表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩歌集

クローバーの雨


 曇天覆う暗い空。


 雨傘を持っていない私は、これから雨に濡れなきゃいけないのかと思うと憂鬱になる。


 曇天を見上げながらため息つくと。



 シュルシュルシュル…



 雲に緑の蔦のようなものが絡みつき始めた。


 緑の蔦のようなものが絡みつくと。


 ぽつぽつと、緑の蔦に白いものが混ざりはじめる。


 まるで花咲くように、緑の蔦に白いものが咲き始める。


 そして。



 ぱらぱらぱら…



 緑の蔦絡みつく曇天から、なにか降ってくる。


 ふわふわと、何かが降ってくる。


 雨ではないようだ。


 手のひらを空に向けると。



 ぽとり。



 手のひらに落ちてきたのは、緑色の何か。


 四つ葉のクローバーだ。


 ため息をついていたサラリーマンも。


 夕飯の話をしていた親子も。


 涙目で歩いていた女子高生も。


 みんな、足を止めて曇天空を見上げた。


 そして、手のひらに四つ葉のクローバーが落ちてくると、みんなちいさく嬉しそうに微笑む。




 今日は晴れ時々、四つ葉のクローバーが降る日。




 

四つ葉のクローバーの花言葉『幸運』

この詩を読んだみなさんに、ちいさな幸運が降り注ぎますように…なんて汗

そして、あらすじがまったく仕事してない(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 降ってきたらいいなあ、と、メ〜ルヘンな気分になりました。 ありがとうございます。 [一言] こちらはクローバーは降りませんが、紅葉が風が吹くと桜みたいに舞ってるんですよ。
[良い点] 空から四つ葉のクローバーが落ちてくるとは面白いイメージですね。 不条理な詩にして、優しさを感じる詩だと思います。
2022/11/29 22:13 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ