どこかで……?
「よつばさん、もふもふ。福助さん、凛々しい。チャビさん、ふかふか」
はぁ、と女神様がため息をつく。
「お会いしたかったです!!」
はい、はい。
はしゃがない。
「女神様、コーヒーと紅茶どっち?」
「紅茶でお願いします」
騒ぎにようやく気付いた女神様は、私達を神殿の裏にある泉へと招き入れた。
初めて女神様が降臨した場所で、女神の泉と言われているらしい。
……あの人達、聖域とか言っていたけど、よかったのかな。
泉のほとりにテントを張り、猫達を呼び出した。
「紅茶、どうぞ」
「つかささん、りゅうたろうちゃん達におやつあげてもいいですか?」
「許可を取るなんて、どうしたの?」
「勝手に食べさせてはいけないって、怒られてしまいまして」
……誰に?
まぁ、そろそろ何か食べさせようと思っていたからかまわないけど。
「りゅうたろうはカリカリしか食べないから」
「大丈夫です。りゅうたろうちゃんには、別で用意してありますから」
女神様が、すちゃっと取り出した。
うん、そうだね……。
私には、女神様がとっておきだという、捧げ物であるお菓子を出してくれた。
お茶に、お菓子。
そして、猫。
うん、猫カフェだ、これ。




