地図、書き換えて下さい。ぱーとつー。
女神様に電話をかけ、キングを迎えによこしてもらった。
私達の姿を見た女神様は、泣き出してしまった。
「りゅうたろうちゃん、チャビさん、くぅさん。無事で良かったです……」
……私は?
っていうか、もはやネタだよね、これ?
「みうは?」
「家族の元に帰しておきました」
「ありがとう」
みうには「とおみ」の力があるのだから、私達が無事だった事も分かるだろう。
あとは。
「ごめん、女神様」
「……どうしたんですか、突然?」
暴走したチャビのごろごろが、魔導の塔があった場所を、街が出来る前の状態まで復元してしまったらしい。
今、塔があった場所は、木々の生い茂った小高い丘になっているのだ。
「チャビさんが……」
うん、お約束のアレだな。
「素晴らしいです! そんな事が出来る猫さん、ほかにいませんよ!」
……そりゃ、そうだろ。
そんな猫がうじゃうじゃいたら、世界が滅びるぞ!
いや、いるね。ここに……。
嘘だろ。まだ、魔王ルート消滅してなかったのかよ!
とりあえず、地図職人さんに心の中で謝っておこう……。
いつも、ごめんなさい。
第二部 完
これにて、第二部《魔導の塔編》は終了となります。
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「評価を下さった皆様には、私から加護を……」
「だから、そういうのはダメなんだってば!!」




