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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
エピローグ

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212/212

初耳ですけど⁉️ ぱーとつー。

結局、元運命神の人魂もどきは、海神様の預かりになったらしい。


みっちりしごいてやる、と言って海神様は豪快に笑った。


「あ、そうだ。お前達に頼みたい事があったんだ」


「……なんでしょうか?」


嫌な予感しかしないのは、どうしてだろうな……。


「俺の知り合いが呪われているらしくてな」


ああ、なんだ。


それなら、よつばが「解除」すればすむ話だ。


「こことは違う大陸なんだけど、そいつ、そこで魔王をやっているんだよ」


「……」


ここ以外にも、大陸があったのか?


本当の魔王が存在したのか?


ていうか、魔王なのに呪われているのか?


ダメだ、突っ込みどころが多すぎる……!


「それなら、あたしもちょいと頼みたい事があるんだけどねぇ」


ミーコさんが、ころころと笑った。


「この間、見てきた世界なんだけど、もうすぐ滅んじまいそうなんだよ」


ちょちょいと止めてきておくれ、とミーコさんは言った。


いや、ムリ言うな!


どうやって、異世界に行くんだよ!


転生なんか、もうしないからな!


「私はこの世界を冒険して、そのあとは畑のついた小さな家で、のんびり老後を過ごすんです!」


私の言葉を聞き、ミーコさん達は顔を見合わせた。


「言ってなかったのかい?」


「猫神こそ」


いや、なんか、本当に嫌な予感しかしないのだが?


「つかささんは不老不死とは言いませんが、すごーく長生きしますよ」


は?


女神様の言葉に、私は首を傾げた。


「転生させる時に、あたしの魂の一部を分けたからねぇ」


だから、普通の人よりずっと寿命が長いのさ、と八本のしっぽを揺らしながら、ミーコさんはそう言った。


「……」


「だから、老後はずいぶん先の話になると思いますけど……」


いや、聞いてませんけど!?


「ああ、猫達はあんたの使い魔だから、同じだけ長生きするよ」


猫達も長生きするのか。


……猫又になったりしないだろうな。


しっぽが多い猫は、ミーコさんだけで十分だ。


まぁ、でも。


肩に乗った手のひらサイズのりゅうたろうが、私の顔に頭をこすり付けてきた。


猫達が一緒なら、長生きでも別にいいか。


りゅうたろうの頭を撫でながら、私は笑った。




               完


















これにて、完結となります。


お楽しみいただけたでしょうか?


面白いと思ってくださった方は、ブックマーク、評価など、よろしくお願いします。


「……!」


「にあん」


「にゃ!」


「にゃお(ごろごろごろごろ……)」


「にゃあ」


「にゃん!」


「にゃう」


「うなぁぁぁおぅぅぅ!」


「くぅ、待て! それは違う!」


「さすが、くぅさん! 最後まで、凛々しいです!」


ありがとうございました!




続編「一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。2 なんで呪われているんですか、魔王様!?」が完結しました。


こちらも、よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 面白かったし楽しかったです! 無双する猫達と、困惑しながらもやっぱり飼い主なんだなぁと思わせられるつかささんの達観した感じがたまりません。 別大陸の呪われた魔王編も読みたいです。
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