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テイマー。
いや、ダメだ。
何とかして、くぅを止めないと。
だけど。
くぅを攻撃するわけにはいかない。
そもそも、あの状態のくぅにうちの猫達が歯向かうとも思えない。
チャビのごろごろも、産まれた時から一緒にいたであろうくぅに対しては効果が期待出来ない。
「どうしたら……」
待てよ。
これだけ近くにいても、私達に攻撃してこないところをみれば、ある程度周りの状況が見えているのだろう。
ならば。
「私が何とかしてみせる!」
ぱたっ。
ぴくっ。
ぱたぱたっ。
ぴくぴくっ。
くぅの視線は、私の手元にくぎ付けだ。
「くぅちゃーん、遊ぶよー」
目をらんらんとさせ、身体を伏せて狩りの体勢だ。
今や、アレキサンドライトの事は頭の片隅にもないはずだ。
まさか、私の「猫じゃらしレベルMAX」が世界を救う日が来るとはな‼️




