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「突然ですが、貴方は今から魔王です。」  作者: 野菜イタメ
第一部―――・・・「突然ですが、貴方は今から魔王です。」
10/25

(現在編集中)第十話:「対.異国からの放浪者 後編」

〘あとがき〙


はい、どうも~

大分更新速度を遅くしてしまってスミマセンでした。


次回は、なるべく早く更新しますので、お許しを・・・


今回は少し強引な回だったので、次回はちゃんとした回にします。

(・・・あれ?何、このデジャヴ・・・?)


それでは、次回をお楽しみに~


(あとがきも少なくなってきたな~・・・)



〘前回までのあらすじ〙


突然、 魔王城に現れた謎の少女戦士―――

ウルとクリナの二人は制止を呼びかけるが、 それを聞かずに二人に向かって攻撃してくる!


城に居たボス達は異変に気づき、 二人の安否を心配して駆けつける。

そこには、 少女戦士と戦う二人の姿が……


本気になったボスは、 勝負に挑む―――

戦いの末、 何とかボスが勝利を獲得した。


しかし、 それだけでは終わらなかった。


何と……!

少女戦士は以前、 ボスとアルカードが倒した敵 『寅午』 ……それが取り付いていたのだッ!


不意打ちを食らってしまったボスは、 ピンチの淵へ追いやられる。

だが、 そこへ寅午を貫く一撃が……!


それは、ボスが助けた奴隷の少女 『リナ』 が放った魔法だった―――

そして……リナは、 傷ついたボスの代わりに寅午の残骸を倒す事となった!



〘登場人物〙


・ボス:現在、寅午の残骸に重傷を負わされ、治療室にて(触手を使って)自己再生中。


・スラナ:同じく、ボスの治療の為に治療室へ……


・ウル:ボスを治療室に運び、安全を確認次第。 リナの応援へと向かう。


・クリナ:ウルと同じく、安全を確認次第。 リナの応援へと向かう。


・リナ:ボスの仇の為に覚えた魔法で戦う。


・寅午:以前、ボスとアルカードが倒した筈の敵。 この世全てにおける恐怖(トラウマ)の塊



〘舞台〙


【エントランス:戦闘後】


ボスと少女戦士の戦いにより、 周囲が傷だらけで柱もボロボロになっている。

だが、 以前と何とも変わらないので戦いに支障は無いだろう。



――――――・・・第九話:『対.異国からの放浪者 後編』


======〚エントランス〛======


二人の戦いは、 白熱していた。


リナの魔法が、 寅午の体を傷つける。

だが、傷ついた体は徐々に再生していく―――

【おやおや……その程度ですか?】

寅午は不気味な笑みを、 リナに見せる。

いきなり、 柱が飛んできて寅午の頭を潰す。

寅午の体は、 ビクッビクッと痙攣していた。

だが……


【わがまま坊ちゃん並みに反吐が出る攻撃ですよ。】

腕が動き、柱を掴んだ。

そして、 そのまま引き剥がそうとした。

しかし……

ドンッ! ドドドドッ!!

次の瞬間。 次々と、 柱が寅午の全体を潰していく……

【!?】


リナの目は、本気だった―――

”本気で、 相手を叩き潰す。” そんな目をしていた。

いや、 そうしなくてはいけなかった。


相手が、 危険すぎる。

先ほどの笑みも、 常人なら誰でもゾクッと恐怖する笑みだった。

しかし、 それでは駄目だ。


”相手に隙を見せてはいけない。”


”見せれば、逆に殺される。”


”一瞬でも見せれば、死ぬ。”


そんな言葉が、彼女の頭の中を這い回った。


【まったく……】

柱から次々とヒビが入る。

そして、 柱が全て崩れ散り 寅午が起き上がる。

無傷の状態で、 そして『少女戦士』の面影が消え……

赤黒いスーツの男になっていた。

そう―――この姿こそ、 寅午本来の姿……。

【痛いじゃないですか~】

その顔は、 まさしく狐のような顔をしており……ケタケタと笑う。

「―――……ッ!!」

リナは、 もう一度攻撃を仕掛ける。

【さて……そろそろ、こちらも反撃と行きますかねッ!】

二人の攻撃がぶつかり合う。


その頃……ボスは治療を終えて、 体力回復の為に一寝入りに入っていた所だが……

一分もかからずして目を覚ます。

「魔王、どうしたのですか?」

ボスは、 頭に手を添える。

「―――ウルとクリナは?」

「はい。 先ほど魔王の安全を確認したら、リナさんの応戦へと……」

「そうか……」

ボスは、 ベットから降りる。

「俺らも行くぞ。」

「無茶です!」

スラナは椅子から立ち上がり、 ボスを止める。

「何故だ? リナが危険な状態にあるんだぞ?」

「先ほどの戦闘で、貴方は大きな損傷を得ているのです。」

「これ以上の無茶は、死を意味します。」

「だから……貴方を行かせる訳にはいきません!」

スラナは、 ボスの顔近くまで近づいた。


ボスは、 スラナの肩を押し、 無理やりでも通ろうとした。

「退け。 お前は、ここに居ろ」

「何故ですか! 自分の命を懸けてまで、そこまで……」

「あいつは、俺の家族の一人だからだ」

「家族……? 仲間では無く?」

「いや、”仲間であり、家族でもある”」

「俺の家族が、何時も言っていた」

「俺が、元いた世界には、沢山の仲間という家族がいる」

「そして・・・この世界にも、大切な家族がいる」

「俺は、自分が生きている価値が解らなかった」

「だが、あいつ等と一緒にいて、漸く分かった。」


”共に一生を歩み、その一生を悔いなく終える事が、俺の存在価値だと―――”


「だから、俺は家族の為なら命だってくれてやれる」

「大切な人を失う辛さを味わう位なら、この命なんてクソ食らえだ」

スラナには、 ボスの言っている事は理解出来なかった。

ただ―――言葉の意味ではなく、 心の意味を……

「貴方は……」

「貴方は、 本当に”普通の人間”なのですか?」

スラナの言葉に、 ボスはこう答え……エントランスへと向かった。


「俺は、普通の人間さ」


一人、 治療室に残されたスラナは呟いた……


「貴方は、普通にしては普通じゃなさすぎるんですよ。 体も心も……」



======〖エントランス〗======


その頃、リナは応戦に来た二人と共に寅午と戦っていた。

【やれやれ……あの人も困ったもんだ。 こんな部下を持っているとはね~……】

寅午は、やれやれ顔で首を横に振る。

バンッ!!

銃声が鳴り響く。

寅午の髪に弾丸が貫いていく

「貴様だけは許さんッ!!」

クリナは、 猟銃を構える。

「魔王様をあんなにした罰は重いよ!!」

ウルは鋭い爪を尖らせ、戦闘体勢に入る。

「こんどこそ、つぶす。」

リナの両手に、光が集まる。



ボスは、急いだ。


幾ら相手が、一人だからと言って、相手が全ての生命に恐怖を与え続けた最悪の者 『寅午』

そんな奴を相手にするのは、到底難しい事になる。


胸騒ぎがする。


ボスは、さらに急ぐ足を速めた。

そして、エントランスに辿り着いた。

そこにあった光景は、予想外な光景だった。

ボスでも、予想が出来なかったありえない光景・・・。


何と―――あの寅午がボロボロになり、膝をついていたのだ!


唖然と、その光景を目にするボス。


「あっ! 魔王様!」


気配を感じたウルは、辿り着いたボスに手を振っていた。

その体は、少し傷ついているが……全然平気そうに見える。

「魔王様! お体の方は大丈夫で!?」

クリナの方は、無傷の状態だった。

だが、銃の方は弾切れなのか……剣に持ち替えていた。

「こ、これは……?」

ボスは、急いで三人に近づいた。

「―――だいじょうぶ?」

リナが、心配そうな顔でボスを見る。

「あ、あぁ……だが、これは……?」

ボスは、まだ状況の把握が出来ていなかった。

無理もない。

あれだけ苦労して倒した者をこうもあっさりと倒す直前までに、追い込んだのだから……

「えぇ、多少苦戦しましたが……私にとっては百っぽっち程度の軍勢を相手にしている様な感じでしたよ」

クリナの発言に衝撃を感じた。


百っぽっち程度・・・? それをイージーと判断していたというのか・・・?

もう、何がなんだか・・・


「もうッ! クリナだけ、かっこつけるんだからぁ!」

「ウルだって、結構なダメージを与えていたじゃないですか」

確かに……考えてみれば寅午は攻撃力等は長けているが・・・素早さと防御力は、通常の人間並みに低かった。

ましてや、そんな体でワーウルフ族のウルとエルフ族のクリナ、そして強大な魔法を使うリナが相手になると・・・

結果は、明白に見える筈だ・・・。

圧倒的に不利なのは、寅午の方だった。

以前までは、とある能力により、攻撃も中々与えられなかったが・・・

今となっては、その能力も使用できない状態とある。

そんな中で、これは完璧に不利な状況だった。


【やれやれ……流石に これは……うぐっ!!】

突然―――寅午は、苦しみ始めた。

【どうやら……”足である私の部分”は、ここまでが限界だったようですね……】

寅午の発言に、ボスは疑問に思った。

「ちょっと待て! 足ってどういうことだ? 部分とは!?」

【おやおや・・・つい口が滑ってしまいましたかね~・・・】

寅午は、息絶えそうな体で話そうとした。

だが……

パチィィィン―――!

指を鳴らす音が響く。

それは、脳にも響く音だった。

【あがっ!? あがががががががががががががが!!!】

次の瞬間、寅午は苦しみ悶えた。

まるで、毒でも盛られた人の様に・・・

そして、数秒も掛からずに寅午は息絶えた。

いや、実際には、”少女戦士の中に居た者が消えた”と言えば良いだろう。


寅午の姿は、元の少女戦士の姿に戻り、そのまま体は、ザァァァァァ......と音を立てて消えていった。

テレビで言う”砂嵐”が流れる様に、それと同じ物が彼女の体を包みこみ、消え去っていった。

「何時もと同じ現象……?」

そう呟いたボスは、意識を失い倒れこんだ。

まだ、完全に回復しきっていなかったようだ。

「魔王様ッ!!」

「早く治療室へ!」

三人はボスに必死に声を掛けた。

ボスは暫くの眠りへとついていった―――


〚あとがき〛


あいどうも。 零式でおま。


最近、中々面白い事が全然無くってねぇ~……

そのせいか色々とイライラしてしまってます。

(逢魔ヶ刻動物園の一巻、中古で売ってないかな~……)


さて、今回のラストですが……

Yes、メルティブラット(通称:メルブラ)です。

メルブラ大好きです。

ワラキアの夜は出てきません。

新手のタタリとかも、出てきません。

いや、それっぽいのは出るか……(どっちや)


メルブラの知名度は、そこそこという所ですな~……

チャットでは、「メルブラ? 何それ食えるの?」みたいな感じでしたし……

BGMとか結構良いのよ?

あと、私の使用キャラは……琥珀、七夜、アルクェイド、秋葉。


さて、次回ですが……

次回の編集は、一度休憩。

いい加減、新しい回を更新しないと……


それでは、これで・・・(・◇・)ノシ

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