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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第二部 魔導の塔

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あとのまつり。

屋台で、凍らせたムルを買った。


綺麗な水の中でしか育たない果物で、甘い桃のような香りがする。

溶けかかってシャリシャリしているのが美味しい。


「……」


結局、最期の最期まで私は猫の事を考えていたようだ。


あそこまでいくと、猫ばかというより、もはやただのばかだ。


「ミーコさん、迎えに来てくれてたのかな……」


ミーコさんは、私が子どもの頃に飼っていたトラネコだ。


ものすごく頭が良くて、家の戸を勝手に開けて出入りしていた。

面倒見もよくて、近所の野良猫に自分のご飯を食べさせたり、寒い日はこたつに入れてやったりしていた。


こたつに足を入れたら、知らない猫が寝ていて、死ぬほど驚いたこともあったな……。


ムリヤリ抱っこすると、やれやれという風にため息をつかれた。


もしかして。


ミーコさんが、猫神様に頼んでくれたのかな。


まだ、猫達と一緒にいさせてあげて下さいって。


「……」


ムルの上に、ぽたりと水滴が落ちた。


ダメだ、しょっぱくなってしまう。


せっかく美味しいのに。

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― 新着の感想 ―
[一言] この小説、コメディだと思ってたのに泣かせてきたぞ!
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