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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第一部 異世界探索

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九つの猫の魂。

「すいません、すぐに出て行きます!」


慌ててそう言ったが、殺気だった雰囲気は変わらなかった。


どうしよう。


りゅうたろうが首をかしげてみせたが、多分こっちが悪いのに攻撃するのもな……。


「猫……?」


ん?


りゅうたろうを見た途端、空気が変わった。


「猫を連れているみたいだぞ」


「じゃあ、こいつ……、この人が?」


んん?

猫がいるから、どうしたっていうんだ?


「……すまないが、長老と話をしてくれないか」


「はい。なんか、ご迷惑をかけたみたいですみません……」


さっきの様子からすると、結界か何かで隠れて暮らしていたのに、私達がいきなりぶち壊したみたいだし。


頭に血がのぼっていたとはいえ、軽率な事をしてしまったようだ。


全部、キングが悪い!


集落の広場のような場所に行くと、すでに長老さんらしき人が待っていた。


「すみません、ご迷惑をおかけしました」


「いや、こちらこそ申し訳ない」


長老がかたわらの少女を振り返った。


「この方なのか?」


「……わからない」


銀の髪と銀の瞳を持つ少女は、小さく首をふった。


「えーと……?」


状況が分からない。


「この子は、『さきみ』の力を持っているのです」


さきみ……先見か?

つまり、預言者みたいなもの?


「九つの猫の魂が、私達を救ってくれると」


……それ、猫神様の事では。


「すいません、人違いだと思います」


もしかしてとも思ったけど、うちの猫達、八匹だしな。


「結界の事は、こちらが悪いのでなんとかします」


悪いけど、女神様に頼んでみよう。

結界を張るのは得意だって言っていたし。


「ところで、ここは……?」


「ここはラピスラズリ。《ことわり》からはずれたものの住む村です」


《ことわり》からはずれたもの?


「それは……」


何もないところから、不意に白黒の猫が姿を現した。


「キング!」


キングは私に駆け寄ってくると、膝の間に潜り込んできた。


どうした、何があった!?







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