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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第三部 黒のキャラバン

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再会。

うん、ヒマだ。


真珠国でキャラバンの痕跡を探り続けて二週間。

ほとんどのルートが交わる場所を見つけたのはいいのだが。


「何にもないよね、ここ……」


見渡す限りの大草原。


せりに「気配察知」のスキルを使ってもらいながら、ずっとこの辺りをうろうろしているのだ。


広いんだよ!

黒のキャラバン、はよ出てこんかい!


理不尽にキレながら、今日で三日目だ。


りゅうたろう達は、たまに見かける魔物を狩って暇潰しをしている。


だから、くぅさんや、ワイバーンを単独で狩るのはやめてくれ……。


あまりにヒマなので、今日はドラゴンも散歩に出してある。


「眠くなってきた……」


ヒマすぎる。


せりが、ぴくっと動いた。


やっと来たか!?


せりは全身の毛を逆立て、牙をむき出しにしてうなっている。


この反応は……?


黒のキャラバンにしては、大げさすぎる。


「りゅうたろう、大きくなって」


大きくなったりゅうたろうの背中に、せりと一緒にしがみつく。

最近は慣れてきて、少しの距離なら酔わなくなった。


……まぁ、乗り心地がいいかと言えばアレなのだが。


「せり、『隠密』」


りゅうたろうごと姿を消し、せりが反応している方向へ向かう。


「……?」


何やら、声が聞こえてきた。


これは、怒鳴り声……?


「!」


キャラバンを、フードを被った集団が取り囲んでいる。


盗賊か!?


いや、違う。


キャラバンが、髪の長い女の子を捕まえている。

取り返そうとしているのか?


「あれは……」


キャラバンの男が手にしているのは。


あの、鎖のついた首輪は。


女の子が、こちらを見た。


「つかさ!」


「みう!?」


魔導の塔の地下に囚われていた、エルフの少女。

「とおみ」の力を持っているみうだった。


そのせいか、せりが「隠密」を使っているのに私達の姿に気づいたようだ。


「助けて!」


「言われなくても!」


おそらく、やつらが黒のキャラバンだ!





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