クローバーの雨
曇天覆う暗い空。
雨傘を持っていない私は、これから雨に濡れなきゃいけないのかと思うと憂鬱になる。
曇天を見上げながらため息つくと。
シュルシュルシュル…
雲に緑の蔦のようなものが絡みつき始めた。
緑の蔦のようなものが絡みつくと。
ぽつぽつと、緑の蔦に白いものが混ざりはじめる。
まるで花咲くように、緑の蔦に白いものが咲き始める。
そして。
ぱらぱらぱら…
緑の蔦絡みつく曇天から、なにか降ってくる。
ふわふわと、何かが降ってくる。
雨ではないようだ。
手のひらを空に向けると。
ぽとり。
手のひらに落ちてきたのは、緑色の何か。
四つ葉のクローバーだ。
ため息をついていたサラリーマンも。
夕飯の話をしていた親子も。
涙目で歩いていた女子高生も。
みんな、足を止めて曇天空を見上げた。
そして、手のひらに四つ葉のクローバーが落ちてくると、みんなちいさく嬉しそうに微笑む。
今日は晴れ時々、四つ葉のクローバーが降る日。
四つ葉のクローバーの花言葉『幸運』
この詩を読んだみなさんに、ちいさな幸運が降り注ぎますように…なんて汗
そして、あらすじがまったく仕事してない(笑)