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一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。 もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?  作者: たまご
第八部 運命神の《ことわり》

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懸念。

オパール王国での戦闘を終えた私達は、農耕神様の神殿に顔を出す事にした。


お菓子やお酒などをたくさん買い込み、無限収納に入れる。


結界の中に隠れ住み、そのあとミーコさんに匿われていたラーラ達ラピスラズリの住人は、今は農耕様の神殿に預かってもらっているのだ。


ミーコさんは、別の世界に一時的に匿っていたそうだが、長い間滞在すると、あまりよくないそうなのだ。


世界にもよるらしいが、慣れないうちは体調を崩しやすくなり、重い病気になる者も出てくるらしい。


まぁ、環境どころか、世界が変わるのだからいろいろあっても仕方がないだろう。


……うちの猫達は、何故かけろっとしているが。


それどころか、順応しすぎていろいろやらかしていたけどな!


農耕神様の神殿に入ると、建物の裏にある畑に案内された。


女神様の神殿の奥には聖地と呼ばれる泉があったが、農耕神様の所は畑らしい。


さすが、というべきか。


「こんにちは」


「あ、猫の人」


「…………」


そうか、ラピスラズリの人達には、まだ「猫の人」なのか。


いや、うん。《竜殺し》より、いいけどな。


「お土産、持ってきましたよ」


私の言葉に、子供達がぱっと顔を輝かせた。


「蜜飴ある!?」


「焼き菓子は!」


「たくさん買ってきたよ」


無限収納から取り出すと、子供達だけではなく大人達も寄ってきた。


「お酒もありますよ」


「ありがとうございます!」


ラピスラズリの人達は、隠れて、逃げて、今もこの神殿の外には出られない。


ラーラの「さきみ」の力のせいもあるが、それにより、村の人達の運命も変わったのだそうだ。


何度も救われた。


そう言っていたが。


それは、おそらく運命神の《ことわり》からはずれた事だったのだろう。


ここにいる人達は、運命神にとって、とうに命を終えていなければならない存在なのだ。


真珠国から分かれたもの達は捕まえたが、ラーラの「さきみ」の力を利用しようとするものもいるだろう。


さすがに、農耕神様の神殿の聖地には誰も手出しは出来ないだろうが。


……この生活は、いつまで続く?


いや、ラーラ達だけの事ではない。


黒い霧が発生し、それに魔物が誘き寄せられている現状も、いつ終わりがくる?


神様達が、運命神を説得するまで続くのか?


今は、まだいい。


だが。


「……」


私達も、人間やエルフ達も次第に疲弊していくはずだ。


この事態が収集するまで、本当に持つのか……?





















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