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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第三部 黒のキャラバン

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黒のキャラバン。

「おはようございます。朝御飯、出来てますよ」


「……おはよう」


お稲荷さんに、ぜひにと言われて、昨夜はお社に泊まらせてもらった。


……バチとか当たらないのかな。

いや、神様がご不在なんでした。


「お」


ご飯に、大根と油揚げのお味噌汁。焼き魚に、卵焼き。そして、納豆!


「美味しい……!」


「お口にあいましたか」


お稲荷さんは、嬉しそうにそう言った。


「それで、このあとはどうなさいますか?」


私もお手伝いします! とお稲荷さんは張り切っていたけれど。


「とりあえず、ギルドに行こうかな」


「ギルドですか?」


「今は、とにかく情報を集めないと」


盗賊がらみなら、ギルドに何かしらの情報があるはずだ。

まずは、そこから当たってみるつもりだ。


「なるほど。そうやって、探すものなのですね」


……今まで、どんな探し方をしていたんだ。


身支度を整え、ギルドへ向かった。


街は、朝から活気にあふれている。

やはり、この国は人の出入りが激しい。


見つけ出すのは、難しいか?


「?」


ギルドに行くと、掲示板の前に人だかりが出来ていた。


どれどれ?


「……」


掲示板には、最近の盗賊騒ぎは黒のキャラバンが原因らしい、と書かれていた。


黒のキャラバンとは、希少なお宝を扱うキャラバンで、その正体は不明。

非合法にお宝を売買していて、入手方法も正規のルートではないようだ。


「ん?」


発行したギルドは、私が手紙を届けるようにと依頼された所だ。


……もしかして、私が届けた手紙ってこれだったのか?


私が捕まえた盗賊どもから、聞き出したのか。

あのギルドマスター、意外とやるな……。


最近、黒のキャラバンは宝珠を手に入れたらしい。

それを狙って、盗賊がキャラバンを襲っている。

ただし、ほとんどのキャラバンは無関係だったという事だ。



「宝珠……」


御神体の事か。


んー?


お稲荷さんの言った通りなら、かなり大きな真珠だ。

しかも、神気が宿っている。


「普通の人間には、買えないよな……」


なら、相手は貴族や商人、王族……。

いや、神気が宿っているのだから、その国の神様に気付かれるはずだ。

国の中心である王族や大貴族は、自国の神様と距離が近い。


だとすれば。


「成り上がりの金持ちか……?」


ただ、あまりに希少なので、まだ売っていない可能性も捨てきれない。


まずは、黒のキャラバンを追うところから始めるか。











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