表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/212

……猫メイン?

私が乗れるサイズまで大きくなったりゅうたろうが声を出さずに、にゃあ、の形に口をあけた。


りゅうたろうは、鳴く時に声を出さない。


最初は声帯に問題があるのかと思っていたけど、ネットで「サイレントニャー」というのだと書いてあった。

そういや、子猫の時はフツーにみぃみぃ鳴いていた。


「それにしても、まさか猫に乗れる日が来るとは……」


子供の頃に見たアニメで、猫に乗っていた姉妹をうらやましく思っていた事を思い出す。


「とりあえず、どこに向かおうか、りゅうたろう?」


ステータスからマップ画面を呼び出した。


「ここから一番近いのは……」


その時、スマホの着信音が鳴った。


……スマホ?


確認すると、無限収納の中にスマホがあった。


……だから、何でスマホ?


女神様に聞いたところ、ここは剣と魔法の、私達が思い浮かべるど定番のファンタジー世界らしい。


スマホを取り出して確認すると、相手は女神様だった。


「どうかした?」


『ほかの猫さんの居場所が分かったので、お知らせしようと思いまして』


なるほど、女神様との連絡用ってことか。


『オパール王国という所に、お一人いらっしゃいます』


お一人? お一匹? と呟いているのが聞こえてきた。


だから、もう、本当にそれはいいから。


オパール王国。


マップで確認すると、ここから西に向かって5日程(注:徒歩)の距離にあるらしい。


……巨大な猫に乗っている場合、何日で着くのだろうか?


「分かった、行ってみる」


『お気をつけて』


『それと、あの、お願いがあるんですけど……』


「ん? 何?」


まさか、お土産でも買ってきてほしいのかな。

この世界のお金も収納の中に入っていたし。


『りゅうたろうちゃんやほかの猫さん達の写真や動画を撮って、送ってもらえませんか?』


……そのためのスマホか!?


そういや、無限収納の中にはちょっと異常な程に猫達のご飯やおもちゃが詰め込まれていた。


まさかと思うけど、女神様。


転生のメインって、猫達の方⁉️

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ