方に、またドアが……


「行くぞ……。」


ドアを開けた。


そして……その先にあった物は……



辺り一面、沢山のおもちゃが埋め尽くされた広場が……


「これは……」



「誰ですか!?」



横から声が聞こえる。


振り向くと、そこには先ほどの女性が立っていた。


「あなた方は・・・!」


---------------------------------------


「そうですか……それで後を……」


「すみません、ストーカーみたいな事をして……」


ボスは、先ほどの女性・・・”ミレガ”と、お茶を飲みながら話しをしていた。


他のメンバーは、広場に居る子供達といっしょに遊んでいた。


「しかし……何故、こんな所に広場が・・・」


「最近、奴隷商人などの被害が多くなっていましてね……」

「ここは、そんな奴隷商人達から子供達を守る為に私の…父が作った場所なんです。」


「君のお父さんが……?」


「えぇ、今は寝室で寝込んでいる状態で……」


「病気かい?」


「はい、まぁ……ただの風邪なんですけど」

「中々ちゃんとした薬を買うお金も無くて……」


「しかも・・・肝心の薬屋も、ちゃんと売っていないしな。」


「はい……下手をすれば、毒薬を持たされてしまうから……」


「そんなんで、よく薬屋が勤まるもんだ。」


「私に出来るには、父の看病と子供達の面倒ぐらいしか……」


「……ミレガさん。」


「はい?」


「聞いていたと思いますが、私・・・実は”魔王”なんですよ。」


「あぁ……先ほど言っていた……本当・・・だったのですか」


「怖くないのですか?」


「いいえ、最初は変な人だなっと思いました……」

「ですが、とても心優しい方だと今は思っています。」


「そうですか……」

(変な人……)

「私、実はここへ来たのは一つの目的があるのですよ。」


「何ですか・・・?」


「以前、ミスラカル城に居たとする王子を助けに……です。」


「王子様を!?」


ミレガの大きな声で子供達が驚く


「あっ……すみません、突然……」


「いえ、驚くのも無理はないでしょうね。」

「しかし・・・何故、王子の事を知っているのですか?」


「……王子様は、私達のような人の希望の光なんです。」


「希望の光……。」


「王子様は、国民達の前で罪人が住む街を作らず、平和で皆の笑顔で絶えない街を創ろうと……」


「希望に満ち溢れた街……という訳ですね。」


ボスの言葉にミレガは頷く


「それじゃあ、存在を消されるはずだな……。」


「お願いします! 王子様を……我々の希望の光をお助けください!」


ミレガは、必死に頭を下げてお願いをする。


「頭を上げてください、先ほど言ったとおり・・・私は王子を助ける為に来たのです。」

「もう……人間と魔族の戦争や・・・この街が汚れた街にならぬ様に……」



―――――――~~その頃、ミスラカル城では……


【例の計画は進んでいるのですか?】


「はっ……計画は順調に……」


【では、半時間後に計画を実行しなさい。】


「御意。」


一人のアサシンが暗闇へと消える。


【ふふふ……ボス、私の元へ来るための道を作って差し上げましょう。】


城から寅午の不気味な笑い声が聞こえていた……。




〘特別牢獄室〙


一人の青年が牢屋をガタガタ揺らす。


「クソッ!」


その青年は綺麗な金髪をしており、両目はエメラルドのような輝きをした目をしていた。


そう……彼こそ、今回の事件の鍵となる者。


名は”ミルハイツ=ミスラカル”


現在、彼は城のとある牢獄に監禁されている……。


「何とかして、あいつの計画を阻止しなければ……!」



そんな中、今……ボス達と寅午との決着への戦いが始まろうとしていた・・・。

〖あとがき〗


どうも、零式です。

今回は、スラナ達の出番を(ちょっとだけ)出しました。


次回も、もっと出せたらいいな~……


さて……とうとう登場しました。

監禁王子”ミルハイツ=ミスラカル”


名前は……実は適当だったりする。

(本当は短い名前にしようと思いましたが、何故か長くなってもうた・・・)


次回は、いよいよ敵の本拠地に潜入!


最終回まで、もう少し……!

最後まで、どうかお付き合い願いたい。


( 罪)<無理ッ! ∑(・◇・;)<えっ!?


本当にお願いします。 マジでお願いします。

あと、望ましいのであれば……

誰でも良いので「突然ですが、貴方は今から魔王です。」のイラストを書いて欲しい。


願望だらけでスンマセン……


でも、イラストは募集中なので、秘密基地のイラストコーナーにでも投稿を・・・

(報告は、感想でお願いします。)


えっ? 自分で書けばおk?


(#・◇・)<そんなスキルがあったら、募集なんかせんわい!


本気でイラストお待ちしてます。

それでは……。


(現在、過去の小説の編集もしているので・・・良かったら見てくださいまし)

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