2013/2
あれから一緒に登下校し、遊んで分かったことがある。
確かに、彼女は引っ込み思案だ。
相性が悪いなと感じることもある。
けれど、彼女は何にでも楽しんだり、感動したりできる子だった。
ファミレスのパフェを食べても、本当においしそうに、楽しそうに食べる。
チェーン店の牛丼屋に行った際も、「おいしいね」と、本当に嬉しそうに食べる。
あざとい? まったくそんな感じは受けない。
雪が降れば「きれいだね」と言い、夜景を見ても「きれいだね」と本当に喜ぶ。
素直なんだろうな、純粋なんだろうなと思った。
私には持ち合わせていない感覚。
けれど、そばにいるだけで、私にもそんな感覚を味わわせてくれる。
不思議な女の子だった。
だから、惹かれるのは必然で……。
「一か月だけど、付き合ってみませんか」と告白をした。
私は春には就職をする。
東京で研修をしたあと、全国転勤でいろいろな街を回るだろう。
付き合ってすぐ遠距離恋愛なんて、続かないと思ったので、期間を定めて告白をした。
それでも彼女は付き合ってくれた。
私が言うのもあれだけど、どうして付き合ってくれたのだろうか。
不思議だった。




