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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第九部 望む世界

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暴走×2。

つまり、あれか。


魔王と化したくぅが、運命神に襲いかかり。


私を「回復」させようとしたチャビが暴走した結果が、これなんだな?


おそるおそる神殿から外の様子をのぞいてみた。


街の様子は、以前と変わりがない。


どうやら、異変が起こったのは神殿だけだったようだ。


ほっとしたのもつかの間、ざわざわと人の声が近づいてきた。


そりゃ、そうだ。


ぼろぼろだったはずの神殿が、いきなり真新しくなったのを見たら、確認しにくるよな……。


「うん、逃げよう」


その前に、あの人魂もどきをどうにかしなくては。


「おこん、『創成魔法』。ペットキャリー。あ、今回は小さいのでいいからね」


「にゃん!」


通常サイズのペットキャリーに、元運命神の人魂もどきを入れる。


特に抵抗する様子もない。


そういや、記憶も消えるんだったな……。


「キング、『空間転移』。女神様の神殿!」


キングがぱちりと目を閉じると、微妙な浮遊感と共に私達は女神様の神殿に移動した。


「つかささん!?」


女神様が慌てた様子で、自らの像から抜け出してきた。


初めて見た時は神官や参拝者の人達も大騒ぎをしていたが、すっかり見慣れた今では、みんな反応が薄くなっていた。


「猫さん達は、ご無事ですか!?」


相変わらず、ブレないな!


「大丈夫。……私もね」


まぁ、ちょっと死にかけたけど!?


「新しい猫さんですか?」


首を傾げながら、女神様がペットキャリーをのぞき込む。


「ああ、これ、運命神」


「……………………え?」


「《ことわり》は燃やしたんだけど、運命神とくぅ達がちょっとモメちゃって」


「……」


「チャビの暴走で、多分神様になる前まで戻されたんだよね」


「…………」


「どうしたらいいのか分からなかったから、とりあえず持ってきた」


「……………………」


へなへなと、女神様が座り込む。


「女神様、ほかの神様達に連絡してくれる?」


これをどうするか確認したいんだけど、とペットキャリーをかかげてみせる。


黙って、それを見つめていた女神様が、ふっと気を失って倒れ込んだ。


「チャビ、『回復』!」


慌てて、チャビに指示を出す。


しかし、神様って気絶するものなのか!?




           第九部 完











これにて、本編終了となります。


お楽しみいただけたでしょうか?


面白いと思って下さった方は、ブックマーク、評価などお願いいたします。


「にゃ!」


「福助! 読者さんを吹き飛ばしてどうする!?」


「そうですよ。どこに行ったか分からなくなったら、ぽちっとしてもらえなくなりますよ?」


「そこじゃない!」





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