決戦〜半人豚〜
はい。オークとの決戦です
アリシアはどうやって完全変異体のオークを倒すのか…
それではどうぞ。
上に見えてきた扉を突き破るようにして、私は家の中にへと舞い戻る。
その瞬間、
《アリシア!どうなった!?》
と、アネモネが急かすようにいう。
「いや、まだ家の中に戻っただけだよ。というか、私に目が覚めるの早いって言うけど、アネモネも早いじゃん。」
《いやそれは…ほら、私はこの空間に慣れてるし…》
「そういうものなのかなぁ」
と、そんな話をしているうちに私は外に出た。
「くっ…」
そこには、勝ち誇った笑みを浮かべるオークと、
お母様たちを背に座りこんでいるお兄様の姿があった。
「お兄様ぁーっ!」
私は『速度』に物を言わせ、全速力で走り出した。
そして私は、魔法を発動させる。
「『火炎』!」
私は手を前に突き出す。
だが、魔法は出なかった。
「なんで!?」
《アリシア!剣を見て!》
と言われ、私は弾かれたようにヒエログリフを見る。
そして、私は目を見張った。
刀身に掘られていた模様に、赤い光が浮き上がっていたのだ。
まるでその光は燃え盛る火のように…
――火?
もしかして、剣の模様に沿って魔法が…?
私は、恐る恐る剣先をオークに向ける。
途端、
『ゴォォォォォ』
と凄まじい音をたて、火柱がオークに向かっていった。
オークは剣の腹を見せ、ガードするように掲げるが、
「グゴォ!?」
威力を殺しきれず、オークは魔法をもろに食らった。
「あれが…火炎なの…?」
《…いや…多分…その剣、ヒエログリフには、『神聖系・補助型魔法』がついてるんだと思う。》
「神聖?…補助?」
《この世界の魔法は主に『炎系』、『水系』、『風系』、『光系』、『闇系』って分かれてるんだけど、その中にも、『攻撃型』、『守備型』、『補助型』っていうのがあるんだ。あとは、さっき言った『5源系』が派生したものもあるんだよ。『神聖系』は、『光系』の派生だね。》
とアネモネが列挙する重要なキーワードの数々に、私は軽く混乱してから、
「つまり、この剣には魔法陣が組み込まれてる…そういうこと?」
《そう。そういうこと。…おっと。オークさん、お怒りのようだよ。》
と言われ、私は慌てて剣を構え直す。
「グルオォォォォォ!」
オークが剣を構える。
そして、その剣に緑の光彩が…
「いや、ちょっと前に見た気がするけど!?」
…私『剣技』使えないんだけど…
《…アリシア。もう1回魔法を使って。》
「え?わ、分かった。『火炎』。」
もう一度ヒエログリフの模様に色がつく。
《そして、『バースト』って言うんだ。》
私はアネモネの言う通りにする。
「ば…『バースト』。」
途端、
『ゴォォ!』
と凄まじい音をたて、炎の渦が剣身に纏わりつく。
その事が一瞬で起き、私は驚きのあまり声を上げてしまった。
「きゃあ!」
《まぁ…驚くのも無理はない…か。それでその剣はアリシアの魔力が尽きるまでの間、『魔法剣』と化したんだ。》
『魔法剣』…そうか。アネモネは魔法剣士だから、そういうことも出来るのか。
「オォォォォォォ!」
とオークは雄叫びを上げ、突っ込んできた。
『カキィン』
と、剣戟の音が響き渡る。
――『魔法剣』が、『剣技』と渡り合えてる…?
そして、『魔法剣』と化したヒエログリフに纏わりつく炎が、オークの剣へと移った。
「グルォ!」
オークは剣を振り回し払おうとするが、払えるどころか火の勢いは増す一方。
しばらくオークは剣を振り回していたが、諦めたように剣を構え直すと、燃え盛る炎を身に受けながら新たな『剣技』を発動させる。
それに対し私は
「『火炎』。『バースト』。」
魔法剣をもう一度作り、対抗する。
《あー…えと、アリシア…言いにくいんだけど、今のオークに『火炎』は効かないと思う…》
と、アネモネは遠慮がちに言う。
「…えぇ!?嘘!?」
――衝撃の事実。
いや、よく考えてみればそうか。今のオークは炎を纏っている。
そのような相手に火が効かないのは道理だ。
《うーん…もう、強引だけど、今から新しい魔法覚える?》
「いやもう、それしか無い気がするんだけど!?」
それしか方法が考えつかない。
《なら…アリシア、意識のちょっとでも良いから、流れる水…川の流れをイメージして。》
「分かった。」
私は、オークが次々と発動させてくる『剣技』を避けながら、水の流れをイメージする。
《準備できたようだね。なら、次。その水の一部をすくい取って、目の前に持ってくる感じ。》
目の前に…持ってくる…
《あとは簡単。その水の流れを、一気に、最大にするんだ。》
一気に…最大!
《よし。その状態でアクアって言うんだ。うまく魔法が覚えられていると、頭の中に汎用中字が浮かんで来るよ。》
「分かった。」
私は、そう言い、意識をオークに向ける。
そこには今まさに、『剣技』を発動させようとしているオークがいた。
私はヒエログリフをオークに向け、声を発する。
「『水流』!」
途端、先程アネモネが発動させたような軽やかな水の流れではなく、補助型魔法の作用なのか、激しい水の流れが出てきた。
そしてそれは、オークに向かって突き進んでいき、その巨体をあっけなく吹き飛ばした。
「グガァ!」
吹き飛ばされたオークは怒りを顕にし、これまでで見たことが無い甲高い音、そして眩い赤の光彩を纏った『剣技』を発動させる。
それと同時に、オークは何らかの魔法を発動させたようだった。
「なっ…」
間違いない。今の私じゃ、あの技と…
「ここで…終わっちゃうの…?」
――渡り合えない。
そう認知した私を、どんどん冷気が包む。
これが、魔法の効果なのだろうか。
《アリシア!気をしっかり!アリシア!》
そう叫ぶアネモネの声も、次第に遠ざかり…
「……」
変わった。いや、”変わってしまった”。
私が持つ剣…『マインドネトラヴ』じゃ、あのオークに痛撃を与えることができないのに。
アリシアが持つ剣…『ヒエログリフ』のほうが、能力は上なのに…
しかも、アリシアに付与した、レベル補正を上げる魔法は、後数分しか効力がない。
そして、その魔法を発動させるのに、今の私は全ての魔力を使わないといけない。
だが、今の私には、魔力が無い。
まだ回復しきって無いのだ。
「あの魔法が無いと…アリシアはヒエログリフを持てないのに…」
眼前では、オークがありえないほどの速度を出して、剣を振りかぶったところだった。
そして、目に見えないほどの速度で迫ってきたそれを、半分以上勘で躱す。
正直、後何回このオークの猛攻を躱せるかというところなのだ。
後何回、女神は微笑んでいてくれるのか…
そのうち、何度目かのオークの剣を躱したとき、それは起こった。
足が草地に取られ、体が倒れる。
――遂に、女神が裏切った。
――まずい。このままでは非常にまずい。
私が死んでしまったら、アリシアまで死んでしまう。
それだけは絶対に嫌だ。
…あぁ。あぁ、でも。
――今ここで、私が死んでしまうという運命を変えることはできない。
私は絶望の表情を浮かべ、オークの剣を待った。
…しかし、剣が落ちてくることはなかった。
「おい!大丈夫か!?立て!」
アリシアのお兄さんが、オークの剣を受け止めていた。
「え?」
「ん…」
私は、目を覚ました。
「ここは…?」
見渡す限り真っ暗な部屋。
「私は…オークと…」
オークと戦っていたはずなのに…何故こんな所にいるのか。
と、そんなことを思ったとき、
《おい!大丈夫か!?立て!》
というお兄様の声が聞こえてきた。
《え?》
と、アネモネの声も聞こえてきた。
声が聞こえた方向を向くと、アネモネの視点なのだろう外の様子が映し出されていた。
「アネモネ!早く立って!」
と、無我夢中で言う。
《あ、アリシア!?》
と、少し混乱しながらも、アネモネはその場から離脱したようだ。
《お前、アリシアを知っているのか!?今、アリシアはどこだ!?っというか、お前は誰だ!?》
…出た。お兄様の悪い癖。
と、私は呑気にそんなことを考えた。
《ちょっ…とりあえず落ち着いてください!》
《妹のことに関して落ち着いていられるか!》
《それはそうですけど、でもちょっと!》
どこかちょっと焦り気味な、アネモネの声。
《と、とりあえず、アリシアと『思念伝達』を繋げますから!》
《何を言ってるかは分からないが、とりあえずよろしく!》
不意に、もう一つ、意識がどこかに繋がる様子。
《おい、アリシア!聞こえるか!?》
「うん。聞こえるよ。」
《どこにいるんだ!?》
《それは、私から説明します。まず、私はアリシアの中にいた『魂』です。》
《魂…》
二人が話している最中にも、轟音が聞こえてくる。
オークの攻撃を躱しながら話しているのだろう。
――届かないなぁ、あの二人には。
技術も、剣の腕も。
《名前は、アリシアがつけてくれました。私の名前は、『アネモネ・ローレット』です。》
《ローレット…?》
《名字は、アリシアのものを代用するということになりました。》
《そうか。》
二人の会話は、着実に進んでいく。
後何分すれば、私は表へ出れるのだろう。
《そして、今アリシアは、彼女の中にある、『魂部屋』というところに居ます。》
《なら、アリシアは死んでは居ないんだな。》
《はい。》
《そうか。良かった。俺は、『キルリア・ローレット』だ。》
そんな話をしていると、
不意に、オークが音と気配を消し、二人に迫っていた。
二人は話していて、気がつく様子もない。
私は、必死になって叫んだ。
「二人共、危ない!」
少々オークから注意をそらしていたせいか。
《二人共、危ない!》
というアリシアの叫びに、私は即座に反応が出来なかった。
アリシアのお兄さんは、流石というべき反応速度でその場から離脱したようだ。
――あ、これ終わった。
と、覚悟した瞬間、
《『火炎』!》
前に赤い魔法陣が出現し、
オークを火柱が襲った。
その隙に私は離脱する。
《大丈夫!?アネモネ!?》
「う、うん。なんとか。」
アリシアが魔法を打ってくれなかったらどうなっていたことか。
その時、
「おい!さっきのは、お前がやったのか!?」
「いえ、アリシアがやってくれました。」
「な、なら、アリシアと変わってくれるか。今からやろうとしてることは、アリシアのほうが良いんだ。後、アリシアと変わったら、改めて俺と『思念伝達』を繋いでくれ。」
というお願いに、
「はい。」
と答え、私は『魂部屋』に戻った。
目が覚めると、外に居た。
隣には、お兄様。
眼の前数十メルトには倒れたオーク。
「アリシア、アネモネ。よく聞け。今から俺が言うことをやって欲しいんだ。」
と、お兄様が言う。
「分かった。」
と私が返し、
《分かりました。》
とアネモネが返す。
「よし。まずアネモネ。アリシアの剣に、魔法を付与してくれないか?」
《分かりました。『火炎』》
アネモネがそう言った数秒後、ヒエログリフに赤い光が浮き上がった。
「じゃあ、アリシア。剣を脇に抱えてくれ。」
私はお兄様に言われた通りにする。
…お兄様が何か魔法を使ったような…別にいいか。
「よし。次はここから精神集中…とでも言うべきことかな。お前にはその剣と眼の前の標的…オークしか無い。」
私がその空間をイメージすると、私とオーク以外の物が消えた…気がした。
「そして、アリシア。お前はオークを倒したいと望んでいる。そこで、その剣に全身全霊を込め、斬りかかる準備をしている。」
私のイメージがそこまで来た瞬間、ヒエログリフが甲高い音と眩い青の光彩を放った。
『剣技』…私には使えなかったはずのそれが、今ヒエログリフで起こっている。
「さて…後は賭けだな。アネモネ。『バースト』。」
するとアネモネはその一言で全てを理解したらしく、
《あぁ。確かに。賭け…になるかな。『バースト』。》
そこで私も、お兄様がやろうとしていることが分かった。
私達は、現状、一人の身体に二人の魂が入っている。
だから、片方が『剣技』を、片方が剣に魔法を付与したら、『魔法剣』を発動したまま『剣技』を――名前をつけるとしたら『魔法剣技』だろうが――を放つことが出来るかもしれない。ということになる。
…果たして…
私が『剣技』を発動している剣に、『火炎』が『神聖系・補助魔法』の効果で炎の渦となって剣に出てくる。私の『剣技』も保持されたまま…ということは
《やった。上手く行った。》
「よし。あとはアリシア。お前に懸かっている。」
前を見ると、オークが起き上がってくるところだった。
「俺がお前に教えたその『剣技』…『セントラル』は単発だからな。かわされたり、剣を弾かれたりしたら終わりだ。だからアリシア。全力だ。その一撃、その一撃さえ入れば、誰もやったことが無いことだ。威力は通常の『剣技』よりもあるはず。全身全霊を込めて放ってこい。」
「分かった。」
と言ったコンマ3秒後にはもう、私は駆け出していた。
――オークに『剣技』を使わせたらまずい。
いくら『火炎』があるとはいえ、私の剣は弾き飛ばされてしまうだろう。
だから…
――一瞬で決める!
オークは、『火炎』の赤と『セントラル』の青を混ぜたような紫の光を放つヒエログリフを危険視したようで、『剣技』を発動させようとした。
だが、間に合わないと判断したのか、普通に迎撃してくるつもりのようだ。
オークが剣を引く。
オークが振り下ろした剣に、私の『魔法剣技』がぶつかり、
『ガシャン』
と音がしてオークの剣を砕き、
空中に紫の半円を描き、
そのままの勢いでオークの首を撥ねた。
今、私は焼け落ちた家の中で家族でご飯を食べている。
あの後、お兄様と私、そしてアネモネはお父様とお母様を起こし、簡易的なテーブルと料理を用意して、食卓を囲んだ。
ちなみに、今家族全員と、アネモネの『思念伝達』を繋いでいる。
「ははは…アレはまずかったなぁ…」
「ホントですよ。剣すら持ってないのに、あの怪物に立ち向かおうだなんて。」
「本当だ。お陰で苦労したんだからな。」
《まぁ、倒せたんだし良いんじゃないですか。》
というやりくりが繰り広げられている端で私は今回のことについて考えていた。
『魔王』の存在、15歳の子供の旅立ちの理由、完全変異のオーク、そして家の地下にあったヒエログリフと、何故かその存在を知っていたお兄様。
《どうしたの?アリシア。。》
と、アネモネが心配してくる。
「あぁ。ちょっと…ね。」
「ん?どうしたんだ?」
とお父様が尋ねてくる。
「えっとさ、十五歳の子供の旅立ちの理由って、何?」
と、聞いてみる。
《…》
唯一、私がこの質問をした理由を知っているアネモネは、何も言わない。
「15歳の子供の旅立ちには、一人前にするっていう意味が込められているらしいんだ。」
「まぁ、一人前にするって言っても、ただ隣町行って、レベルを20ぐらいまで上げればいいだけだけどな。」
「ならお兄様のレベルは…」
「俺は35だな。」
《35…》
35。遠い。そして高い。
「そういえば、なんでお兄様は、ヒエログリフの事を知っていたの?」
「1回、12歳ぐらいのときに、一人で地下に降りたんだよ。そして、その剣を見つけたんだ。抜こうとしたけど、抜けなかったから、諦めた。そして、旅から帰ってきたとき、もう一度抜こうとしたんだ。そしたら、ちょっとだけ抜けたんだがな…いきなり電流が流れて抜けなかったんだ。」
…剣が主を選ぶ、とはよく云うが、まさにそれだ。
「そうだ。あんたら、これからどうすんだ?一応旅から帰ってきたことだし、もう辞めるか?」
という提案をお兄様からされた。
正直、その提案に一度は乗っかろうかとは思いはした。
このままアネモネを入れた五人で平和に暮らしていく…そんな生活に一度は目を向けた。しかし。
「いや…私はオーマを…『魔王』を倒しに行く。一回殺されたことだしね。倍返しよ。」
《うん。アリシアならそう言うと思った。まぁ、どうせ私もその気だったし。》
「そうか。なら、俺たちはまたあんたらが帰ってくるまでにこの王国を復興させておくよ。また土産話、持ってきてくれよな。…まぁ、今日は寝るしか無いが。」
という言葉を最後に、私達は寝る準備をした。
――その夜。私は『魂部屋』にいた。
「アリシア。これからどうするの?」
と。所謂作戦会議だ。
「とりあえず、隣町までレベルを上げつつ行く。アネモネもレベルを上げたいなら、度々どっちか休憩しながら行くって感じになるよ。」
「うん。私もレベルは上げたいしね。」
「なら、決まり。それじゃ、明日に向けて今日はもう休もうか。」
「うん。そうしようか。」
と、いった感じで作戦会議(?)は終わった。
次の日、私は家族全員に見送られていた。
「アリシアー、アネモネちゃーんまたねー」
「道中気をつけるんだぞー」
「頑張れよー」
と、それぞれの言葉が投げかけられる。
「うん!いってきまーす!」
《ありがとうございました!》
アネモネとはそこで『思念伝達』が切れたようだったが、家族は見えなくなるまで手を振っていた。
《ねえ、アリシア。今のステータスってどうなってる?》
と、言われて、まだステータスを確認してなかったことに気づく。
「あぁ。なら、アネモネも見せてね。」
《分かってるよ。》
「《『ステータス・オープン』》」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
名 【アリシア・ローレット】
性 女
歳 15歳
lv.8
攻 486
守 465
速 473
魔 367
スキル 【】
魔法 【炎系魔法】
初級
装備
頭
胴 旅立ちの服
脚 旅立ちのズボン
足 旅立ちの靴
手(右) 神々の紋章
手(左)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
名 【アネモネ・ローレット】
性 女
歳 16歳
種族 『魔法使い』
職業 『魔法剣士』
lv.8
攻 396
守 424
速 417
魔 599
スキル 【魔法百科】
・魔法を覚えるのが素早くなる
魔法【炎系魔法】【水系魔法】【光系魔法】
中級 上級 master!
装備
頭
銅 スペルド・ワンピース
脚 (銅脚一括)
足
手(右)マインドネトラヴ
手(左)無し
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「lv.8…」
《あのオークそんなに経験値あったんだ。》
すごい上がりよう…
「まぁ、魔王を倒しに行くのに、レベルが高くて損はないからね。この調子で行くよ!」
《うん。》
と、私達は魔王を倒すたびに、改めて再出発した。
はい。1章はこれで完結(めっさ早いですね)としたいと思います。
次回は隣町へ着くと思います。
それではばいなら!