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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第三部 黒のキャラバン

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御神体。

「立ち話もなんですので、どうぞ、こちらに」


……サクサク進めるな、おい。


お稲荷さんに導かれ、私達は社の中に入った。


中に入ると、予想外に広い空間だった。

私のテントと、同じ仕組みなのだろう。


「お茶をどうぞ」


「ご丁寧に、どうも」


お、緑茶だ。


「私は、この神社の神使の稲荷でございます」


でしょうね。


「実は、大変困った事になっておりまして」


ふさふさの尻尾が、しょんぼりと垂れている。


「猫神様に相談したところ、もうすぐそちらに猫を連れた冒険者が行くから、とおっしゃられまして」


「……」


猫神、お前、何してくれてんだ……。


って、いやいや、神様相手に私は何を言っているんだ。

しかも、恩のある相手に……。


例え、面倒を押し付けてんじゃねぇよ、と思っていたとしても、だ。


「助けていただけますか?」


「すいません。事情を教えてもらえないと、返事は出来ないです」


「あ、そうですよね」


実は、とお稲荷さんがにじり寄ってきた。


「大きい声では言えないのですが……」


私の耳元で、お稲荷さんが囁いた。


「御神体が、盗まれてしまいまして」


「…………は?」


御神体って、盗まれるものだったか?


この世界では、本当に神様が宿っているはずだ。


それが、盗まれた?


そんなバカな。


「私が、いなり寿司を買いにさえ行かなければ……」


「…………」


多分、問題はそこじゃない……。






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