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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第三部 黒のキャラバン

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噂と真実。

「そんな、くぅさんが……!」


はい、はい。お約束のアレですね。


「魔王モード! 見たかったです……!!」


女神様。


猫達を止めるために、私の転生に手を加えた事を忘れてませんかね?


「お茶、入ったよ」


お稲荷さんにお土産としてもらった緑茶を入れ、お団子も用意した。


「それにしても、つかささん、有名人になってしまいましたね」


はぐはぐと団子を頬張りながら、女神様は呑気にそう言った。


「……」


不本意だが、確かにそうなのだ。


おかしいな、ギルドには口止めしておいたはずなのに……。


「真珠国の御神体を取り戻し」


詳しくは言えないとか言いながら、お稲荷さんがぺらぺら話したらしいからな!


「黒のキャラバンを捕まえて」


隊長さん、どこから情報仕入れているのかな……。


「エルフの長の娘を助けて、虹雲を孵化させて」


孵化するのを間に合わせただけ!


「魔導の塔を壊滅させて」


エルフって、口が軽かったのな!


「盗賊達は、黒の魔王には手を出すな、が合言葉になったらしいですよ」


……それには同意する。


「あと、どこかのギルドでは、猫を連れた冒険者が来たらすぐに臨時休業にするとか」


……ギルドマスター、またお邪魔しますね?


いや、本当に噂というものは広まるのが早い。


それに、噂のはずなのに、ほぼほぼ真実なのはどうしてだ……。


私はためをつくと、団子にかじりついた。


「そういえば、今回、神様がからむ事なのに、ほかの神様って何もしてくれなかったね」


猫神様も、私を紹介しただけだし。


「ほかの神様に、干渉したらダメなの?」


私の言葉に、女神様は困ったような表情になった。


「今回は特殊といいますか……」


「?」


「真珠国の神は私達とは違う存在ですし、エルフは神ではなく、自然そのものを信仰しているので」


手の出しようがなかったんですよね、と言って、女神様は五本目の団子を食べ始めた。


なるほど。


神様にも、いろいろあるって事か。


……黒のキャラバンは、それを知っていて狙ったのか?


それとも、魔導の塔がそう仕向けたのか?


んー?


「つかささん、もうお団子食べないんですか?」


「食べます!」


何で、ジト目なんだよ!


女神様、自分の分はもう食べたでしょうが!

これにて、第三部終了となります。


お楽しみいただけましたでしょうか?     


面白いと思って下さった方は、ブックマーク、評価など、お願いいたします。


「にあん」


「ほら、よつばさんだって、評価欲しいって言ってますよ!」


(……にあん、としか言ってないからセーフなのか? そうなのか?)




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